【親の介護・認知症についての意識調査】親の介護費用「いくらかかるかわからない」が半数に上る
朝日生命保険はこのほど、親の介護・認知症についての意識調査を実施しました。
約半数が「いつか認知症になると思う」
「親御様の認知症発症リスクについてどう考えていますか?」という質問に対して、「認知症になると思う」旨の回答は合計で48.4%にのぼりました。
親が認知症になったときの不安は「誰かに迷惑をかけてしまうこと」が最多
「もしも親御様が認知症になったら、どんなことが心配ですか?(複数回答)」と聞くと、「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」が59.1%で最多となりました。
親が認知症で介護が必要になった場合、7割弱が介護に携わる意向あり
「親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身の介護への携わり方について現時点でのお考えに最も近いものをお選びください。」との設問では、「主体的に携わると思う」「多少は携わると思う」の回答が合計67.0%にのぼりました。
「親御様が認知症になり介護が必要になった場合、どのような介護生活が望ましいと思いますか。」と聞くと、「在宅介護」の回答率が高く、合計で58.8%に達しました。
約6割が自身の仕事への影響・変化について「大きな変化はないと思う」
「親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身のお仕事・働き方への影響はどの程度あると思いますか。」では、「特に影響・変化はないと思う」「大きな変化はないと思う」旨の回答があわせて59.0%となっています。
認知症介護にかかる費用、約半数が「いくらかかるかわからない」
「今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用は全部でどれくらい必要になると思いますか。」と聞いたところ、「わからない」が49.5%と最多に。その他の選択金額には、ばらつきが見られました。
また、介護経験有無別の「わからない」の回答率は、「なし」の人の56.5%に対し、「あり」の人は27.3%にとどまり、必要金額の理解度に差があることもわかりました。
親に介護が必要になった際の対応、約7割が「十分に話し合えていない」
「将来の介護生活や介護費用の準備状況などについて、親や親族と話し合ったことはありますか。」との質問に対しては、「話し合ったことはあるが不十分」「まだ話し合ったことはない」が合計で69.9%となりました。
また、これを介護経験の有無別にみると、介護経験「あり」の人のほうが話し合いを進められている様子がうかがえます。
親の介護費用は「準備する必要があると感じながらもできていない」が半数以上
「今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用に対する備えの状況・お考えについて最も近いものをお選びください。」と尋ねました。その結果、52.8%が「将来の介護費用には備える必要があると思うが、まだ準備できていない」と回答しています。
「今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用に対するお考えについて最も近いものをお選びください。」については、「親の資産で賄う」が最多で37.7%にのぼっています。
認知症になった場合の資産凍結については「(詳しくは)知らない」が8割以上
「認知症になると、資産が凍結され、預金の引き出しや不動産の売却などが困難になることがあります。ご存知でしたか。」と聞くと、「詳しくは知らない」「知らなかった」の回答が計81.2%となりました。
また、「親御様が現在住んでいる住まいについて、いざというときの処分や相続など話し合ったことはありますか。」との質問に対しては、「話し合ったことはない」が48.4%で最多となっています。
まとめ
調査結果からは、多くの人が親の認知症になる可能性があると感じていることや、 親が認知症になり介護を必要とする状態になった場合には介護に携わることを想定している人が多いこと、介護生活としては施設介護よりも在宅介護を想定する人が多いことなどが明らかになりました。
調査概要
「親の介護・認知症に関する意識調査」
調査期間:2022年9月30日(金)〜10月5日(水)
調査方法:インターネット調査
調査エリア:全国
対象者:25〜59歳の男女2,319名(男性1,160名・女性1,159名)
朝日生命:https://www.asahi-life.co.jp/
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