小学生の約9割が通信機器を持つ時代に!気になる使用目的や使用時間は?
今や子どもでもスマートフォンやタブレット、パソコンを使うのが珍しくない時代。子ども専用としてそれらを与えている家庭も少なくないでしょう。一方で、何年生くらいからがいいのか、使用時間のルールは必要かなどに悩みも付きもの。今の小学生は普段、家庭でどの程度スマートフォンなどの通信機器を使っているのでしょうか。
小学生は家でスマートフォンやパソコンをどのくらい使っている?
今や何事もオンラインという時代。子どもの生活上でも通信機器があると便利なことは間違いありません。小学生になると連絡手段としてスマートフォンを持つ子も増えていくと思いますが、SNSやゲームなど、さまざまなことができるので不安な面もありますよね。実際のところ、最近の小学生の通信機器の利用状況はどうなっているのでしょうか。
その参考になるのが、学研教育総合研究所が実施した「小学生白書(2022年9月調査)」。これは2010年から行われている、小学生の日常生活・学習に関するインターネット調査です。さまざまな項目で調査されていますが、本記事ではその中から、小学生の通信機器の利用時間、利用目的についてご紹介します。
小学生の約9割が家庭で通信機器を使用
そもそも、家庭で何らかの通信機器(パソコンやゲーム機、タブレット、スマホなど)を使っている小学生はどのくらいでしょうか? 家庭内で自由に使える通信機器は何かという質問に対し、「自由に使えるものはない」と回答した小学生は全体で12.5%でした。したがって、約9割の小学生は自由に使える通信機器を持っているといえます。
学年別で見ると、1年生から3年生は「自由に使えるものはない」が20%前後ですが、4~6年生になると5%前後になっています。高学年になるとほとんどの子どもが通信機器を使うようになることがわかります。
高学年は36%がスマートフォンを持っている
どんな通信機器を使っているかでは、全体平均で最も多いのはタブレットでした。次いでゲーム機、パソコン、スマートフォンとなっています。
低学年と高学年で大きな差が表れたのは、子ども専用のスマートフォン。1年生で持っている割合は8.5%ですが、5、6年生では36%にまで増えています。
動画閲覧(学習以外)での使用が最多
では、小学生は通信機器をどの目的で使用することが多いのでしょうか。
調査結果を見ると、よく利用するのは「動画閲覧(学習以外の目的で)」のためや「ゲームをする(学習以外の目的で)」ためであることがわかりました。また、「学習(オンライン授業、動画閲覧、学習アプリ等を含む)」も3位に入っています。
次に、1日の利用時間の平均を見てみると、「動画閲覧」が52分、「ゲームをする」が48分。いずれも1時間未満ですが、なかには4、5時間や6時間以上という回答もあり、利用が長時間に及んでいるケースも見受けられます。
まとめ
小学生の約9割が自由に使える通信機器をもっている状況であることがわかりました。利用目的は学習以外の場合もあれば学習の場合もありますが、学習目的では30分未満の利用が多い一方で、動画閲覧やゲームでは数時間に及ぶケースも少なくないようです。通信機器を利用する機会が増え、非常に身近な存在になっていますが、長時間の利用になっていないか、留意も必要でしょう。
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
調査概要
■小学生白書(2022年9月調査)/学研教育総合研究所
調査地域:全国
調査対象:小学生(1~6年生)※保護者付き添いのもとで、子ども本人が回答
調査時期:2022年9月2日~9月6日
有効回答数:1,200サンプル(小学1~6年生各学年で男子100人と女子100人ずつとその保護者)