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掲載
2026年09月30日 10:11
更新
2026年09月30日 10:35

右胸が突然小さくなった…梅宮アンナさんが気付いた乳がんの異変。抗がん剤での脱毛、乳がん治療中の葛藤明かす

「右と左の胸の大きさが違う」「カップで言うと、1~2カップぐらい小さくなってたんですね」。乳がん発覚時の異変について、梅宮アンナさんはそう振り返りました。

梅宮アンナさん(提供写真)

ピンクリボン月間を前に、女性専用の健診・外来クリニックを運営するクレアージュがトークイベントを開催。

イベントには浜中聡子医師(クレアージュ総院長)、田村信子医師(虎の門病院 乳腺内分泌外科部長/クレアージュ東京 レディースドッククリニック 乳腺外科顧問)、そしてタレントの梅宮アンナさんが登壇。梅宮さんは自身の乳がん発覚から治療、そして治療中の外見の変化を支えるアピアランスケアの重要性について語りました。

最初に気づいた異変は「しこり」ではなかった

乳がんは日本人女性で最も多い悪性腫瘍で、現在は「9人に1人、8人に1人」が罹患するとされているといいます。また、30代後半から増加し、40代でピークを迎えた後も50代、60代、70代まで続くことから、多くの女性にとって決して他人事ではない病気。それゆえに、定期的な検診によって早期発見することが重要です。

また、自分で自身の胸を触診して異常がないか確認するブレストアウェアネスも大切。毎日スキンケアやお化粧をして顔の肌を触っている女性の場合、もし顔に小さなしこりができたら「あれ?」と違和感に気づく可能性が高いでしょう。胸も同じように、日頃からセルフチェックを続けることで、異変に気が付きやすくなるかもしれません。

しかし梅宮アンナさんが異変を感じたのは、実は胸のしこりではありませんでした。

梅宮アンナさん(提供写真)

「私の場合は、触ってわかるというがんのタイプではなかったんですね。右の胸が、左の胸と比べていきなり小さくなっていたんです。カップで言うと、1~2カップぐらい小さくなっていました」と明かした梅宮さん。「更年期による変化かもしれない」と思いつつも、異変に気付いたその日に、詳しく調べてもらうための病院を予約したといいます。

その後、超音波エコーやマンモグラフィー、血液検査、針生検などを受けて確かめた結果、乳房全体にがんが広がる「浸潤性小葉がん」と診断され、最終的にステージ3Aと告げられました。

浸潤性小葉がんは早期に発見することが極めて難しいとされています。梅宮さんは「私の場合は小さくなりましたが、あとはちょっと陥没したりですね、何かしらの症状は出てくるので、そこでやはりすぐに病院に行って調べるというのがまず一番最初に大事なことではないかなと思います」と語りました。

「髪の毛がない自分が耐えられない」

梅宮アンナさん(提供写真)

梅宮さんは、乳がんがわかってから「抗がん剤、手術、放射線」の治療をフルコースで経験。最初に医師から治療の過程を説明される際、「梅宮さん、抗がん剤では髪の毛だけではなくて、体中の全体毛がなくなります」と告げられ、「がんだよと言われるよりも、自分の髪の毛がなくなってしまうということに大変ショックを受けました」と率直な気持ちを明かしました。

「本当に先生、抜けちゃうの? 本当に? 抗がん剤を使って抜けなかった人っているの? って聞いたことがあるんですけども、残念ながら抜けますよと。それでも私は抜けないかもしれないっていうふうに思ったほど、本当にそこがちょっと受け入れるのに少し時間がかかったとこだったんですね」(梅宮アンナさん)

もちろん抗がん剤治療を終えれば髪の毛は再び生えてくると説明されたものの、「正直、その言葉をいただいても、全然慰めにならなかった」と振り返ります。

抗がん剤治療を行う約半年間、髪の毛のない状態が続くことがとても悲しくてやりきれなかったという梅宮さんですが、治療開始までの一ヶ月で自分に合うウィッグを探し求め、品質だけでなくリーズナブルな価格を含めて「これぞ」と思えるウィッグを見つけたといいます。

現在も7~8タイプのウィッグを愛用しており、この日のすてきな髪型も実はウィッグだと明かした梅宮さん。「抗がん剤が終わって、髪の毛というものは生えてきても、すごくこう、ちゃんとした髪の毛が生えてくるには、まだまだ時間がかかるんですね」「本当に私はウィッグに助けられた1人です」「ウィッグって、こんなに心を救ってくれる、私自身を元気にしてくれるものなんだ」と明るく語りました。

浜中聡子医師(提供写真)

クレアージュでは、女性のための人間ドック・乳がん検診を行う(クレアージュ東京レディースドッククリニック)とともに、発毛治療を中心に、治療に伴う外見変化のケア(アピアランスケア)にも取り組んでいます(クレアージュエイジングケアクリニック)。

クレアージュ総院長の浜中聡子医師は、抗がん剤治療による脱毛や眉毛・まつ毛の喪失が患者にとって大きなストレスになると説明しました。クレアージュでは、発毛治療やアートメイクなどを通じて、患者ができるだけ自然な形で社会生活を送れるよう支援しているといいます。

また、眉毛が抜ける前にアートメイクを施すことで、治療期間中の精神的な負担軽減につなげる取り組みも紹介されました。

梅宮アンナさん(提供写真)

実際に梅宮さんも抗がん剤治療前に眉のアートメイクを受けたといい、治療期間を振り返って、「ちゃんとアートメイクをやってよかったなとつくづく思っております」と語りました。

また、抗がん剤治療では、髪の毛や眉毛だけでなく、まつ毛・鼻毛もすべてがなくなったといいます。

「毛というのはですね、私が想像する以上に、本当に体ってよく考えられてるなと。たとえば、まつ毛がないと目にゴミが入るんですね。で、鼻毛もなくなっちゃいます。鼻毛なんていらないよぐらい思ってたこともあるんですけど、実際ご飯を食べるのもなんでもですね、鼻毛がないと鼻水が下がってきたりします。鼻毛って大事なんだなと知りました」(梅宮アンナさん)

「私の経験が誰かの希望になれば」

梅宮アンナさん(提供写真)

現在、SNSや講演活動などを通じて自身の経験を発信している梅宮アンナさん。自身の経験を発信し続ける理由について聞かれると、乳がんと診断された後に情報を集めるなかで、「情報がまだまだ足りない」と感じたことを明かしました。特に、治療に伴う外見の変化やアピアランスケアに関する情報は十分に届いているとは感じられなかったといいます。

そのため、自らの体験を語ることで「この後に続く人たちのために、情報と経験を絶対残しておかなければいけない」「人のために動かなければいけない」と思うようになったと語りました。

また、「自分のことだけを考えていると、なかなか人間って頑張れない」としながら、自身の経験が誰かの希望や支えになることを願っているとコメント。病気と向き合う中で得た経験を社会に還元したいとの思いが、前へ進む原動力になっていると明かしました。

そして最後に、「私の経験が誰かの希望になったり、誰かの支えになったりする人が、より多く現れてほしい」「色々なことを皆さんに伝えていこうという思いが、自分を頑張る気持ちにさせてくれた何よりものことだった」と力を込めました。

左から、田村信子医師、梅宮アンナさん、浜中聡子医師(提供写真)

(マイナビ子育て編集部)

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