
育児中の夕食づくりは「時短」+「手間短」がカギ!『楽しく食べる子に変わる本』Vol.7
偏食がひどい、座って食べない、少ししか食べないなど、子どもの食事には悩みがつきもの。料理研究家・上田淳子さんの著書『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)から、今すぐ実践できる毎日の食事のアドバイスを連載形式でご紹介します。
「時短」プラス「手間短」で夕食を

世の中みんなが忙しくて、「時短」ばやりです。特に育児中は、いくら時間があっても足りません。私も子どもが小さいうちは、ちょっとでも時間があれば寝たい、自分一人の時間がほしいと思っていたものです。
毎日の食事の準備は、「時短」プラス「手間短」でいきましょう。無駄を省き、ラクにできることはサクサク片づけて、空いた時間を子どもとゆったり過ごしたり、自分の学びの時間に使ったりできます。そのためのコツを紹介しましょう。
「切る作業」を制する者は、料理を制する
料理の「時短&手間短」を目指すなら、一番見直したいのが「切る」工程。野菜を切るのは意外に手間がかかるのです。なぜなら、切る以前の工程がいろいろあるから。
まず、水洗い。次に皮をむいたり筋を取ったり下ゆでをしたりします。それだけでキッチンは水浸しになりますし、ザルなどの調理器具も必要です。
これを最小限にするだけで、料理はぐっとラクになります。「”切る作業”を制する者は料理を制する」のです。
切る手間が少ない食材はどれでしょう。ちょっと思い浮かべてみてください。ベビーリーフ、豆類、キノコ、もやし、カットわかめなどは、包丁要らずで調理できる食材です。一口大ずつに縛ってある白滝も便利です。
また、たとえばニラは包丁を使いますが、場所を取らず切りやすくて扱いのラクな食材です。
なるべく切らない、ラクラクレシピ
切る工程をなるべく省いた「手間短料理」のレパートリーを増やしておくと、夕食の支度も怖くなくなります。たとえば、次のような料理はいかがですか?
★もやしのナムル
もやしはざっと洗って水をきり、レンジで温めます。ごま油と塩で味を調えたらできあがりです。
★切り干し大根めんつゆ和え
水でさっと戻した切り干し大根と、細切り昆布を、めんつゆとともに容器に入れておきます。1時間後には食べ頃になります。
★くたっとキャベツのサラダ
キャベツを丸ごと買ってもなかなか食べきれないという人にオススメの料理です。キャベツを手でちぎり、電子レンジで温めてくたっとしたものに、ポン酢をかけるだけ。ドレッシング、マヨネーズをかけてもOK。わが家では、粉チーズを振って、ゆるゆるの半熟卵を落とすのがお気に入りでした。キャベツは子どもにちぎらせてもいいでしょう。
★小松菜とツナの煮物
小松菜をザクザク切って、鍋に入れます。ツナ缶(油ごと)を入れ、水を1/2カップ、しょうゆを適量入れて、火にかけます。小松菜がくたっと煮えたらできあがり。「青菜を食べなければ」というときのお助けレシピです。
★ごぼうサラダ
ごぼうは皮をこそげて、やわらかくなるまでゆでます。粗熱がとれたら、すりこ木などでバンバン叩いて食べやすい大きさにし、すりごま入りのマヨネーズで和えるだけで完成です。これも、わが家の人気のメニューでした。
まとめ
「切る作業」をなるべく省いて、サクサク料理。
(上田淳子『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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書籍『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』について

「好き嫌いが多い」「食べないで遊んでばかり」「特定のものばかり食べる」など、子どもが食べてくれない悩みはさまざま。
どうにかして食べてもらえるように、試行錯誤を繰り返しているママもいるでしょう。
『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』には、そんなお悩み解決のヒントが盛りだくさん。
偏食がひどい双子を育てあげ、ママのための料理教室を開催している料理研究家の著者が、子どもがおいしく食べられる調理のコツや食卓で習慣にしたいことなど、今すぐ実践できるアドバイスを解説しています。