銀鼠(ぎんねず)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【銀鼠(ぎんねず)】とは、銀色がかった明るい灰色のことです。日本の伝統色である【銀鼠】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【銀鼠】とは?
銀鼠とは、銀色がかった明るい灰色のことです。
色の名前 | 銀 鼠 |
読み方 | ぎんねず Ginnezu |
英語 | ash grey, silver grey |
WEBカラーコード | #b5b2ae |
CMYK | C=0/M=3/Y=5/K=40 |
RGB | R=181/G=178/B=174 |
【銀鼠】の意味と由来は?
【銀鼠】とは、銀色がかった明るい灰色のこと。古くは、【錫色(すずいろ)】とも呼ばれていた色だそうです。
灰色は、動物のネズミから【鼠色(ねずみいろ)】とも言われる事から、銀色と鼠色を合わせて【銀鼠】という名前になったと考えられます。
【銀鼠】は、江戸時代、派手な色の着物が禁止される「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」によって、多くの人が着物に選んだ色といわれています。
【銀鼠】に合う色は?
銀 鼠 ぎんねず |
黒 くろ |
【銀鼠】に合う色のひとつに、【黒(くろ)】があります。【黒】は、煤や墨のような色で、無彩色です。
【銀鼠】の着物に【黒】の帯を合わせる人も多く見られます。無彩色の【黒】に対し【銀鼠】もくすんだ色なので、落ち着いた印象を持たせる組み合わせですね。
A traditional Japanese color "銀鼠 Ginnezu" is...
A traditional Japanese color "銀鼠 Gin-nezu -means silver mouse-" is a light gray with a silvery hue. In the past, this color was also called "錫 Suzu -means tin-".
Since gray is also called "鼠 Nezumi" from the animal mouse, it is thought that the name "銀鼠 Gin-nezu" came from the combination of silver and mouse colors.
In the Edo period (1603-1867), many people chose this color for their kimono due to the "ban on extravagant colored kimono" (shashikin shorei).
まとめ
動物のネズミが由来となっている、銀色がかった灰色の【銀鼠】。あざやかさは控えめですが、おしゃれな印象もある色ですよね。粋を愛する江戸っ子が夢中になった色というだけありますね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)