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助産師解説!フットボール抱きのコツと注意点・授乳クッションおすすめ5選
「フットボール抱き(脇抱き)」は、赤ちゃんに授乳するときの姿勢のひとつ。ここでは、フットボール抱きのやり方とコツ、うまくできないときの注意点などを助産師の坂田先生に解説してもらいます。これから試したい人もすでに行っている人も、参考にしてくださいね。
フットボール抱きとは?
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フットボール抱き(脇抱き)は、授乳姿勢のうちのひとつです。
帝王切開後にもおすすめ
フットボール抱きは、このような体勢で行う授乳姿勢です。
![フットボール抱きのイメージ](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/469293/01-football.png)
フットボール抱きの利点
・ママの胸やお腹に赤ちゃんの重みがかかりにくい
・赤ちゃんの頭を支えやすい
・おっぱいの外側や下のほうの飲み残し解消に役立つ
こうした利点があり、帝王切開後の授乳方法としても向いています。また、左右でフットボール抱きすれば、双子の赤ちゃんに同時に授乳することもできます。
新生児の授乳にも向いている
フットボール抱きは、クッションなどでサポートするとママの腕を安定させやすく、赤ちゃんの頭をしっかり支えられるので、低出生体重児や新生児など、身体がまだ小さくバランスがとりづらい赤ちゃんへの授乳にも向く方法です。
<体験談>フットボール抱きで授乳した!
フットボール抱きで授乳したことがあるママに、試した理由や感想を聞きました。
※マイナビ子育て調べ 調査期間:2021年12月6日~2021年12月14日 調査人数:88人(21歳~40歳以上の女性)の回答から抜粋
※ここで紹介した方法と結果は、個人の体験によるものです。記載の方法を推奨したり、結果を保証するものではありません。
授乳姿勢には、このほか「横抱き(クレードル)」「交差横抱き(クロスクレードル)」「レイバック(レイドバック)」などの方法もあります。その他の授乳姿勢についてくわしくは下記の記事を参照してください。
フットボール抱きのやり方とコツ
![フットボール抱きのイメージ](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/469325/504647244.jpg)
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フットボール抱きのやり方とともに、助産師の坂田先生に聞いたコツも紹介します。
(1)授乳する側にクッションなどを置く
ママの背中を支えられるようクッションや枕などを置いた腰掛に、リラックスできる状態で深く座ります。また、授乳する側のママの脇の下に、クッションなどを置きます。
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授乳クッションを使う場合は、
授乳する側の脇腹に「コの字」にクッションを置くと良いでしょう。
(2)クッションの上に赤ちゃんを載せる
脇に置いたクッションの上に赤ちゃんを載せます。
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赤ちゃんの重みで、クッションが沈み込み、高さが足りなくなるようなら、
クッションの下にさらにたたんだタオルなど置いて調整しましょう。
(3)赤ちゃんを小脇に抱えて授乳する
与える乳房の側の腕で「赤ちゃんの身体全体」、手で「頭と首」を支え、反対側の手で「乳房」を支えます。
乳頭の高さが「赤ちゃんの鼻の位置」にくるようにして、赤ちゃんの口が大きく開いたら引き寄せ、含ませます。
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フットボール抱きは乳頭・乳輪を深くくわえやすい姿勢ですが、
慣れないうちは赤ちゃんが「乳輪まで深くくわえられているか」を確認しましょう。
赤ちゃんが「おっぱいをきちんと口に含めているか(吸着。ラッチオン)」について、くわしくは下記の記事を参照してください。
うまくできないときはここに注意!
![疑問がある女性のイメージ](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/469458/1504416_s.jpg)
授乳姿勢にはいろいろありますが、「フットボール抱き」は少しテクニックがいる姿勢かもしれません。どうしても上手にできないときの解決のヒントも紹介します。
注意点(1)赤ちゃんの体全体を安定させる
どんな授乳姿勢にも言えることですが、授乳の際、体勢が安定していないと赤ちゃんはうまくおっぱいを飲めません。
フットボール抱きするとき、
・授乳する側の腕やクッションで赤ちゃんをしっかり支えられているか
・ママ自身の体勢が安定しているか
を確認しましょう。
もしママの足が床についていないなら、台などの上に足を載せて安定させます。姿勢が安定していないとラッチオンがうまくいかず、赤ちゃんが母乳を効率よく飲み取れないことがあります。
注意点(2)肩が上がらないようにする
授乳の際は、脇を締め、肩が上がらないようにしましょう。
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「肩が上がる」ということは、余計な力が入っているということ。
その状態が続くと、
「肩こり」「首の痛み」が出て、悪化すると手がしびれる方もいます。
肩や首などがこると血流も悪くなるので、 肩は上がらないように気を付けましょう。
注意点(3)胸を張るような姿勢にする
赤ちゃんをのぞき込み、ママの体が前屈してしまわないよう、「胸を張るような姿勢」を意識します。
なお、大きく柔らかい乳房の女性にも、フットボール抱きは適しています。
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乳房の重みで前かがみになりやすい場合は、
乳房の下に小さくまるめたタオルを入れ、乳房を少し持ち上げると授乳しやすくなります。
フットボール抱きにもおすすめの授乳クッション5選
フットボール抱きの際に便利な、おすすめの授乳クッション5選を紹介します。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/51GUh57CngL._AC_SL1000_.jpg)
パウダービーズと伸縮性のある生地使用のクッション本体が、体にフィットしやすいシンプルな授乳クッション。カバーはネット使用で洗濯可能です。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/61EKXsB0kIL._AC_SL1199_.jpg)
特殊な繊維を使用した、軽くてへたりにくいクッションが特徴。上質なパイル地使用のカバーだけでなく、クッション本体も丸洗いできます。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/61r4ACYuryL._AC_SL1000_.jpg)
ベビーキャリアで有名なエルゴベビーがつくったナーシングピロー(授乳クッション)。固めの素材でしっかり高さがあり、自然な姿勢での授乳を助けてくれます。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/71ZPAbB7-HL._AC_SL1500_.jpg)
ユニークな形の授乳クッション。ベルト部には音をたてにくいバックル使用で、寝てしまった赤ちゃんを起こさないよう、片手で取り外しも可能です。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/91jIhist4kL._AC_SL1500_.jpg)
大小2個セットのタイプ。授乳時は、トグル状の留め金を閉じて腰回りにセットして使用。トグルを開けて伸ばした状態にすれば、妊娠中から抱き枕としても使えます。
まとめ
![手をしゃぶる赤ちゃん](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/469460/22381975_s.jpg)
授乳姿勢のひとつ「フットボール抱き(脇抱き)」について、その特徴ややり方・コツ、注意点などを解説しました。
フットボール抱きは産後のママに負担がかかりづらく、小さな赤ちゃんにも授乳しやすいので、新生児期からおすすめの授乳姿勢です。いつも同じ姿勢で授乳していると同じ側の肩や腕に負担が集中したり、赤ちゃんがうまく飲み切れないことにもつながるので、ここで紹介したやり方を参考に、ときどきフットボール抱きも試してみてくださいね。
(文:坂田陽子先生/構成:マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます