
【専門家が解説】冷蔵庫の正しい整理・収納手順とスッキリ見せるテクニック
毎日の料理・家事で、一日に何度も開く冷蔵庫。ここが使い勝手がいいかどうかで、日々の食事の用意にかかる負担やストレスがぐっと変わってきます。今回は専門家目線で、冷蔵庫の中をすっきりするコツをご紹介。冷蔵庫を開けて、食材を探す時間が長い人は要チェックの内容です。
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
みなさんは、ご家庭の冷蔵庫内にストレスはないですか? 無駄なものが場所を取っていたり、出し入れに一苦労する状態だと、毎日の食事の支度も面倒だなっと感じる要因になってしまいます。冷蔵庫の収納を見直すことで作業効率アップ、他にも節電や節約など良いことがたくさん!
ということで、ここでは冷蔵庫内の整理の進め方と、スッキリ使いやすくなる収納のコツをお伝えしていきたいと思います。
冷蔵庫を整理する3ステップ
冷蔵庫内のものを出してみる


冷蔵庫内がパンパンの方も、そうでない方も、まずは全部中のものを出してみましょう。
テーブルの上や床に、レジャーシートや新聞誌などを敷いて、無心に全部出していきます。全部出すことで、今まで溜め込んでいた食品の見直しもでき、庫内の掃除も一度にできますよ。ここでは、とにかく冷蔵庫の中をゼロベースにすることが大切です。
冷蔵庫の中身をグループ分けしよう
冷蔵庫から全部出したものをざっくりとグループごとに分けていきます。
ドリンク類、調味料、粉物、乳製品やデザート系など分けていくことで、自分にとって必要なものが良く分かり、反対に必要ないものにも気が付くことができます。
収納しやすくなるだけでなく、ムダ買いに気が付いたり、賞味期限切れのものを発見して取り除くこともできます。
各グループの収納場所を決める

ゼロベースになった冷蔵庫の中を、グループごとに場所決めしていきます。
毎日出番のあるものは、手前やドアポケットなど手が届きやすい場所に。頻度の低いものは、上段や奥などに収納すると、日々ストレスなく出し入れできます。
特によく使うものは、セット収納がおすすめです。例えば、朝食で使う「パンセット」にはバターやジャムを、「ごはんセット」には納豆や鮭フレークの瓶、お漬物などをセットにして収納しておくと、冷蔵庫庫内でバラバラにならず、出し入れもラクラク。
また賞味期限の近いものは、使い忘れのないように特等席を設けておくといいですよ。
冷蔵庫がスッキリ片付く収納法
容器を揃えて管理しやすくする

常に、冷蔵庫内にあるモノは、固定品として決まった容器などに収納すると庫内がスッキリします。
多目的で使える四角い容器や重ねられるものであれば、スペースを有効に使えますし、フタがしっかり閉まるものであれば品質管理もしやすいです。
容器を選ぶときは、開閉のしやすさや扱いやすさの他、しまう食材や調味料がすべて入るサイズかどうかもポイントです。容器を同じシリーズで揃えたら、ラベルを貼って外からでも何が入っているか判別できるようにしましょう。
野菜室・冷凍庫は上から見える収納が◎
引き出し式の野菜室や冷凍庫は、深さがあって食材が埋もれがちな場所ですが、深さに合わせて縦に収納をしたり、上から全てが見えるように並べて収納することで、取り出しやすく重複買いや使いそびれの防止になります。
野菜室ならば根菜、葉物、キノコ類。冷凍庫ならばお肉、白米、冷凍食品など、グループごとに形状に合った収納場所を決めておくと在庫も一目で分かります。使いかけのものはトレーやカゴにまとめて手前に収納することで、新鮮なうちに使い切ることができますよ。
上から全て見渡せること、片手で取り出せることを意識して収納場所を決めていきましょう。
まとめ
毎日、何回も開閉する冷蔵庫の中をすっきり見渡せる状態にしておけば、時短・節約・そして料理をつくる際にかかるストレスも軽減されます。ただ、冷蔵庫の中をぎちぎちに収納用品で埋めてしまったり、美しさを優先した収納にすることばかりにこだわってしまうと、自由度がなく苦しくなってしまいます。特に、より時短で料理をしたい人は、一目で見渡せる出し入れしやすい収納を目指してください!