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2024年09月20日 10:10 更新

彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉|有名なマンガにも出てくる花の特徴や由来を詳しく解説

秋のお彼岸の頃に咲く花として日本でも馴染み深いヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華)。彼岸というとご先祖=死者と関わりが深い印象から、ヒガンバナに怖い花言葉があるイメージをもつ人もいるのではないでしょうか。ここでは、ヒガンバナの概要や特徴、花言葉、別名「曼殊沙華」の名前の由来などを詳しく解説します。

意外に怖くない?彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉

彼岸花

お彼岸の時期は昔から「この世とあの世が近くなる」といわれています。そのせいか、ヒガンバナの花言葉も怖いものなのでは?と考える人が多いよう。「ヒガンバナ 花言葉」と検索すると、「怖い」という言葉も出てきます。

が、実際のヒガンバナの花言葉は「悲しき思い出」「あきらめ」「一途」

怖いというよりも、亡くなった人を偲ぶような少々悲しい花言葉が多いようですね。

ヒガンバナの色別の花言葉

彼岸花

ヒガンバナの花は赤色のイメージが強いですが、実は白や黄色のヒガンバナもあり、それぞれで花言葉がつけられています。

赤色のヒガンバナの花言葉

ヒガンバナの定番カラーである赤。

赤色のヒガンバナの花言葉は「情熱」。まさにその真っ赤な花色からつけられた花言葉です。
少し寂しい印象があるヒガンバナ全体の花言葉とはまた違った花言葉ですよね。

白色のヒガンバナの花言葉

白いヒガンバナの花言葉は「また会う日を楽しみに」「想うはあなた一人」

白の純白、純真なイメージからつけられた花言葉。こちらは赤のヒガンバナの花言葉と違い、死者との別れを思わせる花言葉です。

黄色のヒガンバナの花言葉

黄色のヒガンバナの花言葉は「思いやりの心」

黄色の温かみからつけられた花言葉でしょうか。そのほか、「陽気」「元気」といった明るい花言葉もつけられているようです。

ヒガンバナの特徴

彼岸花

ヒガンバナ(彼岸花、曼殊沙華)は、9月~10月に開花時期を迎える花。ちょうど秋のお彼岸の頃に咲くのが花名の由来にもなっています。

花は、細い茎の先端にひとつだけ、放射状に大きく咲くのが特徴。花が咲いている時期に葉は出ず、花が枯れたあとに葉が生長していきます。その様子から「葉見ず花見ず」と呼ばれることも。

また、ヒガンバナの鱗茎(地下に生える茎)は有毒であることも知られています。
誤って食してしまうと吐き気や腹痛、下痢などの症状を起こし、最悪死に至ることも。昔は野良犬よけとして墓地周辺に植えられていました。

ヒガンバナの基礎知識

・ヒガンバナの分類…ヒガンバナ科ヒガンバナ属
・原産地…中国
・別名…マンジュシャゲ(曼殊沙華)、テイガンバナ(天蓋花)、リコリス、彼岸花(和名)
・開花期…9月~10月
・出回り期…9月~10月

ヒガンバナの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ヒガンバナが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

9月13日、9月20日、9月23日、11月15日

ヒガンバナは別名が怖い?

彼岸花

ヒガンバナは毒性であることで死を連想させたり、花の赤色が血をイメージさせることから、地域によっては不吉な花とされているようです。

怖い異名も多く、「葬式花」「死人花」「墓花」「幽霊花」「火事花」など。「捨て子花」なんて恐ろしい呼び名もあります。

このほか、地域・地方でそれぞれ別名がつくられており、その数は1,000種以上ともいわれています。

ちなみに、ヒガンバナの別名のひとつ「曼殊沙華(マンジュシャゲ)」はサンスクリット語の「manjusake」に由来するもので、「赤い花」「葉より先に赤い花を咲かせる」という意味です。

ヒガンバナの怖い伝説

怖い伝説

ヒガンバナには不吉な別名があるだけでなく、怖い伝説も残されています。

その昔、村の鶏が襲われる事件が起こりました。これを近くに住み着く六兵衛狐の仕業だと思った村人は、六兵衛狐の巣穴の近くで松葉を燃やし、六兵衛狐を追いやりました。

その翌日、六兵衛狐を追いやった村人の家の子供が行方不明になってしまいます。夜になっても帰ってこず、翌日の夜になって、ぼんやりと歩くその子供が発見されました。その両手にはなぜかたくさんのヒガンバナが抱えられていたそうです。

ヒガンバナを抱えながらぼんやりと歩く子供の姿はなんとも恐ろしく奇妙。この村では、その後ヒガンバナを「狐花」と呼ぶようになったそうです。

※諸説あり

多くの歌にも用いられるヒガンバナ

楽譜

ヒガンバナの少し寂し気、悲し気な雰囲気が多くの歌人の創作意欲をかきたてるのでしょうか。ヒガンバナには多くの歌にも用いられています。

北原白秋の詩には、「GONSHAN(ゴンシャン) GONSHAN..何処へゆく 赤い御墓おはかの曼珠沙華(ヒガンバナ)…」というものがあり、のちに曲がつけられ歌曲にもなっています。

彼岸花のタイトルがつけられた曲も多くあり、森昌子さんが歌った「彼岸花」が有名。ヒガンバナの別名「曼殊沙華」がテーマの曲は、山口百恵さんや藤あや子さんらが歌っています。

まとめ

ヒガンバナはその花の名前から怖いイメージがありますが、花言葉に怖いものはありません。

ただ、地域・地方によっては不吉な花とされているので、たとえば花束など贈り物としては慎重に検討したほうがよいかもしれませんね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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