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2023年03月31日 11:55 更新

【あおり運転】されたことのある人は7割「恐怖感じた」「高速道路が多い気がする」

弁護士ドットコムは、弁護士ドットコムの一般会員1,241名を対象に、“あおり運転”に関する実態調査を行いました。

ニュースで目にすることも多い“あおり運転”。2020年6月施行の改正道路交通法で「妨害運転罪」が新設され、他の車両の通行を妨害する目的で、急な進路変更をしたり急ブレーキをしたりする行為は、“あおり運転”として厳しく処罰されることになりました。

こうした中で行われた今回の調査。“あおり運転”のさまざまな実態が明らかとなっています。

“あおり運転”したことのある人は2割に

「“あおり運転”をしたことがありますか」と尋ねたところ、「ある」と答えたのは22.8%でした。続けて、「どこで“あおり運転”をしましたか」と聞くと、場所は一般道が7割超という結果となりました。

「ある」と回答した人の割合を年代別にみると、50代男性が40.2%と最も高く、60代男性が29.6%、40代男性が28.5%でした。女性は50代が最も高く13.9%でした。

“あおり運転”をしたきっかけについては、「前の車のスピードが遅かった」(58.7%)が最も多く、「急な車線変更で前に割り込まれた」(27.2%)、「向こうから先に“あおり運転”をされた」(8.5%)と続きました。

“あおり運転”を後悔しているかを聞くと「後悔している」のは43.5%で、「後悔していない」が半数を上回る結果となりました。

“あおり運転”した人の声

“あおり運転”をしたことが「ある」と回答した人に、自由回答で具体的なエピソードについて聞いています。その結果、以下のようなコメントが寄せられました(抜粋)。

・「“あおり運転”されるほうが悪いことが多い。早く進まないのであれば後ろに道を譲るべきだ」(福岡県、50代男性)
・「“あおり運転”の意識は無かったが、車間距離を詰めすぎて、同乗者にあおり運転になると言われた」(三重県、60代男性)
・「相手が危険な割り込みをして来たため、指導するために追いかけた」(兵庫県、50代男性)
・「家族を乗せて運転していた際、合流車線から来た車がこちらを見ずに合流してきたため、急ブレーキと急ハンドルでかわした。家族にも幸い怪我はなく、クラクションを鳴らしたものの、こちらを気にする素振りもなく走行していたため、頭に血が上りあおり運転をしてしまった」(富山県、30代男性)
・「加害者ではあるが、同時に被害者でもある。急なハンドル操作は“あおり運転”に見なされる。事故を未然に防げただけありがたいと思えとさえ言いたい」(東京都、60代男性)

寄せられたエピソードからは、追越車線をゆっくり走ったり、割り込みをされたりしたことを理由に、「自分はあえて“あおり運転”をした」と正当性を主張する声が散見されました。

“あおり運転”されたことのある人は7割以上に

一方、“あおり運転”をされたことが「ある」と答えたのは、7割以上となりました。

“あおり運転”に対してどう対処したかを複数回答で質問したところ、「道を譲った」(36.7%)が最多に。以下、「何もしなかった」(29.2%)、「スマホやドライブレコーダーで記録した」(8.7%)と続きました。

“あおり運転”をされたときに、記録があれば重要な証拠となります。「ドライブレコーダーを取り付けていますか」と尋ねたところ、6割が「はい」と回答しました。

“あおり運転”された人の声

“あおり運転”をされたことが「ある」と回答した人に、自由回答で具体的なエピソードについて尋ねたところ、以下のようなコメントが寄せられました(抜粋)。

・「後ろから車間距離を詰められ、更にハイビームで運転をしにくくされたため、路肩に寄って道を譲ったら、抜かすタイミングで私の車に対し、睨みつけながら何かを叫んでいた」(愛知県、30代女性)
・「高速道路でのことが多い気がします。どいてほしくて左右に車体を動かしたり、パッシングをされたりしました。避けようにも前も詰まっていることも多く、見えていないのかと思うこともあります」(東京都、50代女性)
・「高速道路で追い越し車線を走行中、後ろから近づかれて法定速度以上のスピードを出さなければいけなくなった。“あおり運転”しないので恐怖を感じた」(大阪府、50代男性)
・「車間距離を詰められ、ハイビームを着けたり消したりする迷惑行為をされた事があります。軽自動車で初心者マークをつけていたせいで、標的にされやすいように感じました」(静岡県、30代女性)
・「片側一車線の道路で法定速度にて走行中に、何度もスピードを上げて詰められたり離されたりを繰り返しされました。停車する路肩も無かった為、逆にゆっくり走行し脇道へ逃げ込みました」(福島県、30代女性)

「高速道路や片側一車線の法定速度で走行していると、猛スピードで迫られて怖い思いをした」という声が複数寄せられました。また、「軽自動車や初心者マークをつけていると“あおり運転”をされる」という意見もありました。

調査概要

調査機関:自社調査(弁護士ドットコム一般会員を対象)
調査方法:弁護士ドットコム一般会員を対象にウェブアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコムの一般会員で回答が得られた1,325名のうち、運転免許証を持っている1,241名(男性842名、女性392名、その他7名)から回答が得られた
調査期間:2023年3月1日〜3月7日

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