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2023年10月27日 10:31 更新

「今の子どもがうらやましい」と松丸亮吾さんも羨望! Amazonのキッズタブレットが学びの入り口に

いまや育児の必需品ともいえるタブレット。さまざまなアイテムがあふれるけれど、Amazonの小学生向けキッズタブレットがスゴかった! 親も子もほしくなる「Fire HD 10キッズプロ」先行体験会の模様をレポートします。

子どもは「『遊び』だからやる」ではなく「『好き』だからやる」

10月17日、Amazonが国内初販売となる小学生向けキッズタブレット「Fire HD 10 キッズプロ」の先行体験会を開催しました。

ゲストとして登壇したのは、謎解きクリエイターの松丸亮吾さんと、「教育界のノーベル賞」といわれるGlobal Teacher Prize 2019 でトップ10に選出された小学校教諭の正頭英和さん。

松丸亮吾さん

まずふたりが言及したのは、タブレットでの学習について。小学生を対象とした調査によると、10人中8人が「タブレット学習をしている」という結果だといいますが、ここで浮かぶのは「どこからどこまでが学習なのか?」という疑問。ゲーム性の高い計算ドリルは学習? 自由自在に絵を描くのは遊び? 正頭さんが解説します。

正頭英和さん

「積み木で遊ぶことを学習と呼ぶのか、ただの遊びと呼ぶのか、そのあたりは難しい話でが、『遊び』『学習』と区別しているのは大人だけなんです。
子どもは『好きだからやる』『嫌いだからやらない』であって、『遊びだからやる』『学習だからやらない』とは考えていない。
だから大人は、『一生懸命やっていて、集中しているな』くらいの感覚でいいんじゃないかなと思います」(正頭さん)

これに対し松丸さんが教えてくれたのは、幼少期のこと。なんでも、実家にはさまざまな本があり、ゲームも豊富、さらにテレビはずっとつけっぱなしでチャンネルを好きに変えられる状態にあったそう。

「自分の好奇心の思うがままに、家を冒険できるようになっていました。だから、目の前にタブレットがあって、絵を描きたいと思った子どもがいれば、それはそれで好奇心のひとつだし、そこからネットで調べるようになったり、辞書を引くようになったら、それもひとつの学びです。
大事なのは、入口を作ることだと思います。情報の海の中から、冒険するように探せるようになっている、好奇心を膨らませられるタブレット、僕はいいなと思います」(松丸さん)

「Fire HD 10キッズプロ」は、テーマが「好きを未来に ひろがる可能性」であり、子どもの知的好奇心や興味関心を広げることを第一に、豊富なコンテンツを幅広く拡充。タブレットを入口にして、子ども自ら興味関心を掘り下げていけるアイテムだそう。

苦手克服を優先する? それとも、特技を伸ばす?

もちろん学年ごとの漢字や算数などのコンテンツも並んでいますが、こうしたドリル学習をタブレットで行うことについて、松丸さんは子どもの特性との相性のよさを見出します。

「子どもはフィードバックがほしいだけなんです。たとえば紙のドリルをやって、10問解いたら答え合わせ……って、子どもは持たないです。1問ごとに答え合わせしたい。フィードバックが1問ごとに細かく返ってくるのが、ゲームというかデジタルの良さですよね」(松丸さん)

デジタル特有の正解・不正解の即時フィードバックが、子どもの学習意欲アップにつながるのかもしれません。

そして話題は、多くの保護者が気になるであろう、「子どもの特技を伸ばすべき? or 苦手を克服すべき?」というテーマへ。もちろん、双方を並行できたら理想的ですが、そうもいかないのが現実です。正頭さんも「ここって、小学校高学年くらいで、親が迷うところなんです」と教えてくれました。

【左】Amazon Kids Japan事業部 コンテンツ部兼事業開発部 部長 小林丈展さん【右】正頭英和さん

「低学年までは、この感覚(特技を伸ばしたい)を持っているんですが、高学年になると、苦手なところを見て『この子、このままでいいんだろうか』と迷う親が多い。
僕は高学年を担任することが多いので、その立場からすると、苦手を克服することはメンタル面を強くすることにつながるんですが、スキル面として、世の中を変えていく力にはなり得ないかな、と思っています。
やっぱり、『好き』とか『得意』のほうが、いや『得意』より『好き』のほうがいいですけど、『好き』の力じゃないと世界は変えていけない、スキルにならないと思います」(正頭さん)

特技を伸ばすことを「信じて突き進んでほしい」と正頭さんはエールを送ります。

できない・ほめられないから「楽しくない」、だから「やらない」のループを断つには?

このタブレットは「楽しみながら学ぶ=エデュテイメント」を指針にしているといいますが、そもそも机の前に座りたくない子どももいて、困り果ててしまう親がいるのも現実。松丸さんも、そんな親心に寄り添います。

「以前、勉強が苦手な子たちに『なんで勉強をやりたくないの?』と聞くと、『楽しくない』と答える子がほとんどでした。『なんで楽しくないの?』と聞くと、『できないから』と。褒められないし、やっても成績がよくならない、と。でも、やらないと当然勉強はできないという……」(松丸さん)

松丸亮吾さん

「ここに悪いループがあるなと思いました。この負のループをどこかで断ち切らないといけない。そのとき、勉強しない習慣がある子に対して『やれ』と言ってもやらないですよね。
となると、『勉強が楽しくない』の部分を変えるしかない。楽しくない勉強を楽しいものだと思わせたら、『やってみようかな』となり、少しずつ勉強ができるようになり、新たなサイクルが回るようになると思います」(松丸さん)

エデュテインメントは、勉強が苦手な子どもにこそ有効であることがうかがえます。

「自分が教わったように、子どもに教えない」が鉄則!

こうしたエデュテインメントは、親世代にとっては慣れない感覚ではあり、未経験の勉強方法。正頭さんは「もちろん僕も経験がないですけど」と前置きして、こう話します。

「親も先生も、『自分が勉強を教えなきゃいけない』という時代から、今はその意識が変わってきていると思います。『自分が教える』ではなく、肩の力を抜いて、このタブレットのような素晴らしいアイテムがたくさんありますから、マネージャーみたいな立ち位置で接してあげるのがいいと思います」(正頭さん)

とはいえ、タブレットは万能ではないことを、正頭さんがくわしく教えます。

【左】小林丈展さん【右】正頭英和さん

「タブレットはあくまで入口にすぎません。すべての学びがここで完結するものではなく、楽しい入口を通して、その先に『もうちょっとやってみたい』『調べたい』『作ってみたい』が必ず生まれるものです。そうなったときに子どもたちは初めて外の世界に動き出す。その奥の世界を見せてあげることが重要だと思います」(正頭さん)

そしてそのときにもっとも意識すべきは、「自分たちが教わったように、教えないこと」だそう。

「僕たちが子どもの頃はタブレットという選択肢がなかったので、大人はどうしても”タブレット=悪”という印象を持ってしまいがちですが、学べることはたくさんあります。だから、『教わったように教えない』を、キーワードとして頭に入れておくと、保護者さまの見える世界が少し広がるのかな、と思います」(正頭さん)

小学2年生が好奇心のおもむくままに体験!

子役で小学2年生の宮崎莉里沙さんが登壇して実際にタブレットを試行、Amazon Kids+を体験しました。興味のおもむくままに『朝日小学生新聞デジタルプラス』、計算アプリ『算数ホームラン』、絵本『1日10分でせかいちずをおぼえる絵本』を楽しそうに体験していきます。

【左】宮崎莉里沙さん【右】松丸亮吾さん

「好奇心を持ったらすぐ調べないと落ち着かない子どもだった」という松丸さんは思わず、「これを子どものときから触れられるのは、本当にうらやましい!」と羨望の眼差しを向けるのでした。

”好き”を入口に、あらゆる将来につながる可能性を秘めたキッズタブレット。子どもにも親にも、豊かな景色を見せてくれそうです。

小学生向けタブレット「Fire HD 10 キッズプロ」製品情報

商品名:Fire HD 10 キッズプロ
商品特徴:小学生向けに選定された好奇心や興味を深める数千点のキッズコンテンツが、使い放題で楽しめるサブスクリプションサービス「Amazon Kids+」1年分と2年間の限定保証、専用スリムカバー、ペアレンタルコントロール機能付き

(取材・文:マイナビ子育て編集部)

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