![住まい](/images/lazy_dummy.png)
災害時の避難所に関するまとめ(避難場所・避難生活・必要品)
大規模な災害時には避難所を利用することになります。ところが、避難所生活の実態や必要になる品物はもちろん、避難所がどこにあるのかさえ知らない人が少なくないはずです。そこで今回は、避難場所の種類や所在地の調べ方、避難所にありがちなトラブルなどについて解説。避難所生活にあると便利なものと、あわせてご紹介します。
災害時の避難場所、どこか知ってる?
![](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/188555/873119298.jpg)
![Lazy dummy](/assets/getty_logo-25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2.png)
災害時に利用することになる避難所がどこにあるか、知らない方は少なくないはずです。ところが、大規模災害時には、インターネットはおろか、電話さえ使えない場合も十分に考えられます。いざ避難が必要となって戸惑うことがないよう、事前に避難所をチェックしておくのがおすすめです。
近隣の避難所について知るなら、各自治体が提供している防災情報マップを利用するのがよいでしょう。所在地だけでなく、避難経路についても情報が掲載されていて便利です。事前にマップをダウンロードしておけば、オフライン時でも参照できて便利。もちろん、印刷しておくのが理想的。
ヤフーが提供している災害情報でも、自治体が指定する避難所の所在地を確認することができます。地震や内水氾濫など、災害の種類に応じて適切な避難場所を一覧できて便利ですよ。
避難所の種類
![](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/188558/1509092564125.jpg)
一口に避難所といってもいくつか種類があり、それぞれ設置される目的が異なっているのをご存知でしょうか。「広域避難場所」「一時避難場所」「収容避難所」と実は避難所は3種類に分けられるのです。
「広域避難場所」とは、地震などが起きた際、火災が広がり地域全体に危険が及んだときに避難する場所のこと。火災時に発生する熱から人を守るには、10ヘクタール以上の広大な土地が必要とされています。そのため、大きな公園や大学・大学などが「広域避難場所」として定められています。
「一時避難場所」とは、災害が起きた際の危険を避ける一時的な避難場所のこと。公共交通機関が運行を開始するまでのあいだに、帰宅困難者が待機する場所でもあります。広場や公園などが「一時避難場所」となります。
「収容避難所」とは、災害時に短期間の避難生活ができる場所のこと。学校の体育館などが指定されることが多く、食事・宿泊などが提供されます。
避難所の問題
![](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/188561/1518887499460.jpg)
避難所で起こるトラブル例
避難所にたどり着くことができれば安全かというと、そんなことはありません。避難所内では被災者同士のあいだでいろんなトラブルが起こる可能性があります。
最も多いのが盗難事件です。例えば、東日本大震災が起きた際、倉庫から食料や飲料が持ち出されたり、コンビニのATMがこじ開けられ現金が持ち去られたりする事件がいくつも起きています。ガソリンスタンドからガソリンが盗まれる事件もありました。
性被害も報告されています。避難所で女性が性被害を受ける事件が何件か発生しました。ところが、避難所では和を乱したくないという考えが浸透しがち。同調圧力が働き、被害を公にすることを避けようとする傾向があるそうです。
ペットに関するトラブルも少なくありません。熊本地震が起きた際も、被災者が連れてきたペットの鳴き声や糞尿をめぐって何件かのトラブルが報告されています。感染症が起こる可能性もあるため、適切な対応が求められます。
避難所でのストレス問題
![](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/188565/884082670.jpg)
![Lazy dummy](/assets/getty_logo-25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2.png)
避難所ストレスも問題となっています。多くの場合、避難所では男性と女性が同じ場所で生活を送ることになります。男女間で簡単な衝立(ついたて)があるのはいいほうで、仕切りがまったくないケースも少なくありません。そのため、被災者はプライバシーがほとんど確保されていない空間で過ごすこととなります。行動が、すべて人目にさらされてしまうことのストレスは大変なもの。不眠症を患う人の数も増える傾向があります。
避難所でのストレスにとくに苦しんでいるのが女性たちです。東日本大震災の際には、長いあいだ女性更衣室が設置されず、トイレや布団のなかでの着替えが強要されていた避難所もあったようです。また、男性が中心となって運営されることが多い避難所では、生理用品や下着などが思うように配布されないケースがほとんど。
ストレスと溜めることにより、身体へ影響を及ぼすことがあります。このようなことをふまえ、避難所生活でストレスがかからないようにするために、耳栓や着替えができるバスタオルなどのアイテムも、合わせて準備しておくとよいでしょう。
避難所生活に必要なもの
![](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/188568/845446920.jpg)
![Lazy dummy](/assets/getty_logo-25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2.png)
必要なものリスト
避難所生活をおくる際に必要なもの、あると便利なものをまとめました。すぐに必要になるものと、被災後の避難生活で必要になるものにわけてご紹介します。
すぐに必要になるもの
・貴重品(現金:10円玉が多めの小銭がおよそ3,000円、身分証明書や健康保険証のコピー、生命保険契約番号、銀行の口座番号の控え、印鑑)
・身の回り品(懐中電灯、防災頭巾やヘルメット、毛布、軍手、ライター、ロウソク、使い捨てカイロ、ビニール袋、油性ペン、メガネ)
・情報収集機器(ラジオ、携帯電話の充電器、乾電池)
・衛生品(マスク、ティッシュペーパー[芯は取り除く]、トイレットペーパー[箱は不要]、ウエットティッシュ、歯ブラシ、救急セット、タオル、着替え、携帯トイレ、おしりふき、紙おむつ、生理用品、入れ歯など必要に応じて)
・食料品(飲料水や非常食、粉ミルク、哺乳瓶、離乳食)
被災後の避難生活で必要になるもの
・食料品(飲料水や非常食、粉ミルク、哺乳瓶、離乳食、カセットコンロ、燃料、キッチンラップ、ナイフ、食器類)
・衛生品(水の入らないシャンプー、簡易トイレ)
・そのほか(ポリタンク、バケツ、ビニールシート、テント、寝袋、新聞紙、ガムテープ、ゴミ袋、雨がっぱ)
実際のところ、必要なものを挙げればきりがありません。緊急避難時は、動きやすさを考えて持ち出し品は最低限にすべきです。避難生活が長引くようなら、必要に応じて二次的に持ち出すようにするとよいでしょう。
まとめ
初期行動をスムーズにするためにも、避難場所はあらかじめ知っておくにこしたことがありません。また、避難生活についての実情をよく心得たうえで、できる範囲で自分の身を守る準備を整え、必要な持ち物も過不足なく用意したいところですね。