杏さんが産後に取得していた「上級救命技能認定証」とは? 子どもへの手当てができるようにと勉強
女優の杏さんがYouTubeチャンネルを更新、自身が持っている「上級救命技能認定証」の更新のため、東京消防庁を訪問し、実技試験などを受ける様子を公開しました。
「その場に居合わせたらすごく焦ってしまうと思う」
双子を含む3児の母でシングルペアレントである杏さん。2年前にもYouTubeで自宅に常備している防災グッズを紹介。いつも身につけている防災グッズとして、スマートフォン、救護を呼ぶための笛、人工呼吸用マウスシートを挙げていました。
その際、上級救命技能認定証を持っていることから、災害時に小児用の心臓マッサージや人工呼吸などができるため、人工呼吸用マウスシートを欠かさず持っていると明かしていました。
上級救命技能認定証は最寄りの消防署などで救命に関する8時間の講習を受けるともらえる資格で、3年ごとの再講習が必要です。今回、その更新のために杏さんは東京消防庁の本部を訪れました。
普通救命技能認定証では成人を対象とした応急手当が対象ですが、上級救命は成人だけでなく小児・幼児への手当も含まれます。杏さんは出産を経て、子どもたちに何かあったとき、自分で子どもへの応急処置ができるようにと上級を選択したといいます。
早速、実技の試験から行われました。傷病者を発見したときは、まず周囲の安全を確認してから近寄り、肩を叩いて呼びかけます。「誰か来てください」と大きな声で周囲の人を呼び、集まってきてくれた人に「あなたは119番へ通報を」「あなたはAEDを持ってきて」「あなたは窓を開けて換気をお願いします」といった具合に指示を出します。
胸とお腹の動きを見て呼吸の確認(目安10秒以内)し、普段通りの呼吸がないことを確認したら、いわゆる心臓マッサージと人工呼吸を行います。一定のリズムで30回胸骨を圧迫し、人工呼吸を2回。これを繰り返します。
杏さんは上級なので、次は乳児への応急手当。同じように普段通りの呼吸がないことを確認したらガーゼなどを顔にかけ、乳児への胸骨圧迫は2本の指で胸の真ん中を押します。空いている方の手は乳児のこめかみあたりを優しく押さえます。
乳児への人工呼吸は2本指で乳児のあごを反らせて、鼻と口を塞ぐように息を吹き込むのだそう。回数は成人と同じで、胸骨圧迫30回⇒人工呼吸2回を繰り返します。
さらに本物のAEDの機械を使った実技、気道異物除去といって食べ物など異物が喉に詰まってしまったときの応急処置、三角巾を使った怪我の手当方法などを実践し、実技は無事に合格しました。
次に知識の確認テストですが、杏さんは20問すべて正解でパーフェクト合格。滞りなく更新することができました。
今は「Live119」といって、119番通報するとスマホのカメラ機能で応急手当などを指導してもらえるシステムもあり、実際に「Live119」を利用して通報から救命措置を行う様子も杏さんが実演。認定証を持っていない人でも、是非確認しておきたい内容でした。
杏さんは「その場に居合わせたらすごく焦ってしまうと思うけれども、1回でも受けると安心材料が増えるので是非受けてみてほしい」と呼びかけていました。