
【専門家監修】オクラを使った離乳食レシピ!いつからOK?調理方法は?
食材ごとの離乳食レシピと調理のコツを、離乳食に詳しい管理栄養士の川口先生にお聞きするこのコーナー。今回のテーマは「オクラ」です。オクラの産毛はどうする? 種は取った方がいい? など、下処理や調理のコツを教えていただきます。赤ちゃんが喜ぶ「オクラレシピ」も必見ですよ。
栄養豊富!オクラを使った離乳食

<初期・中期・後期・完了期>オクラ、離乳食期ごとの目安
・離乳初期(5~6ヶ月)
ペーストになりにくい食材のため、頑張ってこの時期に試さなくてもOK。
・離乳中期(7~8ヶ月)
産毛と種をとって柔らかくなるまで茹でてみじん切りに。
・離乳後期(9~11ヶ月)
できれば産毛と種をとって柔らかくなるまで茹でてみじん切りに。思っているよりも噛み切りにくい食材のため、大きくすると噛めないこともあります。
・離乳完了期(12~18ヶ月)
茹でてからあげましょう。種をとらなくても大丈夫です。
赤ちゃんにも、ご家族にも食べてもらいたいオクラ。
でも下処理がめんどくさいなと思っていませんか?
今回は 手軽にオクラを楽しめる3つのポイントをお伝えしますね!
ポイント1:【下処理】産毛はそのままゴシゴシ!
オクラの表面には、うっすらと産毛がはえています。これをとっておいたほうが仕上がりがなめらかでおいしくなります。
一般的には、オクラの産毛をとりのぞくために、塩をふってからまな板の上で板ずりをしたりします。
でも、この板ずりがちょっと面倒だったり、なるべく塩分の摂取を避けたい離乳期にはちょっとこの塩分すら気になることもありますよね。
そんな時は…「産毛はそのままゴシゴシ!」でOKですよ。
オクラは、このようにネットに入っていることが多いですよね。このネットがちょうど産毛をとるのに最適です。塩をふらなくてもこのままネットごとゴシゴシとすり合わせるだけでオクラの下処理は完了です。
<超簡単!オクラ下処理>

1.上部についている紙をとる
2.ネットのまま両手で挟み、手を洗うようにすりあわせる
3.流水で洗い流す
ポイント2:【調理】種はスプーンでこそぎとって茹でるだけ
赤ちゃんにとって、ちょっと苦手なのがオクラの種。そのままあげてもいいのですが、くちの中で残ってしまいがちなので、最初から取り除いておくといいですね。
そんなときには、茹でる前に半分に割って、スプーンをさっととりのぞいてどんどん茹でましょう!
一般的にオクラは、切ってから茹でると、水っぽくなって良くないといわれていますが、離乳食に使う場合には、逆に食べやすくなるので、切ってから茹でてもOKですよ!
<超簡単!オクラの調理>

1.オクラを縦半分に切る
2.スプーンを横にすべらせて種をとる
3.熱湯で茹でてから刻む
*電子レンジで茹でる場合は、耐熱容器にならべて軽くラップをして600Wで約2分加熱しましょう
ポイント3:【食べるとき】口の周りにワセリンを
オクラはネバネバがあるので、口の周りについてふきとりにくいこともあります。
赤ちゃんの口の周りが赤くなる原因の1つはアレルギーもありますが、食べ物がついてそれが皮膚炎の原因になることがあります。いわゆる「かぶれ」ですね。
ネバネバのあるものや刺激のあるものを食べるときは事前に口の周りにワセリンを塗っておくと、皮膚に直接つくことを防ぎ、またふき取りやすくもなります。
どうですか?ちょっとポイントさえ抑えれば、離乳食にも簡単にオクラをとりいれられそうですよね。茹でたオクラはごはんにかけると、赤ちゃんもパパママも食欲倍増ですよ!
<川口先生おすすめレシピ>家族でおいしいネバネバごはん(中期~完了期)
材料

・茹でオクラ 1袋*
・ひきわり納豆 1パック
・かつおぶし 少々*
・お好みのごはん(またはおかゆ) 適量
※オクラは上記のやり方で種をとってから茹でて細かく刻んでおきます
※かつおぶしは細かいタイプを選びましょう
作り方
① 茹でたオクラとひきわり納豆、かつおぶしをボウルなどにあけてよく混ぜ合わせる(納豆に付属しているタレなどは使いません)
② 赤ちゃん用に少量とりわけて、しょうゆを1滴程度加えてよく混ぜる
③ 大人用のものは、納豆のタレ(もしくはしょうゆ)を加えてよく混ぜる
暑いときでも、ごはんがすすむようなものを覚えておくと便利ですよね。そうめんにもよくあいますので、是非簡単なレパートリーの1つに加えてみてくださいね。
(文・写真:川口由美子先生)