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2021年11月16日 11:35 更新

コクゾウムシが湧くのはなぜ?お米に虫が!効果的な駆除方法

「ごはんを炊こうと思ったら、米びつの中に虫がいた!」そんな経験をしたことはありませんか? 米びつの中で虫を発見した場合、その虫はコクゾウムシかもしれません。コクゾウムシは、「米食い虫」とも呼ばれ、米びつの中で繁殖することもある厄介な虫です。今回は、そんなコクゾウムシの駆除や対策の方法について解説します。

米びつに繁殖するコクゾウムシ

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コクゾウムシの特徴

コクゾウムシは、漢字で「穀象虫」と書き、その名前にあるように、口先が象の鼻のように長く突き出しているのが特徴です。体長は3mm前後で細長く、色は赤褐色や黒褐色。背中や足など、体の表面に小さなブツブツがあります。

コクゾウムシがエサとしているのは、米や小麦、トウモロコシなどの穀物です。象の鼻のような口先を上手に使い、米などの硬いものも砕いて食べます。また、米はコクゾウムシのエサであると同時に、繁殖場所にもなります。コクゾウムシは、口先で米粒に穴を開け、その中に産卵するのです。1匹のメスの産卵回数は年に3~4回で、なんと200~400個もの卵を産みつけると言われています。

どうやって米びつの中に入ってくるの?

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コクゾウムシは、どうやって米に侵入するのでしょうか。コクゾウムシは主に2パターンで侵入すると考えられます。

まず、1つ目は、米を購入したときに元々米についていた、というものです。これは、米の収穫時にすでに米粒の中に卵が産みつけられていたか、精米所などに米を貯蔵している間にコクゾウムシが米の中に入り込み、中に卵を産みつけたということです。特に、農薬を使っていない米の場合は、このようにコクゾウムシの卵が購入時から米についていることがあります。

2つ目は、米を購入した後に、家に侵入したコクゾウムシが米を見つけて入り込むというものです。これは、周辺に水田があるなど、家の周りにコクゾウムシの棲む環境がある場合に起こります。コクゾウムシは、嗅覚が優れており、米のニオイを嗅ぎ分けることができます。家に侵入して米のニオイを嗅ぎつけたコクゾウムシは、米に引き寄せられるように、米びつの中に侵入する虫です。

コクゾウムシの駆除方法

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では、コクゾウムシを発見した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、コクゾウムシの駆除方法について見ていきましょう。

ピレスロイド系殺虫剤(エアゾール剤、燻煙剤)

部屋など食品の中ではない場所で、コクゾウムシを発見した場合は、ピレスロイド系の殺虫剤を使用しましょう。ピレスロイド系殺虫剤は、家庭用の殺虫剤として一般的に使用されており、幅広い種類の虫の除去に効果的です。

発見したコクゾウムシをその場で駆除する場合は、エアゾール剤を噴射するのも良いですし、部屋全体のコクゾウムシなどをまとめて退治したい場合は、バルサンのような燻煙剤を使用するのもいいでしょう。

米びつにわいたコクゾウムシは?

部屋の中のコクゾウムシには殺虫剤を使用することができますが、米びつなど、食品中にコクゾウムシがわいた場合は殺虫剤を使うわけにはいきません。では、米びつにわいたコクゾウムシは、どうすれば駆除できるのでしょうか。

米びつの中など、殺虫剤を使えない場合は、加熱もしくは冷却することで、わいたコクゾウムシを殺すことができます。また、コクゾウムシは光に反応する性質があるため、天気の良い日に屋外で米を新聞紙などの上に広げ、日光に数時間当てておけば逃げていきます。

コクゾウムシがついた米は食べられる?

コクゾウムシが米の中で繁殖してしまった場合、加熱や冷却などで殺虫し、死骸を取り除くことでコクゾウムシの成虫を除去することはできますが、米の中に産みつけられた卵や小さな幼虫まで完全に取り除くことはなかなか難しいものです。

もし、コクゾウムシがついたまま米を食べてしまった場合、人体に影響はないといわれていますが、もしかしたら人によってはアレルギーを発症する可能性も捨てきれません。そのため、コクゾウムシが発生した米は、食べずに破棄する方が無難でしょう。

コクゾウムシを予防する

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コクゾウムシは、一度発生したら駆除するのが大変です。ここでは、コクゾウムシが米びつの中にわく前に、それを予防する方法について見ていきましょう。

食品の管理に気を付ける

コクゾウムシは、寒さに弱いという性質があります。温度が15℃を下回ると、コクゾウムシは活動が停止するそう。そこで、コクゾウムシを防ぐためには、米などをしっかりと密封し、冷蔵庫に保存するのがおすすめです。

また、購入した米などは、コクゾウムシがわかないうちに、早めに食べきるようにしましょう。

防虫剤でコクゾウムシを防ぐ

一般的な殺虫剤や防虫剤は、食品のある場所には使用できないものが多いのですが、中には米びつ専用の防虫剤もあります。冷蔵庫に米を保管するのが難しい場合などは、米びつの中に専用の防虫剤を入れておくのも良いでしょう。

密閉容器に入れる

精米したときの袋で保管する人もいますが、しっかり密閉していないと小さいコクゾウムシが侵入する可能性があります。また、空気に触れると味が落ちてしまうため、少し面倒でも購入後はしっかり蓋のしまる容器にいれるのがベストです。

まとめ

米や小麦など、穀物の中で繁殖するコクゾウムシ。コクゾウムシは、一度わいてしまうと完全に駆除するのはなかなか大変ですが、保存方法を工夫することによって予防することができます。あなたのお家の米は大丈夫ですか? 今回ご紹介した方法を参考にして、あなたの家の米をコクゾウムシから守ってください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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