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2023年01月18日 10:23 更新

離乳食の豚ひき肉はいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

離乳食を始めてしばらくすると、お肉をスタートする時期が気になってくるものです。今回は豚ひき肉の開始時期の目安や調理のコツについてお伝えします。赤ちゃんが食べやすくなるテクニックや豚ひき肉を使ったレシピなども紹介しますので、参考にしてくださいね。

豚ひき肉、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

豚ひき肉の離乳食開始時期目安
離乳初期(5〜6ヶ月)は魚や豆腐、鶏肉などを食べさせることが多いので、豚ひき肉は食べさせる必要がないでしょう。

・中期の調理:食べさせるのであれば、しっかりと加熱をしてペースト状に
・後期の調理:しっかりと加熱をしてほぐしてとろみをつけてたり、豆腐などと合わせてこねてやわらかくして
・完了期の調理:しっかりと加熱をして、肉団子、ハンバーグ、そぼろの形態もOK

  ■ワンポイントアドバイス■

豚ひき肉を始めるタイミング

豚肉は血や筋肉のもととなるたんぱく質が豊富です。他にはビタミンB群や鉄分などが豊富に含まれます。
肉類は白身魚や豆腐を食べてみた後くらいから始めていきますが、豚ひき肉は脂が多いものが多いので、鶏肉を試した後のほうがいいでしょう。

離乳食の豚ひき肉、選び方・調理のポイント

鮮度が落ちやすいひき肉

豚ひき肉を離乳食用に調理する際ちょっとしたコツを押さえておくだけで、赤ちゃんに安心して食べさせられますよ。

豚ひき肉の選び方

ひき肉は脂身も織り交ぜた色々な部位を使って挽いて作られます。この時期の赤ちゃんは脂質の消化が未熟なので、脂肪分の少ない赤身肉のひき肉から始めましょう。「餃子用」と書いてあるものや白い部分が多いものは脂が多めですので、使うならば後期以降のほうがいいでしょう。

どうして赤身肉がいいの?

肉売り場

赤身肉は脂肪分が少なく、高たんぱくです。また、鉄分を多く含みます。赤ちゃんは、生後6ヶ月から鉄欠乏を生じやすい傾向にあります。そのため、積極的に鉄分の多い食材を食事から取り入れていきましょう。

食べやすくするコツ

水を入れた鍋に豚ひき肉を入れて、菜箸で混ぜほぐしながら茹でます。脂が浮いてきたら水けを切って使うと、余計な脂が落とせます。

また、豚肉は繊維がかたいので、最初はペースト状にしてから使いましょう。茹でた後に少しお湯を足してブレンダーなどでペーストにすると、さらに食べやすくなります。ほかにも、じゃがいもや豆腐と一緒にあわせても食べやすいですよ。

  ■ワンポイントアドバイス■

ひき肉は鮮度が落ちやすい

ひき肉は空気に触れる面積が増えるため、他の肉類に比べて急速に劣化して味が落ちます。ひき肉を購入したら早めに使い切りましょう。

豚ひき肉の離乳食レシピ! 中期・後期・完了期

最後に豚ひき肉を使った離乳食レシピをご紹介します。

<離乳中期のレシピ>豚ひき肉とじゃがいものマッシュ

じゃがいもを潰す様子

材料(1回量)

・豚ひき肉(赤身肉) 10g
・じゃがいも 15g
・だし汁 少量

作り方

① 水から茹でて細かくほぐした豚ひき肉をペーストにする
② じゃがいもの皮をむき、小さく切ってから電子レンジ(600W)で2分ほど加熱し、つぶす
③ ①と②を混ぜ合わせ、材料がかぶるくらいのだしを入れ、電子レンジ(600W)で1分加熱する

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>豚ひき肉と大根の煮物

皮がむかれた大根

材料(1回量)

・豚ひき肉(赤身肉) 15g
・大根 20g
・玉ねぎ 10g
・醤油 少量
・だし汁 適量
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① 大根と玉ねぎは皮をむいて、1cmの角切りにする
② 小鍋に①・豚ひき肉・醤油と、材料がかぶるくらいのだし汁を入れ、豚ひき肉をほぐしながら火を通す
③ ②の材料がやわらかくなったら、水溶き片栗粉を入れてとろみ付けする

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>豚ひき肉の豆腐ハンバーグ

豆腐ハンバーグをこねる様子

材料(1回量)

・豚ひき肉 20g
・木綿豆腐 20g
・玉ねぎ 10g
・片栗粉 少々
・植物油 少々

作り方

① 玉ねぎは皮をむき、すりおろす
② 水けを切った豆腐に、①と豚ひき肉・片栗粉をよく混ぜ、こねてから小判型に成型をする
③ 油を熱したフライパンに②を並べて、両面こんがりと焼き上げる
※中までしっかりと加熱すること

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

たくさん食べる赤ちゃん

豚肉はたんぱく質や鉄分の供給源として積極的に取り入れたい食材の一つです。離乳食にはひき肉が使いやすいのですが、脂肪分が多いので赤身肉の豚ひき肉を選びましょう。口に残る感じを嫌がる場合は、ペースト状にしたり、細かくほぐしてとろみ付けをするとよいでしょう。ハンバーグや肉団子など厚みのあるメニューのものは、食中毒の予防のために十分な加熱が大切です。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

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