【お歳暮】 贈る?贈らない? 令和のお歳暮事情をレポート
師走の風物詩、「お歳暮」。先祖に食品を供える風習が時代とともに形を変え、現代ではお世話になった方へ1年の感謝を込めて、食品などを贈る習慣です。そこで、令和の共働き夫婦は、お歳暮を贈ったりもらったりしているのかを調査。今年のお歳暮をどうしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
昨年(2021年)はお歳暮をもらいましたか?
昨年お歳暮をもらった人は、約30%。約70%の人は、お歳暮をもらっていないという結果になりました。では、贈った人はどれくらいいたのでしょうか?
昨年(2021年)はお歳暮を贈りましたか?
昨年お歳暮を贈ったという人は約36%。およそ3人に1人が贈っていたようです。
では、今年お歳暮を贈る予定がある人はどれくらいいるのでしょうか?
今年(2022年)、お歳暮を贈る予定はありますか?
今年お歳暮を贈るという人は、約35%という結果になりました。昨年贈った人が36%だったのと比べると、やはりお歳暮を贈る人は年々減少していく傾向にあるようです。
理由には「お歳暮選びが面倒」「相手から断られた」などがありました。なかには、年末に物を贈りあうという形骸的なおつき合いより、もっと親しいコミュニケーションを持ちたいと考えている人もいるようです。パパ・ママたちのそれぞれのお歳暮事情を詳しくご紹介していきましょう。
お歳暮は時代遅れ?
●私の親は、親戚同士、職場でお世話になった方、私のピアノの先生にまでお歳暮を渡していました。自分は何故かそれが煩わしいと感じており、現在まわりでもお歳暮など贈っていないママ友が大半なこともあり、私も贈っていません。(女性/39歳/情報・IT/事務系専門職)
●親世代はあるようですが、私たち家族はお歳暮の習慣がありません。(女性/33歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
●毎年お中元、お歳暮を贈り合っていましたが、このご時世でお互いの生活自体が大変なのでその風習がちょうど去年からなくなりました。(女性/31歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
昭和の時代、お歳暮は贈り贈られるのが当たり前でした。年末になると人々はデパートのお歳暮専用売り場に出向き、贈答品の手配に奔走したものです。
しかし、平成、令和と時代が変わり、個人情報のやり取りが減っている昨今では、「お歳暮を贈る」という人が減ってきているのも当然かもしれません。また、共働き夫婦においてただでさえ忙しい年末に、品物を選んだりお礼状を出したり手間がかかるのも、お歳暮が敬遠される理由に挙げられそうですね。
お互い気を遣う!
●お歳暮をあげようとしたのですが、気を遣うと言われたので、お歳暮という形でなくお土産という形で簡単なものを渡すようにしてます。(女性/36歳/建設・土木/技術職)
●結婚して初めてのときだけ、お歳暮を義実家へ贈りました。その後は、今後もずっと続いていくことだから、ということでお歳暮はなしになりました。正直、毎年選ぶのもしんどいのでありがたかったです。(女性/27歳/金融・証券/営業職)
●友人は両親の誕生日、父の日・母の日、お中元、お歳暮、すべて贈っており、毎月のように贈り物でネタもきれたし、疲れるから止めたいと言っていた。(女性/39歳/小売店/販売職・サービス系)
よく知る家族相手ですら、喜ばれる贈りものを用意するのは難しいもの。また、お正月に挨拶をするならお歳暮は不要という考え方もあります。精神的、金銭的にも負担感が大きい場合は、親子だからこそ中止にしてもよいのでは?
もらうとうれしい
●小さいころ、父親宛にお歳暮がよく届きました。お洒落なお菓子や、おいしそうな食品が届き、毎年楽しみにしていました。(女性/39歳/印刷・紙パルプ/技術職)
●かなり限られた人宛ではありますが、お歳暮は毎年贈っています。選ぶのももらうのも楽しいので、個人的には続いてほしい習慣です。(女性/47歳/マスコミ・広告/事務系専門職)
●いつもハムを贈ってくれる方を何故か家で「ハムの人」と呼んでしまっています。(女性/33歳/情報・IT/専門職)
お歳暮を贈るのは面倒でも、もらう側になればちょっとうれしいのが本音。親しい人と、1年に1回おいしいものを贈りあうイベントだととらえると、年末が楽しみになるかもしれませんね。
お歳暮の定番は、海苔やハム、お茶、お菓子、ビールなどの食品類です。お正月に使う数の子や新巻鮭も人気があります。毎年贈るものを決めておけば悩む必要もなく、手配も簡単ですね。
気持ちを込めて贈りたい
●二人目を続けて出産し、なにかと忙しかったので、お世話になっている方に贈ることができぬまま。今年こそは、お世話になっている方へ贈らなければと思っています。(女性/25歳/金融・証券/事務職)
●会社や義実家からも不要だと言われているので、我が家では贈っていません。気持ちではなく義務としてのお歳暮は不要だと私も考えています。(女性/40歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)
●お歳暮という形式が好きではないので、何かのときに贈り物をするという形にしています。友人、知人たちとお歳暮について話したことがありますが、贈られるのも贈るのも気持ちじゃない場合が多くて実は面倒、ということに同意見です。(女性/38歳/小売店/事務系専門職)
「お歳暮は面倒!」という意見が多いなか、「気持ちがこもった贈り物なら用意したい」という声もありました。
お歳暮にはどうしても「義理」のイメージがつきまといます。義理だと感じるので、余計に準備が面倒になる悪循環が起こっているようです。
「一度贈りだしたら、止めどきがわからない」という意見もありましたが、そもそも、お歳暮は毎年贈らなければならないものではありません。感謝の気持ちを伝える、という本来の意味に立ち返って、お歳暮について検討する必要がありそうです。
まとめ
お歳暮を贈ったり、贈られたりした経験がある人は、意外と少ないという結果になりました。
「今年はお歳暮をやめたい」と考えている人は、少数派でも、非常識でもありません。贈られる方も、好きではないものだったり、お礼状を書く必要があったり、負担に思っている人もいるようです。
お歳暮が楽しくない習慣になってしまっているのなら、無理は禁物。お互い気持ちよく過ごせる方法を考えてみてください。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年10月23日
調査人数:107人(22歳~40代までのパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
