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2026年03月13日 11:21 更新

【祖父母の子育てサポート】「助かる」36.7%と「困る」28.7%が同居、実際に起きた変化では「イライラが増えた」が約4割に

「離乳食はもっと早く」「お菓子くらいいいじゃない」。そんな祖父母の“善意のアドバイス”に、イラッとした経験はありませんか?子育て世代300人を対象とした最新調査で、祖父母の関与に「助かる」と感じる一方で、約3割が「古い常識の押し付け」に頭を抱えている実態が判明。今、多くの親が必要としている「解決策」とは?

古い育児常識の押し付けがストレスの火種に、必要なのは……

調査では、祖父母の関与は、送り迎えや見守りなど助かったと感じる側面がある一方で、古い育児常識の押し付け、食事・離乳食・お菓子への口出し、しつけ・叱り方への口出しなど、日常のストレスにつながりやすい声も多く見られました。

助かる面と困る面が同居する微妙な関係性の中で、多くの親が距離感や価値観のすり合わせを求めている実態が浮き彫りになっています。

【結果1】祖父母から意見・助言を受ける頻度――よくある+たまにあるで61.7%

【結果1】祖父母から意見・助言を受ける頻度――よくある+たまにあるで61.7%

祖父母から子育ての意見や助言をされる頻度を聞いたところ、以下のような結果となりました。

・よくある:13.3%(40人)
・たまにある:48.3%(145人)
・ほとんどない:30.3%(91人)
・まったくない:5.7%(17人)
・祖父母と関わりがない/いない:2.3%(7人)

「よくある」「たまにある」を合わせると61.7%(185人)にのぼり、6割以上の家庭で、祖父母から何らかの意見や助言を受けている実態が明らかになりました。

一方で、「ほとんどない」「まったくない」を合わせた割合は36.0%(108人)となっており、祖父母との関わり方には家庭ごとの差が大きいこともうかがえます。

【結果2】意見・助言は「自分の親」からが最多――64.5%

【結果2】意見・助言は「自分の親」からが最多――64.5%

祖父母から意見・助言を受けたことがあると回答した276人を対象に、主に誰から意見・助言を受けているかを聞いたところ、次のような結果となりました。

・自分の親:64.5%(178人)
・配偶者/パートナーの親:23.2%(64人)
・両方同じくらい:11.2%(31人)
・そのほか:1.1%(3人)

最も多かったのは「自分の親」からの意見・助言(64.5%)で、6割超を占めています。

この背景には、居住地の近さや日常的な連絡頻度など、物理的・心理的な距離の近さが影響していると考えられます。自分の親に対しては、相談や意見交換がしやすいと感じている人が多い様子がうかがえます。

一方で、配偶者/パートナーの親からの意見・助言は23.2%と、自分の親よりは低いものの、約4人に1人が受けている結果となりました。気を遣う関係性が影響している可能性はあるものの、一定数は関与している実態が示されています。

【結果3】祖父母から受けているサポート内容――子どもの預かり45.3%が最多

【結果3】祖父母から受けているサポート内容――子どもの預かり45.3%が最多

祖父母から受けているサポート内容について聞いたところ(複数回答)、実務的な支援が中心となっている実態が明らかになりました。

・子どもの預かり(短時間・たまに):45.3%(136人)
・食材・日用品など物の支援:30.0%(90人)
・特にない:26.3%(79人)
・家事サポート(料理・掃除・買い物など):14.7%(44人)
・金銭援助(生活費・教育費など):14.3%(43人)
・通院や送迎など外出時の付き添い:9.7%(29人)
・育児に関する情報提供(経験談・助言など):8.3%(25人)
・精神的な支え(話し相手・相談相手):7.7%(23人)
・その他:1.7%(5人)

最も多かったのは 「子どもの預かり(45.3%)」で、祖父母が保護者不在時の一時的な見守り役として、子育てを実務面で支えている様子がうかがえます。急な用事や仕事の都合、体調不良時など、柔軟なサポートとして機能しているケースが多いと考えられます。

次いで多かったのは 「食材・日用品など物の支援(30.0%)」で、日常生活を下支えする形での関与も一定数見られました。

一方で、「特にない」と回答した人が26.3%と4人に1人を超えており、祖父母のサポートがすべての家庭で当たり前に行われているわけではない点も明らかになっています。祖父母との距離や健康状態、家庭の方針によって、関与の度合いには大きな幅があることがわかります。

また、家事サポートや金銭援助、通院・送迎などの支援は1〜2割前後にとどまっており、恒常的な支援というよりも、必要な場面での限定的なサポートが中心となっている実態が読み取れます。

育児に関する情報提供や精神的な支えを挙げた人も1割未満にとどまり、祖父母の関与は「アドバイス役」よりも「実務的な協力者」としての側面が強い傾向がうかがえます。

【結果4】祖父母の関与で困ったと感じたこと――価値観の違いが表れやすい項目が上位に

【結果4】祖父母の関与で困ったと感じたこと――価値観の違いが表れやすい項目が上位に

一方で、祖父母の関与について「困った」「嫌だった」と感じたことを聞いたところ(複数回答)、育児方針や生活習慣に関する価値観の違いが表れやすい項目が上位を占めました。

困ったこと上位10項目
・古い育児常識の押し付け:28.7%(86人)
・食事・離乳食・お菓子に口出しが多い:26.7%(80人)
・しつけ・叱り方に口出しが多い:24.3%(73人)
・衛生面(手洗い等)が不安:20.7%(62人)
・気を遣う:19.3%(58人)
・価値観が合わない:18.7%(56人)
・夫婦間で揉めた:16.7%(50人)
・勝手に物を買ってきた:12.3%(37人)
・勝手に食べさせた:12.3%(37人)
・勝手に連れ出した:11.7%(35人)

なお、「特に困っていない」と回答した人も26.0%(78人)と一定数存在しており、祖父母との関係が良好な家庭も少なくないことがわかります。

上位項目に共通しているのは、育児に関する考え方や常識が、時代とともに変化してきた点です。現在では、公的機関や専門家による情報更新が進み、睡眠環境や食事、衛生管理などについても以前とは異なる考え方が広まっています。

そのため、祖父母の善意による助言や行動であっても、現代の育児方針とすれ違いが生じることがあり、これがストレスや摩擦につながる要因の一つになっていると考えられます。

また、「勝手に物を買ってきた」「勝手に食べさせた」「勝手に連れ出した」といった項目からは、事前の相談や家庭内ルールの共有が不足した場合に、負担感が生じやすいこともうかがえます。

【結果5】祖父母との関わりによるストレス度――平均3.3点、低ストレス層が約6割

【結果5】祖父母との関わりによるストレス度――平均3.3点、低ストレス層が約6割

祖父母との関わりによるストレス度を10点満点で聞いたところ(祖父母と関わりがない/いない8人を除く292人が回答)、平均3.3点、中央値3点、最頻値3点 という結果になりました。

ストレス度の分布
・0〜3点(低ストレス):56.8%(166人)
・4〜6点(中程度):27.1%(79人)
・7〜10点(高ストレス):16.1%(47人)

詳細な点数分布
0点:14.0%(41人)/1点:10.6%(31人)/2点:11.0%(32人)/3点:26.0%(76人)
4点:12.0%(35人)/5点:9.6%(28人)/6点:5.5%(16人)
7点:3.4%(10人)/8点:5.5%(16人)/9点:1.0%(3人)/10点:1.4%(4人)

平均3.3点という結果から、多くの人にとって祖父母との関係は深刻なストレス源ではない一方で、完全にストレスを感じないわけでもない、やや気になる関係性であることがわかります。

低ストレスに分類される0〜3点が56.8%と過半数を占めており、祖父母との関係を概ね良好と感じている人が多い結果となりました。一方で、7点以上の高ストレス層も16.1%存在しており、一定数は強い負担を感じている実態も見逃せません。

また、最頻値は3点(26.0%)で、「大きな問題ではないものの、多少のストレスは感じている」という層が最も多いことが特徴です。

この分布から、祖父母との関係は約6割が良好、約3割が軽度〜中程度の摩擦、約1割強が強い負担を感じているという構造が浮かび上がります。

【結果6】実際に起きた変化――負担感が目立つ一方で、助けになった側面も

【結果6】実際に起きた変化――負担感が目立つ一方で、助けになった側面も

祖父母からの意見・助言・行動によって、実際にどのような変化が起きたのかを複数回答で聞いたところ、負担や摩擦を感じた人が一定数いる一方で、助けになったと感じている人もいる実態が明らかになりました。

実際に起きた変化(複数回答)
・イライラ・ストレスが増えた:37.7%(113人)
・結果的に助かった/役に立ったこともある:19.3%(58人)
・祖父母と距離を置きたくなった/実際に距離を置いた:18.3%(55人)
・その場の空気が悪くなった(気まずい・険悪):15.7%(47人)
・パートナーと揉めた・夫婦喧嘩になった:15.0%(45人)
・帰省や訪問が憂うつになった:15.0%(45人)
・自分の育児に自信がなくなった:9.7%(29人)
・祖父母に預ける・頼るのを控えるようになった:7.3%(22人)
・子どもが混乱した(親の言うことを聞かなくなった等):5.0%(15人)
・伝え方次第で改善した(関係が良くなった):4.7%(14人)

なお、「特に変化はない」と回答した人は31.7%(95人)と約3割を占めており、祖父母の関与が必ずしも大きな影響を与えているわけではない家庭も少なくないことがわかります。

【結果7】今後、祖父母との関係で必要だと感じていること

【結果7】今後、祖父母との関係で必要だと感じていること

祖父母との関係で今いちばん必要だと思うことを聞いたところ、

・距離感:26.3%(79人)
・価値観のすり合わせ:22.0%(66人)
・ルールづくり:16.7%(50人)
・祖父母側の理解:15.0%(45人)
・夫婦間の連携:11.7%(35人)
・特に必要なことはない:8.3%(25人)

という結果になりました。

距離感が最多を占めた背景には、近すぎても遠すぎてもうまくいかないという微妙なバランスへの意識があります。頼りたいが干渉されたくない、助けてほしいが口出しは困る――この矛盾を調整する鍵が距離感です。

2位の価値観のすり合わせも、古い育児常識の押し付けへの対処として重要です。昔と今の育児方針の違いを理解してもらい、お互いの考え方を尊重し合う土台を作る必要性が示されています。

3位のルールづくりは、勝手に食べさせた、勝手に連れ出したといった独断行動を防ぐための具体的な枠組みを求める声です。事前に家庭のルールを明確にし、それを守ってもらう約束をすることで、後からの摩擦を減らせる可能性があります。

調査概要

調査期間:2026年1月6日〜1月15日
調査方法:インターネット調査
調査対象:子どもがいる父親・母親 10代~50代以上
回答者:300人
※割合(%)は小数1位で丸めています
※複数回答の設問は合計が100%を超えます
回答者属性:
<立場>
母親: 86.3%(259人)/ 父親: 12.0%(36人)/ その他: 1.7%(5人)
<年代>
10代: 1.7%(5人)/ 20代: 14.0%(42人)/ 30代: 45.3%(136人)/40代: 28.7%(86人)/ 50代以上: 8.7%(26人)/ その他: 1.7%(5人)
<子どもの状況(複数回答)>
現在妊娠中: 3.0%(9人)/ 未就学児がいる: 59.0%(177人)/ 小学生の子どもがいる: 44.0%(132人)/中高生の子どもがいる: 18.3%(55人) / 成人した子どもがいる: 10.0%(30人)

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://azway.co.jp/news/6349/


AZWAY
https://azway.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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