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2017年08月25日 18:30 更新

育児中、パパに感じていた"もやもや"の原因は?【ママ女医と娘の○○な日常 vol.8】

夏休みも、いよいよ終盤戦。今回は、医学からすっきり離れて、産後初めての「パパ旅とママの夏休み」のお話をさせていただきます。

パパと娘の2人旅!?

Lazy dummy

旦那は某総合病院の医師なのですが、なんとか8月中旬に夏休みを取れることになりました。が、それが決まったのが、7月末。国内旅行といっても、子連れで行ける観光地は今更いい宿も取れそうにない……近場で日帰り旅行でもするしかないかなあ……。

そんな風に考えていたある日、旦那が突然こんな事を言いだしました。
「U(娘3歳)と2人で、電車で実家に帰ろうかな」

え?2人で? 実家に帰る???

旦那の実家までは電車で3時間ちょっと。往復するには、最低1泊は必要です。

「行ってきたら?」とは言いましたが、実現は無理だろう……。そう思っていたある日。
「親にも連絡したよ。20日から1泊2日で行って来ようと思うけど、いいかな?」

えー! 本当に行くの???

これまで旦那と娘2人でお出かけすることはありましたが、せいぜい1時間。育児に関しては大体のことはできる旦那ではありますが、2人っきりで1泊2日の旅行なんて……。

よーし、やってもらおうじゃないの!!! 

というわけで、鞄に着替えやお世話グッズをパンパンに詰め込んで、駅まで2人を見送りに行きました。

「ねえ、ままもいっしょがいい。どうしてままはいかないの……?」と、娘は少し泣きそうになっていましたが、初めての電車旅行のワクワクの方が勝ったようで、旦那に手を引かれて無事に改札を通って行きました。

パパと二人のパパ旅、いってらっしゃーい!

産後初めての○○

そして……さあ、産後初の! ママ一人だけの! 夏休みです!!!

この夏休みのことを浮かれまくってツイートしたら、かなりの反響をいただきました。ありがとうございます。(https://twitter.com/halproject00/status/897999506335125504
反響の中に、「これまでそんな休み、もらった事ない」「いいなあ、私も休みたい」といった声があったのが印象的でした。

わかります。私もこれまでそんな機会、一切ありませんでしたもの……。育児をしていると、本当に休みがないんですよね。同じ思いを抱えているママがたくさんいるんじゃないでしょうか。

そんなわけで、私の好きなコンビニコーヒーに、普段は家族の栄養バランスなんかを考えているとなかなか食べれないジャンクフードやおやつをしっかりスタンバイ。家事なんかしないぞー! 散らかってても知らないぞー! と、ゲームに没頭しました。(産後全くできてませんでしたが、基本的に私はゲーマーです)

ああ幸せ。誰にも邪魔されないでゲームができるなんて、産後初めて……!

いざ、ママの夏休み!

Lazy dummy

他にもやりたかった事があります。それは映画を観に行くこと!

私も旦那も映画好きなのですが、産後は一回も行けていませんでした。子連れで行ける映画は限られますし、家で観るにも子供がいると集中できないので、もうずっと諦めてたんですね。
映画に行きたい。それも、普段なら絶対出歩かない時間に行きたい。そう、夢のレイトショーに!
でも、夕方までゲームしていると出かける気がだんだん失せてきました。このまま家でダラダラしてるのもいいんじゃないかなあ。行こうかなあ、どうしようかなあ……

そこで、はっと気づきました。

行こうかどうしようか、自分の都合で決めることができる自由! こんなの、産後初めて! やりたいことすら、やってもやらなくてもいい! こんな風に自分の都合だけでやりたいことを悩めるのこそが、この夏休みの一番の幸せなのだ……

ああ本当に、本当に自分のことをずっと後回しにしていたなあ。産後ずっとママ業を全力で頑張ってきたけど、今、自分のためにだけ、時間を使えてるなあ……。そう思ったら、ちょっと涙が出そうになりました。嬉しい。こんな時間をくれて、ありがとうパパ。

結局、映画には行きました。次はいつ行けるかわからないしね!

映画の待ち時間にはスタバでダークモカチップフラペチーノのショートサイズをずずずずず。ああ美味しい。そして「メアリと魔女の花」を満喫してきました。周りのことを一切気にせずに、こんな風に映画に集中できるって幸せなんだなあ。これまで考えたこともなかったよ。

帰って来てからもダラダラと過ごしました。寝かしつけのために、眠りたくない時間に布団で寝たふりをする必要もない。ああ、眠くなってから、好きな時間に布団に入って眠るのなんて、産後初めてだなあ……誰にも邪魔されないで眠れるなんて幸せだなあ……

とまあこんな感じで、1泊2日の夏休み、本当に本当に全力で満喫しました。(ほとんどゲームしてましたが)

パパと娘をお迎えに

Lazy dummy

帰って来る日の夜、電車が到着する時間に迎えに行きました。車の中で待っていると、旦那と手をつないで小走りでこっちへ向かってくる娘の姿が。

第一声は「ままー、でんしゃ、たのしかったよ!」でした。3時間の電車の旅は苦痛なんじゃないかと心配していたのですが、本人はいたく気に入ったようです。

旦那曰く「1日目は大丈夫だったんだけど、2日目は朝から『もうかえろうよ、かえりたい』って大変だったよ」と向こうでの娘の様子を教えてくれました。でも私に泣いて飛びついてくる様子もなく、あ、パパとの2人旅、本当に楽しかったんだなと安心しました。

日々、積もっていたこと

Lazy dummy

実はなにより驚いたのは、娘ではなく、旦那の成長でした。

これまで多忙ながらも育児には積極的に取り組んでくれていた旦那ですが、やはり主体は私でした。例えば、一緒に外出する時、娘の準備をするのは全部私、旦那は「言ってくれたらやるから言ってよ」という感じ。(そして説明するのが大変だから、結局私がやる)

ところが、旅行から帰って来たら、 旦那が自分で考えて動くようになっていました。外出するならなにも言わずに娘の準備もする、娘とお風呂に入るならバスタオルも自分で準備する……。

そんなこと? と思われるかもしれませんが、これ、大きいんですよ。自分が主体になって娘の世話をしたことで、旦那の中で意識が明らかに変わったようです。自分しか育児をする人がいないとなると、「やりたい・やりたくない」ではなく「やらないわけにはいかない」ということに気づけたのかな、と。これまでその「やらないわけにはいかない」のが私しかいなかったわけですが、それが、1泊2日の旅を通して二人に増えたんです。

パパに感じていた "もやもや" の原因は?

育児をしている間、どうしてもぬぐえない「どうしてもう少しやってくれないの」という気持ちがありました。旦那は非常に忙しく、出来る限りのことをしてくれているのはわかっていたのに、です。今回、その原因がわかりました。どんなに出来る限りのことをしてくれていても、「育児は自分がやらなくてもなんとかなる」という旦那の気持ちを私が感じていたのです。

今後も、旦那が実質的にやれることは、これまでとほとんど変わらないと思います。でもきっと、私の「どうしてもう少しやってくれないの」という気持ちは、薄まることでしょう。これからはきっと、「やらないわけにはいかない」と、一緒に肩を並べて育児をしてくれるのですから。

なんていい感じにまとめましたが、これがずっと続くかどうかはわかりません。それでも、このパパと娘の二人旅、素晴らしかったと保証します。

“パパ旅” のすすめ

Lazy dummy

マタ旅ならぬ、パパ旅。私は是非たくさんの方に推奨したいです。

例えば土日を利用して、1泊2日の小旅行。旅行先は気楽な実家もいいでしょう。パパと子供だけの旅、子供さんにとってもパパにとっても、いい思い出になりますよ。365日24時間、休みのないママには最高の時間をプレゼントできます。

こんな「パパ旅」、流行らせてみませんか? ……なんてね。

(HAL)

※記事内の画像はすべてイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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