樺色・蒲色(かばいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【樺色・蒲色(かばいろ)】とは、赤みが強い橙色(だいだいいろ)のこと。日本の伝統色である【樺色・蒲色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【樺色・蒲色】とは?
樺色とは、赤みが強い橙色(だいだいいろ)のことです。
色の名前 | 樺色・蒲色 |
読み方 | かばいろ kaba-iro |
英語 | reddish yellow |
WEBカラーコード | #ba5126 |
CMYK | C=30/M=80/Y=95/K=0 |
RGB | R=186/G=81/B=38 |
【樺色・蒲色】の意味と由来は?
【樺色(かばいろ)】の「樺」は、樹木の「樺桜(かばざくら)」や「岳樺(たけかんば)」からきています。樺桜や岳樺の樹皮はごつごつと、黒っぽい渋い赤色をしているのが特徴。この独特の樹の皮の色を表す言葉として【樺色】が生まれました。
また、それとは別に【蒲色】と書かれることもあります。池や沼など湿気が多い場所に生え、先端に棒アイスのような形の穂ができる「蒲(かば、がま)」の穂を見たことはありますか? その赤茶っぽい色にも似ていることからきた色名です。実際は樺桜の皮の色と蒲の穂では色が微妙に違うのですが、伝統色では同じ色とされることが多いようです。
同じ「樺」が付く色の仲間には、【樺茶色(かばちゃいろ)】【紅樺色(べにかばいろ)】もあります。【樺茶色】は、樺色より茶色みが強い色。【紅樺色】は樺色よりも紅色が強めです。
【樺色・蒲色】に合う色は?
樺 色 かば いろ |
亜麻色 あま いろ |
樺 色 かば いろ |
菫 色 すみれいろ |
また、【樺色】の落ち着いた色を引き立たせるには、強めの色調の色と合わせてもいいでしょう。例えば、青系の【菫色(すみれいろ)】や【青磁色】などをアクセントとして入れると、メリハリある色調になります。
A traditional Japanese color "樺 or 蒲 kaba" is...
A traditional Japanese color "樺 Kaba" comes from the trees Kaba-zakura (birch cherry) and Take-kanba (mountain birch). The bark of kabazakura and takekaba trees is characterized by its rugged, blackish-red color. The color "樺 Kaba" was created to describe the color of this unique tree bark.
Apart from that, it is also sometimes written as "蒲 Kaba -means bulrush-". Have you ever seen the ears of bulrush which grows in damp places such as ponds and swamps and produces an ear shaped like a stick of ice cream at the tip? The color name comes from its similarity to its reddish-brownish color. In reality, the color of kabazakura bark is slightly different from that of bulrush ears, but they are represented as the same color in traditional colors.
まとめ
日本で古くから愛されてきた【樺色・蒲色】。お散歩の途中で蒲の穂を見かけたら、【樺色・蒲色】についてお話してみてくださいね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)