離乳食のササミはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
脂身が少なく、ヘルシーな印象のササミ。赤ちゃんにはいつからあげられるのでしょうか。今回はササミを調理するときのコツや、離乳食での注意点などを解説します。赤ちゃんが喜ぶササミレシピも試してみてくださいね。
ササミ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・中期の調理:筋を取り除いて、しっかりと茹でて火を通し、すりつぶしてから調理
・後期の調理:筋を取り除いて、しっかりと茹でて火を通し、細かくほぐしてから調理
・完了期の調理:筋を取り除いて、しっかりと茹でて火を通し、軽くほぐしてから調理
どうして鶏のササミがいいの?
鶏のササミは、筋繊維が細かく、やわらかいのが特徴です。
赤ちゃんは脂肪分が多い食材は避けたいもの。鶏のササミは脂肪分が少ないのでおすすめです。
ササミを始めるときに注意したいこと
それほど頻度は高くありませんが、鶏肉はアレルギーの心配のある食材の1つですので、初めてあげる時は赤ちゃんの体調がいい日を選び、少量から試すといいでしょう。
離乳食のササミ、下処理・加熱のポイント
下処理のポイント
ササミには白い筋があるのでの筋は取り除いてから調理しましょう。
ササミの筋を下にして置き、包丁で肉をしっかりと抑えながら引っ張って抜きます。
加熱のコツ
下茹では中までしっかりと火が通るようにしますが、強火でゆでると肉の水分が抜けやすくなります。弱火でじっくりと茹でるとよいでしょう。
ササミの離乳食、よくある疑問
どんな栄養があるの?
ササミは、血や筋肉のもととなるたんぱく質が豊富です。逆に脂肪分が少なめな部位です。
冷凍保存もできる?
茹でてからほぐして、1回分の量ごとに小分けにして冷凍することができます。
ササミをラクして使う方法は?
ササミをそのまま冷凍をして、凍った状態のまますりおろすとひき肉よりも細かくなります。そのまま調理できますし、量の調整も簡単で便利です。
最近ではササミの缶詰など加熱してほぐされた商品もあります。使う場合は、茹でて塩抜きしてから使いましょう。
ササミの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
<離乳中期のレシピ>ササミとにんじんのミルク煮
材料(1回量)
作り方
① 茹でたササミをほぐして粗くすりつぶす
② にんじんと玉ねぎは皮をむきやわらかく茹でて、細かくきざむ
③ 粉ミルクは規定量で溶いておく
④ 小鍋に①②③を入れて火にかけ、水溶き片栗粉でとろみをつける
<離乳後期のレシピ>ササミとズッキーニのトマト煮
材料(約1回量)
作り方
① 茹でたササミは、細かくほぐしておく
② 玉ねぎは皮をむいてやわらかく茹で、トマトは湯むきして種や皮を外す
③ ②とズッキーニを粗みじんにする
④ 鍋にオリーブ油を入れて③を炒め、だし汁を入れてやわらかくなるまで煮る
⑤ ④に①を入れ、味が馴染んだら完成
<離乳完了期のレシピ>ササミ入りチーズおやき
材料(約2回量)
作り方
① ササミはほぐし、じゃがいもは皮をむいて茹でてからつぶしておく
② ①と、ピザ用チーズ・片栗粉を加えてこねる
③ ②を2等分して小判型に形を整えたら、植物油を入れたフライパンで両面を焼く。中までしっかりと火を通す
まとめ
中期以降の初めて試す肉類として、たんぱく質が豊富なササミや鶏の胸肉を使い始めます。
ササミは脂肪分が少ないので、どうしてもパサつきやすくなります。赤ちゃんは口に残るような食感を嫌がるので、他の具材を組み合わせたり、とろみをつけるなどの工夫をしていくといいでしょう。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです