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2022年02月09日 07:01 更新

「摂氏・華氏」の違いをわかりやすく説明!瞬時にわかる換算方法も紹介

海外旅行をした時に「℉」で表される気温表記に戸惑ったことはありませんか?日本では摂氏温度として「度(℃)」を使う気温表記ですが、アメリカなど一部の海外では華氏温度として「℉」を使います。ここでは、具体的な計算方法のほか、華氏を把握するめやすや由来も紹介します。

「摂氏」と「華氏」の違いについて

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我々日本人は、気温0度といえば寒い冬、32度といえば、暑い夏なのだろうなと想像しますよね。

そこで、「日本の気温0度はアメリカの気温32度と同じ」と言うと、驚く方が多いかもしれません。しかし、これは”完全な間違いではありません”。

間違いにならない秘密は、日本では「摂氏」、アメリカでは「華氏」の表記方法で気温を表しているからです。つまりは、「日本の摂氏0度はアメリカの華氏32度」というわけです。

「摂氏」と「華氏」、名前を聞いたことはあっても、違いを明確に説明するのはなかなか難しいですね。

摂氏は「度(℃)」、華氏は「度(℉)」とどちらも「度」で表されます。この「摂氏」と「華氏」の違いは何なのでしょうか。

水が氷になる温度の違いで区別 「摂氏」は0度「華氏」は32度

摂氏と華氏のわかりやすい違いは、水が氷になる温度「凝固点」、水が沸騰する温度「沸点」の違いです。

摂氏……
水が氷になる温度「凝固点」は0度
水が沸騰する温度「沸点」は100度

華氏……
水が氷になる温度「凝固点」は32度
水が沸騰する温度「沸点」は212度

摂氏で、凝固点が0度、沸点が100度なのは、摂氏に慣れた日本人にとっては常識ですよね。

比較してみましょう。水が氷になる温度の凝固点は、摂氏だと0度ですが、華氏だと32度です。また、水が沸騰する温度の沸点は、摂氏だと100度ですが、華氏だと212度です。

日本と違う温度表記「華氏」に戸惑わないように

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海外に行くと、気温表記が摂氏でなく華氏の場合があります。摂氏は「℃」、華氏は「℉」と単位が違うので、見誤らないようにしましょう。

華氏から摂氏の温度を求めたいときは

・計算式から導き出す
・無料サイトで調べる
・目安となる気温の数字を覚えておく

この3つの方法があります。計算や概算で、華氏何度が摂氏何度程度なのか、暑いのか寒いのかを把握できると助かる場面があるでしょう。

「摂氏」「華氏」温度の簡単な計算方法と把握方法

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日本では摂氏表記が使われていますが、華氏表記に変えたい場合があります。

そんな時は、計算式を使うか、インターネットで華氏表記にしてくれる無料サイトを使いましょう。

特に、インターネットで華氏から摂氏に換算できるサイトでは、数字を入力するだけで、華氏から摂氏にする、華氏から摂氏にする、どちらもできます。

1.摂氏と華氏の換算式

「摂氏」から「華氏」を計算する式は

「華氏(℉)=摂氏(℃)×1.8 + 32」

「華氏」から「摂氏」を計算する式は、

「摂氏(℃)={華氏(℉)-32}÷1.8」

です。華氏の温度表記から、32を引いて1.8で割れば摂氏の温度が出てきます。

暗算では難しいかもしれませんが、電卓があれば比較的簡単に計算ができます。

2.目安となる数字を覚えて判断

日本ではあまり使われない華氏の気温を、摂氏だと何度くらいか、目安となる温度をある程度覚えておく方法もおすすめです。

摂氏だと、人間の体温が36.6 ℃〜37.2 ℃と言われています。個人差はあるものの、37.5℃を超えると発熱していることになります。

華氏では、100 ℉は平熱、101 ℉は微熱、102 ℉は高熱といわれることがあります。摂氏に換算すると微熱38.3 ℃、高熱38.9 ℃となるなので、やや高いなという印象もありますが、参考にしてみてください。

気温でいうと、

・50 ℉は10 ℃(冬)
・60 ℉は約15 ℃(春・秋)
・70 ℉は約20 ℃(初夏)

です。

アメリカで生活するのなら、華氏の温度が摂氏温度でだいたい何度なのかを把握しておきたいですね。

摂氏表記で、25 ℃以上の日は「夏日」、30 ℃以上の日は「真夏日」、35 ℃以上の日は「猛暑日」と言いますが、華氏表記では「夏日」は77 ℉、「真夏日」は86 ℉、「猛暑日」は95 ℉となります。「95 ℉以上になったら相当暑い」など覚えておくと役立つこともありそうです。

3.摂氏から華氏温度へ簡単変換できるサイトを利用

スマホやパソコンがあれば、摂氏から華氏に、逆の華氏から摂氏に簡単に変換できるツールもあります。これだと、計算する手間がありません。

使い方は、摂氏、華氏に温度の数字を入れるだけです。「華氏に変換」ボタンか「摂氏に変換」ボタンをタップするだけで変換できます。

温度の表記「摂氏」と「華氏」の2つの由来を深く探る

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「摂氏」と「華氏」の2つの表記があるのですが、それぞれどういった由来があるのか深く探ってみました。

「摂氏」の起源はアンデルス・セルシウスから

摂氏は、「セルシウス度」として全世界中で利用されている数値です。セルシウスは、スウェーデンのアンデルス・セルシウスという人物に由来しています。

元々の定義は「水の凝固点を0度として沸点を100度とする」ことが基本。水の氷点、沸点を100等分した目盛りを使って測られます。

【豆知識】「摂氏」を正しく書く方法を再確認!

摂氏を正しく書くには、「1字分の空白」をあけて数字、単位を書きます。

【例】
○ 30.0 ℃
× 30.0℃
× 30.0° C

よく見ると、正しい「30.0 ℃」では、30.0の後に半角スペースを開けて「℃」を書いています。

ちょっとした豆知識です。知っておくと他の人に自慢することもできそうです。

「華氏」の起源はガブリエル・ファーレンハイトから

「華氏」は、ガブリエル・ファーレンハイトが1724年に考案。ファーレンハイト度、華氏度とも呼ばれています。

ファーレンハイトがどうやって華氏を定めたかについては、諸説あります。日本では、「測ることができた最も低い室外温度を0度とし、彼自身の体温を100度とした」「0度を氷と塩の混合物でできる温度とし、血液の温度を96度にした」の2つの説が有効です。アメリカやヨーロッパでは違う説も知られています。

英語圏では摂氏よりも華氏が普及していたため、産業や医療では華氏を利用することが多かったといいます。現在では摂氏温度の導入が進んでいますが、現在でも英語圏の一部の温度計測では華氏が基準となっています。

「摂氏」「華氏」のほか「K(ケルビン)」も覚えておきたい

温度の表記では、「摂氏」「華氏」のほか、「K(ケルビン)」も、理系の人なら習った記憶があるかもしれません。

ケルビンは国際単位系の単位で、大文字「K」で表されます。

0ケルビンは絶対零度であることが有名で、絶対零度は摂氏では「-273.15 ℃」で表されます。研究論文などでは、摂氏とケルビンどちらも記載されることもあります。

英語圏での「摂氏」「華氏」の呼び方

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アメリカでは、いまでも華氏表記が残っています。

英語圏では、日本で使われている摂氏(℃)のことを「degree Celsius」と表記。アメリカを中心に使われている華氏(℉)は「degree Fahrenheit」と表記しています。それぞれ、セルシウス度、ファーレンハイト度と呼ばれ、2つを区別しています。

日本のほかに摂氏を使っている国はどこ?アメリカは?

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日本のほかに摂氏を使っている国はあるでしょうか? はい。実際には、世界中、ほとんど全ての国が摂氏の表記を使っています。

ただ、アメリカ合衆国ではいまでも華氏の気温表記です。ジャマイカでも華氏を使っているとされています。周辺のメキシコやカナダでも、公式ではないものの、一部で華氏の気温表記を見かけます。

アメリカでは、現在でも、テレビやインターネットの天気予報が「℉」表記なので混乱しがちです。そんな時は、摂氏から華氏に変換できるサイトを利用するほか、概算で記憶を把握してみてください。

まとめ

摂氏と華氏の区別がつくようになったら、アメリカをはじめとした海外に行ったときに「℉」の表記を見ても慌てずに今の気温は約何度なのかを大まかに判断できます。

摂氏と華氏の違いを学んでいれば、豆知識として他の人に自慢することもできるかもしれませんよね。アメリカへの海外旅行などの際も慌てなくてすむため、あらかじめ摂氏、華氏の違いを学んでおきましょう。

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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