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2021年12月01日 06:35 更新

【食事のお悩み】子どもの好き嫌いが多いとき、どうすればいい?『楽しく食べる子に変わる本』Vol.5

偏食がひどい、座って食べない、少ししか食べないなど、子どもの食事には悩みがつきもの。料理研究家・上田淳子さんの著書『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)から、今すぐ実践できる毎日の食事のアドバイスを連載形式でご紹介します。

【お悩み】好き嫌いが多いんです

子どもがもりもり食べてくれない、好き嫌いが多くて困っている、と悩んでいるお母さん。どうか、「この子が食べないのは私のせい」と自分を責めないで
偏食のない子なんかいません。自分のことをちょっと振り返ってみてください。お母さんだって嫌いなものはあったはずです。
好き嫌いってなんでしょう。好き嫌いっていつから始まるのでしょう?
ついこの前までは、母乳やミルクしか知らなかった小さな子どもにとって、ほとんどが未知の食べ物です。もしかしたら、子どもが食べないのは「嫌いだから」ではなくて、単に、「知らないから不安で食べなかった」「見た目がなんとなく怖くてイヤだった」それだけのことかもしれません。
初めてのことは、誰でも不安なものです。
そう考えれば、子どもに好き嫌いがあるのは当然なのです。

「嫌い」を克服するより「好き」を探しに

子どものうちは、食べないものがあって当たり前。
食べないものがあることを楽しみましょう。
「なんでも食べてほしい」と思う気持ちはわかりますが、長い人生の中で「今、なにかが食べられない」ことは、大した問題ではありません。
もう成人に近い2人の息子を育ててきたからいえるのですが、ゴールのときに笑っていられればそれでいいと思うのです。
だから、たとえば今、「野菜を食べない」という一点にこだわるのではなく、子育てをゴールまでの長いスパンで考えてください
赤ちゃんから子どもが巣立つまでの過程を親子で楽しめればいいなと思います。
「好き嫌いをなくそう」ではなく、「好きを育もう」と発想を転換してみるとどうでしょう。
これから子どもと一緒に、「初めてのもの」を楽しもう。たくさんの「おいしい」を見つけよう。子どもの「好き」を育もう!
そう考えると、「嫌いなものがいっぱいあるほうが、楽しみがたくさんある」という気持ちになりませんか?

(上田淳子『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』(日本文芸社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』について

うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本
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(2021/10/12 時点)

「好き嫌いが多い」「食べないで遊んでばかり」「特定のものばかり食べる」など、子どもが食べてくれない悩みはさまざま。
どうにかして食べてもらえるように、試行錯誤を繰り返しているママもいるでしょう。
『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』には、そんなお悩み解決のヒントが盛りだくさん。

偏食がひどい双子を育てあげ、ママのための料理教室を開催している料理研究家の著者が、子どもがおいしく食べられる調理のコツや食卓で習慣にしたいことなど、今すぐ実践できるアドバイスを解説しています。

上田淳子さんのプロフィール

神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイス、フランスのホテル、レストランなどで料理修業を積む。帰国後、シェフ・パティシエを経て料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌、TV、広告などで活躍。そのほか、子どもの「食」を大切にした活動として講習や講演も行なう。著書に『3歳からのおべんとう』『子どもと一緒にお料理しましょ!』『子どもが喜ぶおやつ』(文化出版局)、『この1冊であんしんはじめての離乳食事典』(朝日新聞出版、共著)、『毎日おいしいマリネとフランス仕込みのおそうざい』(日本文芸社)などがある。

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