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2026年07月07日 10:26

園児1,000人超が「がんばれー!」手に汗握る観劇会で子どもたちが大熱狂。心を動かす経験を【福井県鯖江市】

「がんばれー!」

ジャックが大男から逃げる場面になると、会場いっぱいに子どもたちの応援の声が響きました。

6月17日、福井県鯖江市の鯖江市文化センターで開催された「さばえ 幼児教育わくわくこどもーしょん事業」の観劇会。市内25の保育園・こども園・幼稚園から集まった1,033人の園児たちが、劇団銀河鉄道による着ぐるみ劇『ジャックと豆の木』を鑑賞しました。

「早く見たい!」期待に胸をふくらませる子どもたち

園児たちは、友達とみんなでバスに乗ってやってきたことや、大勢が集まる特別な雰囲気に、うれしそうな表情。開演前には司会者が園名を呼びかける場面もあり、子どもたちは元気いっぱいに返事。劇が始まるのを楽しみに待っていました。

昨年の観劇会を覚えている5歳児もおり、開演前には「去年も来たよね」「楽しかったよね」と思い出話をする姿も。一方、初めて参加する4歳児たちからは、「映画館みたいで楽しみ」と期待の声も上がりました。

物語の世界に入り込み、主人公を全力応援

今回上演された劇団銀河鉄道の『ジャックと豆の木』は、等身大の着ぐるみ劇。貧しい少年ジャックが不思議な豆を手に入れ、天まで伸びる豆の木を登って巨人の城へ向かう冒険物語です。

劇が始まると、子どもたちは物語の世界に引き込まれ、真剣な表情で舞台を見つめます。なかでも大きな盛り上がりを見せたのが、ジャックが大男から逃げるシーンでした。

子どもたちは主人公に感情移入しながら「がんばれー!」と大きな声で応援。会場全体が一体感に包まれました。

また、着ぐるみの人形たちが客席近くまでやってくる場面では、喜んで手を振る子もいれば、少し怖そうな表情を見せる子も。舞台ならではの臨場感を楽しんでいる様子でした。

「映画館みたい!」初参加を楽しみにする子も

観劇後には、
「主人公がかっこよかった」
「お姫様がかわいかった」
「怖かったけど楽しかった」
など、それぞれが感じたことを生き生きと話してくれた園児たち。

さらに、ある園では観劇後に園へ戻って保護者のお迎えを待つ間、観劇会に参加していない3歳児クラスの子どもたちへ、劇の内容を一生懸命伝える姿も見られたそうです。

「心が動く体験」から豊かな感性と表現力を育む

鯖江市で令和6年度から実施してきた「さばえ 幼児教育わくわくこどもーしょん事業」は、主体性を育む保育を推進し、本物に触れるわくわくした体験を創出することを目指しています。

「こどもーしょん」には、「こども」と「emotion(心が動く)」を掛け合わせた意味と、「こどもまんなか」の考えのもと、大人が子どものために行動するという思いが込められています。

事業発足のきっかけは、コロナ禍に乳幼児期を過ごした子どもたちに、人が集う楽しさや表現することの喜びを感じてほしいという思いがありました。

担当者は今回の観劇会について、次のように話しました。

「子どもたちが本物の演劇に触れ、感性を働かせる中で、感じたことを自分で表現したり、友達同士で表現することを楽しんだりすることで、豊かな感性と表現力を育むことを目的としています」
「多くの友達と同じ時間や空間を共有する中で、集団で体験することの楽しさや喜びを感じてほしい。観劇会で心を動かされた経験が、その後の遊びや学びへとつながり、主体的な活動が広がっていくことを期待しています。
さらに、子どもたちが観劇会の出来事を家庭で話題にすることで、親子の会話が豊かになり、子どもの笑顔や成長が保護者の喜びにもつながることを願っています」

心を動かされた経験が、次の遊びや学びへ

4~5歳児は、ごっこ遊びなどを通して言葉や表現力を育み、友達との関わりを深めながら成長していく時期です。

観劇会は子どもたちが物語の世界に触れ、登場人物になりきって表現したくなるきっかけになる貴重な体験。主人公を応援したり、友達や家族に劇の内容を伝えたり――。観劇を通して得たたくさんの「心が動く瞬間」は、子どもたちの新たな表現や創造へとつながる“種”をまいているのかもしれません。

(マイナビ子育て編集部)

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