
飲食店の「アイドルタイム」とは? 歌って踊る時間なワケではなく……
「アイドルタイム」と聞いて、どのようなシーンを思い浮かべますか? アイドル好きな子どもなら「え!アイドルが来て踊ってくれるの?」なんて大喜びしそうですが……。実は「アイドルタイム」は、歌って踊るアイドルとはまったく無縁。いったい何を意味する言葉なのでしょうか。
「そろそろアイドルタイムだな~」え、どんな時間?

子どもとファミレスでちょっと遅い昼ごはん。
ランチ時のピークを過ぎた店内でくつろいでいると、店員さんたちの会話が聞こえてきました。
「そろそろアイドルタイムだな~」「そうですね~」
え! アイドルってあのアイドル?
もしやアイドルが歌って踊るショーでも始まるの?
アイドル好きなうちの子は、大興奮しちゃうかも……!
しかし、アイドルが現れる様子は一向になく、むしろがらんと空いた店内。いったい「アイドルタイム」とは……?
実は「アイドルタイム」とは、客が少なく手が空く時間帯のこと。
主に飲食業界で使われる、いわゆる隠語です。
アイドルタイムは何時から何時?

アイドルタイム=客の入りが少なくなる時間帯は、飲食店によっても異なります。
たとえば、ランチ・ディナー時の利用がメインとなるレストランのアイドルタイムは、15時~17時あたり。夕方から営業する居酒屋は、オープンから19時くらいまでが一般的なようです。
ランチ営業とディナー営業を分けている店では、その間の準備中の時間帯をアイドルタイムと呼ぶこともあります。
なぜ「アイドルタイム」? 隠語の由来

何も知らずに「アイドルタイム」と聞いたら、やはり思い浮かべるのはテレビで活躍しているアイドルたちですよね。
彼らとはまったく関係ないのに、なぜ客入りが少ない時間を「アイドルタイム」と言うのでしょうか?
由来は英語の「idle」。「暇な」「仕事がない」などの意味をもつ言葉です。
つまり、英語の「idle time」を訳すと、「仕事がない時間」。そこから、「客入りが少ない時間」につながったようです。
まとめ
「アイドルタイム」はアイドルたちが歌って踊る時間ではありませんでしたが、つい心が浮きだってしまうようなおもしろい隠語ですよね。飲食業界に限らず、このようなユニークな隠語はほかにもたくさんあります。この機会に、おもしろい業界隠語を探してみてはいかがでしょうか。