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2021年10月15日 13:04 更新

【医師監修】赤ちゃんの髪の毛の4大お悩み!薄毛・抜け毛・毛玉・逆立つの対処法

赤ちゃんの髪の毛の多い・少ないは人それぞれですが、周りの赤ちゃんと比べて「うちの子は薄毛なの?」と気にするお母さんも多いのでは。また、すぐ髪の毛に毛玉ができてしまう、といった日常のちょっとしたお悩みもよく聞きます。そこで今回は、赤ちゃんの髪の毛についてよくある悩みや、その対処法をまとめてみました。

うちの子は薄毛? ちゃんと生えてくる?

髪の毛の量が気になるシャンプーをする赤ちゃん
Lazy dummy

「うちの子の髪の毛、少ないんじゃないかな?」―。周囲の赤ちゃんと比べ、髪の毛のことで心配になるママもいることでしょう。薄毛の赤ちゃんでも、ちゃんと髪の毛は生えてくるのでしょうか?

髪の量には個人差がある

生まれてきた赤ちゃんの髪の毛を比べると、フサフサの子もいれば、少ない状態の子もいてさまざまです。髪の毛が突出して多い“爆毛”赤ちゃんも一時期、話題になりました。ついつい周囲の赤ちゃんと比べてしまいがちですが、出産時の髪の量は個人差が大きいもの。おなかの中にいたときに髪の毛がしっかり生えて生まれてくる子もいれば、出産後に伸びてくる子もいるので心配は無用です。

出産時に髪の毛が少ないと心配になるかもしれませんが、赤ちゃんの髪の毛は細くてやわらかく、実際より薄く見えることもあります。心配しなくてもその後、生えそろうケースがほとんどです。

乏毛症や無毛症という、髪の毛が乏しくなる先天性の病気もありますが、非常にまれです。「先天性縮毛症」とも呼ばれ、これらの場合は短くて細い縮れ毛が認められます。症状は軽度のものから無毛となる 重症例までさまざまです。

赤ちゃんなのに抜け毛がいっぱいで心配…

髪の毛を気にするママとぐっすり眠る赤ちゃん
Lazy dummy

枕に赤ちゃんの髪の毛がたくさん落ちていてビックリした、というのも、よくある心配ごとです。赤ちゃんの抜け毛はどうして多いのか、についてまとめました。

新生児生理的脱毛かも?

赤ちゃんの毛髪は、遅くとも 生後6カ月までに生え変わると考えられており、「新生児生理的脱毛」と呼ばれることがあります。中には毛髪の大部分が一気に抜け、髪の毛が薄くなってしまう赤ちゃんもいますが、その後、また生えそろってくるので心配はいりません。

“ねんねの時期”は後頭部がはげやすい

赤ちゃんはあおむけに寝かされることが多いので、髪の毛が枕でこすりとられることもよくあります。このような状態を「乳児期後頭部脱毛」と呼ぶこともあります。生後6カ月ぐらいまでの“ねんねの時期”は、どうしても後頭部の抜け毛が増えてしまうかもしれませんが、その後、はげた部分も段々と生えそろい、目立たくなってくるでしょう。

赤ちゃんの髪の毛に毛玉がいっぱい!

ママが髪の毛が気にする赤ちゃんの後ろ姿
Lazy dummy

赤ちゃんの髪の毛が毛玉になっている、というのも、この時期によくあるお悩み。気づけば後頭部にたくさん毛玉ができていた!ということも。赤ちゃんの髪の毛に毛玉ができる原因や対処法をまとめました。

どうして毛玉ができるの?

赤ちゃんの髪の毛は柔らかく、からまりやすいものです。そのうえ寝ている時間が長いので、髪の毛が布団や枕とこすれ、小さな繊維が絡んで毛玉になりやすいと考えられています。

毛玉を取る方法

赤ちゃんの髪の毛に毛玉を見つけたときは、絡んでいるところを手でやさしくほどいたり、くしで丁寧にブラッシングしたりしましょう。普段から、くし通りの良い髪にするため、赤ちゃん用のリンスインシャンプーやトリートメントを使う、という方法もあります。ブラッシングしても絡まりが取れないときは、残念ですがカットしてしまいましょう。

赤ちゃんの髪の毛が逆立つ、茶色…うわさに惑わされないで!

髪の毛が逆立っている赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんの様子を見ていると、髪の毛が逆立っているときがあります。気になる人はどうして逆立つのか心配になるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。また、生まれたときから髪の毛の色が茶色、という赤ちゃんもいます。この場合も心配はいらないのでしょうか。

赤ちゃんが苦しいから髪の毛が逆立っている?

昔から赤ちゃんの髪の毛が逆立つことがある、というのはよくある話だったようで、「お母さんの母乳があまり出ないから、赤ちゃんが力を入れて母乳を吸おうとして髪の毛が逆立っている」や、「ミルクが飲みにくくて赤ちゃんの髪の毛が逆立っている」などという話を周囲からされた、という経験談も目にします。ただ、このような話には医学的な根拠は全くありません。周囲から何かを言われても気にしなくて大丈夫です。

どうして逆立つの? 放っておいて大丈夫?

赤ちゃんの髪は細くてハリがないため、ふわっと浮いたように逆立ってしまいやすいから、と考えられています。また摩擦で髪の毛に発生する静電気が影響していることもあります。成長に伴い、髪の逆立ちも自然に落ち着くので心配する必要はありません。

両親が黒髪なのに、赤ちゃんが茶色い髪の毛なのはどうして?

両親がともに黒髪であっても、茶色い髪の毛の赤ちゃんが生まれてくることがあります。この場合も「栄養不足で髪の毛が茶色くなっている」など根も葉もない話をされた、という経験談を見聞きしますが、医学的には何の根拠もないことです。

栄養不足が心配な場合は、まず体重が順調に増えているかどうかに注意する必要があります。赤ちゃんの髪の毛は変化しやすいもの。体重が順調に増えているならば、髪が茶色だからと言って栄養不足を心配する必要はないでしょう。

まとめ

赤ちゃんの髪の毛の量や髪質は個人差が大きいものです。薄毛であっても、成長に伴って生えそろい、気にならなくなるので心配はいりません。
ほかにも、ねんねのころは抜け毛が増えたり、毛玉ができやすかったりという悩みもよくありますが、心配しすぎず、その都度、髪の毛をブラッシングするなどしてケアしてあげながら、自然に生えそろうのを気長に待つようにしましょう。

(文:剣崎友里恵/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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