アセビの花言葉|アセビの名前の由来も解説
アセビの花は釣鐘状でかわいらしく見ていて和まされますね。ですが、株全体に毒性があるため注意して育てなければいけません。ここでは、アセビの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。
アセビの花言葉
アセビの花言葉は「犠牲」「献身」「あなたと二人で旅をしましょう」「危険」があります。
これはギリシャ神話にちなんだ花言葉です。神々の怒りのために岩に張り付けられていたアンドロメダを献身的にペルセウスが救ったことからこの花言葉が名づけられました。
アセビの色別、種類別の花言葉
アセビの色別、種類別の花言葉はないようです。
アセビの花言葉に怖いものはある?
アセビの怖い花言葉は「犠牲」や「危険」という花言葉が当てはまるのではないでしょうか。
「危険」に関してはもう一つ別の説でアセビには毒があることからきている説もあるようです。
アセビの毒は強いので鹿もそれがわかっているのか、まったく口にしないそうです。
アセビの基礎知識
・分類…ツツジ科アセビ属
・原産地…日本、中国、台湾
・別名…アシビ、アセボ
・開花期…2月~4月
・出回り期…2月~4月
アセビの特徴
アセビは初春、白く小さな壺形の花を房状に咲かせる常緑低木です。日本各地に自生し、山野では大きく生長して枝が暴れたようになっている姿も見かけます。
アセビは半日陰でもよく花が咲き、とても丈夫な樹木なので人気があり、庭木や生垣、公園樹木、街路樹としてなど幅広く使われています。ほのかに芳香があるのも特徴です。
アセビは挿し木で増やすことができます。6月~7月頃、その年に伸びたしっかりした枝を10㎝ほどにカットして挿し穂に使います。
和名の「馬酔木」は、アセビに有毒成分が含まれていて馬が葉を食べると酔ったようになってしまったことから付けられました。毒で足がしびれることから「アシビ」とも呼ばれています。アセビには毒性があると言われているので、口に入れることのないように注意が必要です。
アセビにはいくつかの種類があります。例えば、ヤクシマアセビやアメリカアセビなどです。特に園芸品種として有名なのがアケボノアセビです。
通常のアセビは白色の花をつけますが、アケボノアセビはピンクの花をつけるのが特徴になっています。アケボノアセビは観賞用として大変おすすめです。
タイワンアセビは赤色の花を咲かせる品種です。タイワンアセビは日本で見かけることは少ないです。
リュウキュウアセビはかつては奄美大島と沖縄本島に自生していました。しかし、園芸用に採取されたことから絶滅したとされています。
アセビの名前の由来
属名の学名「Pieris(ピエリス)」は、ギリシア神話に登場する音楽と文芸の女神たち「Pieris」の名前にちなみます。
和名のアセビは、葉や茎などに有毒成分を含んでいることから「足しびれ」が転訛したともいわれます。
漢字の馬酔木は、これを食べると馬が酔ったようになってしまうことに由来します。
アセビの誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
アセビが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
アセビの育て方
アセビは常緑性の低木です。日本の山地にも自生しています。半日陰でもよく花が咲く丈夫な常緑樹なので、庭木や生垣などにもよく利用されています。
常緑樹は寒さに強く、大気汚染、潮風、乾燥にも強いため、条件の悪い場所にも植えることができるのが特徴です。成長は早くなく、株は株立ち状にこんもりして自然とまとまるので、管理の手間が少なくてすむこともガーデニング初心者には魅力です。
アセビは苗から育てるのが一般的で、鉢植えでも地植えでも栽培できます。植えつけは、新芽が伸び始める前の3~4月、または10~12月上旬(寒冷地では10月~11月中旬)が適期です。
シェードガーデン(日陰を活用する植物栽培)としても人気を集めるほど、アセビは日陰でもよく育ちます。しかし、日照が少ないと、やはり花数が少なくなるため、午前中は日が当たる半日陰か、日なたで育てるとよいでしょう。また、暑さや乾燥が苦手なので、西日が当たる場所や冬に、乾風が当たる場所もおすすめしません。
アセビは乾燥が苦手です。日々のお手入れのなかでも、水やりには気をつけましょう。特に生長期は、水切れを起こすと生長が止まってしまいます。
アセビは、花が実をつけると株全体が弱ってしまいます。さらに新芽が伸びにくくなり、翌年の花つきが悪くなります。咲き終わったあとの花がらはすぐに摘み取ることが大切です。株の勢いが保てるので、特に苗~若木のときには、花がら摘みをこまめに行いましょう。
花がら摘みは、花穂をつけ根(花茎の元)から切り取ればOKです。脇芽から新芽が伸び、花芽がつきます。
アセビは株全体に、アセトポキシンという有毒成分を含んでいます。そのため、和名の「馬酔木」は、葉を食べた馬が毒にあたって酔っ払ったようにふらふらしてしまったことに由来するとされています。昔はこの有毒成分を害虫駆除のために利用していたほど。葉や茎を食べない限り接触しても無害ですが、ペットや子どもがいる家庭は、誤食にはくれぐれも注意してください。
まとめ
アセビは万葉集でも詠まれてきたほど古くから愛されてきた植物です。釣鐘状の花もかわいらしく庭木などでもおすすめです。
ですが、毒性があるためペットを飼っている方は誤って、食べてしまわないように注意しながら育てていきましょう。