「生活習慣」を変えれば、食べる子に変わる!?『楽しく食べる子に変わる本』Vol.4
偏食がひどい、座って食べない、少ししか食べないなど、子どもの食事には悩みがつきもの。料理研究家・上田淳子さんの著書『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)から、今すぐ実践できる毎日の食事のアドバイスを連載形式でご紹介します。
食事から「生活習慣」を身につける
子どもがなかなか食べ終わらないので、だらだらと食事の時間が終わらない。
さっさと片づけて、山盛りになっている洗濯物をたたみたい、明日の用意をしておきたいのに......とイライラ。こんなことありますよね。
そんな場合にはいっそのこと、食事の時間を決めてしまいましょう。20分でも、30分でも、お母さんの感覚で決めてかまいません。
3歳くらいになったら、子どもも時間の感覚がわかってきますから、「時計の針がここからここまでの間が食事の時間だからね」と告げて、その時間になったら、食べ終わっていなくても「ごちそうさま」にする。
これを続けるうちに、だらだらと遊び食べしている子どもも、この時間しか食べられないんだ、とわかってきます。
今しか食べられない!とわからせる
食事のときにちゃんと食べないで、後で「おなかすいた」といっても心を鬼にして「ありません!」ということが大事です。
ここで「あ~あ、しょうがないなぁ」と思いながら、食べ物を与えてしまったら負け。子どもは「ほしいときにいつでも食べられる」と思って、食事の時間に集中しなくなります。
正しい食習慣は、「1日3回、おなかがすいたときに食べる」というシンプルなもの。規則正しい生活をしていたら、ちゃんと朝、昼、晩の食事のときにおなかがすくようになっているのです。
子どもが規則正しく食べるようになってくれると、親もラクです。
そのためにはまず、「おなかがすいた」→「食べる」のサイクルをつくること。3度の食事を軸に、1日のスケジュールを組み立てるのです。
余談ですが、フランスでは、どんなに簡単な食事でも、夕食後のデザートは欠かしません。デザートといっても、ただの果物だったりすることも多いのですが、大人も子どももデザートを楽しみにしています。
フランスは一品ずつ出てくるコース式なので、目の前の料理を片づけなければ、デザートにも辿りつけないのが基本。だらだらしていてはデザートを食べ逃してしまう!という習慣が身につけば、子どもも目の前の食卓に集中してくれるかもしれません。
始まりと終わりを決める
食事の時間が決まったら、食事の始まりと終わりのメリハリをつけましょう。
「いただきます」と「ごちそうさま」の挨拶をきちんとする。「いただきます」の前に手を洗ってから席につく動作もセットにしてもいいでしょう。ルーティーンをつくることで、よりメリハリがつきます。
「いただきます」でここからは食事の時間だと意識し、食べることに集中できるようになります。「ごちそうさま」でもう終わりと意識でき、だらだら食べもしなくなります。
小さい頃に身についた習慣は、大人になっても絶対に消えません。きちんと食卓につき、挨拶してから食べるという、いってみれば当たり前のことですが、この習慣が身についていれば、どこかしこ、立ったままや歩きながらおにぎりやパンを食べるような大人にはならないのではないでしょうか。
まとめ
正しい生活習慣を身につけよう。
(上田淳子『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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書籍『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』について
「好き嫌いが多い」「食べないで遊んでばかり」「特定のものばかり食べる」など、子どもが食べてくれない悩みはさまざま。
どうにかして食べてもらえるように、試行錯誤を繰り返しているママもいるでしょう。
『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』には、そんなお悩み解決のヒントが盛りだくさん。
偏食がひどい双子を育てあげ、ママのための料理教室を開催している料理研究家の著者が、子どもがおいしく食べられる調理のコツや食卓で習慣にしたいことなど、今すぐ実践できるアドバイスを解説しています。