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2021年10月13日 18:07 更新

【医師監修】妊娠後期や臨月は眠い! 眠気の原因と対策4つ

早いものでもう妊娠後期。赤ちゃんとともにお腹も大きくなり、臨月(妊娠10ヶ月)ともなれば妊娠期間もあとわずかです。出産が現実味を帯び、期待と不安が入り混じっているかもしれませんね。一方、体調面では妊娠後期から臨月にかけて眠気やだるさに悩まされる時期でもあります。ここでは妊娠後期〜臨月の眠気の原因と対策をお伝えします。

妊娠後期、特に臨月ってどうしてこんなに眠いの?

妊娠後期ごろになるとお腹はますます大きくなり、マイナートラブルに悩まされる妊婦さんも多くなります。特に、出産間近の臨月(妊娠10ヶ月)ともなると、さまざまな変化が起こります。眠気はその一つとも言えます。

夜よく眠れないことで昼間に猛烈な眠気が

臨月に強い眠気を感じている妊婦
(イラスト=杉井亜希)

妊娠後期、特に臨月のころには夜中に何度も目が覚めることが増えます。その原因としてはおなかが大きく重くなったこと、おなかの張りや胎動、頻尿、腰痛などによる影響があげられます。睡眠不足になってしまうので、日中の眠気が起こるようです。

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妊娠後期に早めに寝ると、赤ちゃんもよく寝る!?

妊娠後期に妊婦さんが早めに寝ると、生まれてきた赤ちゃんが夜によく寝てくれるという研究結果もあるようです[*1]。眠い時は無理せず早めに就寝しましょう。

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妊娠後期〜臨月によくある体の変化

眠気のほか、大きくなったお腹の影響などでトラブルも起きやすくなります。

だるさを感じる
妊娠中はどの時期でも全身のだるさや疲れやすさを感じやすいですが、おなかの重さが増すのに伴って、さらにだるさを感じる人もいるようです。

トイレが近くなる
臨月になると赤ちゃんが下りてくるので腸や膀胱が圧迫され、さらにトイレが近くなります。何度トイレにいっても残尿感があったり、下痢気味になる人や、便秘気味になる人もいます。

腰痛や骨盤痛
妊娠月数が進むにつれておなかが大きく重くなり、身体の重心が変化することなどによって、腰痛に悩む妊婦は増えるといわれています。また、ホルモンの影響により、恥骨結合が緩むことで骨盤関節の痛みが増します。
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そのほか、妊娠後期はむくみや動悸・息切れ、貧血症状、胸焼けなどに悩む人も。
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一方、こんな嬉しい変化もあります。

胃や胸の圧迫感がなくなる
臨月、とくに出産間近になると赤ちゃんの頭が骨盤の中に下りてくるので、胃や胸の圧迫感がなくなります。胃がすっきりして、食欲が増すこともあります。

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眠い後期&臨月妊婦におすすめの対策4つ

Lazy dummy

そもそも眠い時は無理をしないことが大前提となりますが、それでも常に眠いのも辛いもの。ここからは日中の猛烈な眠気に悩む妊婦さんにおすすめの対策をお伝えします。

1. 運動・ストレッチをする

適度に身体を動かしたら疲労感で夜に眠りやすくなる場合もあります。出産に必要な体力をつけるのはもちろん、気分転換や体重管理にも役立つのでウォーキングやストレッチをしてみましょう。

ただし、接触や転倒のリスクが高いスポーツは避け、また産院から個別に指導されている場合はそれに従いましょう。

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2. 近所を散歩する

出産後の約1ヶ月間はほぼ外に出られません。今のうちに気分転換や運動を兼ねて近場を散歩するのもおすすめです。

臨月に入ったら、外出時は母子健康手帳を持ち、自宅や出産予定の産院から遠く離れる外出は控えましょう

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3. 短い昼寝をする

睡眠不足で疲労感が強いなら、昼寝が効果的です。

ただし、長時間の昼寝は夜の睡眠に影響しますから、短時間(10~20分、長くても30分程度)にしておきましょう。

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4. 寝る前・寝る時の環境を整える

夜はできれば7〜9時間ほど寝たいところですが、寝付けなかったり、眠りが浅かったり、途中で目が覚めてしまったりと、なかなか熟睡できないもの。そんな時は熟睡できる環境を整えるべく、睡眠前から準備しましょう。

睡眠の質を高める方法としては以下のような工夫があります。

・就寝3時間前にヨガなどの軽い運動をする
・夕食後の照明は暗めにする
・お風呂にゆっくり入るなど夜はリラックスして副交感神経を優位に
・テレビやスマホは就寝前30分前から見ない
・寝室を快適な温度・湿度に調整する
・抱き枕を使う

翌朝起きたら、今夜の質の良い眠りのためにも朝日を浴びて朝食をとるようにしましょう。

まとめ

「出産」はもう目の前。疲労や不眠、腰痛などピークを迎えているかもしれません。出産の痛みに対する恐怖、無事に生まれてくれるかという不安でいっぱいの人もいるでしょう。でもママが楽天的でポジティブな気持ちでいるほうが、おなかの赤ちゃんもきっと居心地が良いはずです。残り少ないマタニティライフを楽しみましょう。

参考文献
[*1]小児保健研究「妊娠末期から産後の母親の生活リズムと乳児の睡眠覚醒リズムとの関連」

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.08.27)

※記事の修正を行いました(2019.06.07)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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