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2024年06月14日 11:45 更新

牛乳工場に驚きのハイテク設備!? 【雪印メグミルク】海老名工場に親子で行ってみたら、意外すぎる光景にびっくり(神奈川・海老名市)

子どもたちも毎日飲んでいる身近な牛乳。でも牛乳がどのようにつくられているのか、実はよく知らないという方は多いのでは? その真相を探るべく、今回我が家が向かったのは、赤いパッケージでおなじみの「おいしい雪印メグミルク牛乳」の製造工場。そこには、牛乳のおいしさと安全を守る驚きのハイテク設備が待っていました!

「牛乳ができるまで」を親子で楽しく学べる【雪印メグミルク】海老名工場

圏央道の海老名ICからすぐ。出来立て牛乳を素早く運べて輸送に好立地の【雪印メグミルク】海老名工場は、首都圏の生産の中核を担う基幹工場です。
市販される牛乳の製造工場として国内最大規模を誇っています。

写真提供/雪印メグミルク株式会社

そんな海老名工場では、一般向けに参加費無料の工場見学ツアーをご用意。牛乳や果汁飲料、ドリンクタイプのヨーグルトなどの製造工程を見学でき、身近な商品の裏側を親子で楽しく学べることで、人気を集めているんですよ。

工場見学に参加するには、事前予約が必要。公式HPからの予約は、毎月1日に2か月先の月まで申し込みができるので、見学希望日が決まったら早めに申し込みをしましょう。
対象年齢は5歳以上。見学の内容は、工場の概要説明とビデオ上映、工場の製造ライン見学、試飲・試食で、所要時間は約80分となっています。
【雪印メグミルク】では海老名工場のほかにも、北海道・宮城・茨城・千葉・京都の5か所で工場・歴史館見学を展開中。詳細は、公式HPでご確認ください。

雪印メグミルク 海老名工場 基本DATA

■所在地:神奈川県海老名市中新田5-26-1
■TEL:046-240-6300(ご予約受付時間 9:00~12:00/13:00~16:00 休館日をのぞく)
■見学実施日:月~金 10:00~、13:30~の1日2回
■見学定休日:土・日・祝日、年末年始 ※その他、臨時休館日あり(休館日については公式HPの工場見学カレンダー参照)
■予約:完全予約制(公式HPまたはお電話から)
■料⾦:無料
■アクセス
[電車の場合]
 小田急小田原線「厚木駅」、JR相模線「厚木駅」から徒歩約15分
[車の場合]
圏央道「海老名IC」からすぐ
■駐⾞場:あり ※駐車台数には限りがあります
■トイレ:あり
■⾷事:なし
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※以上情報は変更がある場合がありますので、詳しくは公式HP等でご確認ください。

いざ海老名工場に行ってみると、エントランスからワクワクが満載!

給食で出される牛乳は毎日飲んでいるようですが、家ではほとんど牛乳を飲まない小3の息子。実際に牛乳がつくられているところを見れば、今よりもっと牛乳に愛着をもって、積極的に飲んでくれるかも!? そんな淡い期待を抱き、【雪印メグミルク】海老名工場の見学に参加してみることにしました。

「そもそも牛乳ってどうやってつくられているんだろう? 牛から搾ったお乳をそのままパックに詰めるわけではなさそうだし……」と、筆者自身が疑問を感じていたことも参加理由のひとつです。
海老名ICを下りて1つ目の信号を右折すると、すぐに工場の正門が見えてきます。

ICから近いうえ、初めて行く人でも絶対に迷わないシンプルな道順も嬉しい限りですよね。
工場見学の入口は、お客さま専用ゲートをくぐってすぐ右手にあるこちら。

館内に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが、受付すぐ横にあるこちらのショーケース。

【雪印メグミルク】の人気商品のパッケージが並んでいるのですが、通常サイズの10倍以上もありそうなジャンボサイズもあって、さっそくワクワク気分が盛り上がります。
とここで、通常サイズのパッケージの中に、息子も大好きなフルーツジュース「Dole®」のパッケージを発見。じつは、Dole®も海老名工場でつくられているんですって。牛乳とジュースが同じ工場でつくられているなんて意外ですよね。
振り返ると、牧場のアニメが映し出されたスクリーンに息子の視線は釘付け。

顔認識システムを搭載したこちらのスクリーンは、前に立って顔が認識されると、自分の顔がアニメの中の人物の顔にはめ込まれるしくみになっているんです。
「ねぇママ、見て見て!」を連呼する息子。よほど楽しかったようで、ここからなかなか離れようとせずに大変でした(汗)。

先に進むと、酪農についての解説パネルがお目見え。

乳牛の実物大の写真もあり、「うわぁー、牛ってこんなに大きいんだ!」と実感できます。牛のお乳に手を添えて写真を撮れば、乳搾りをしているみたいに見えるので、ぜひ撮影してみてくださいね。
毎日私たち人間に、牛乳をはじめ、ヨーグルトやチーズ、アイスクリームなどの乳製品の原料を提供してくれる乳牛。そんな乳牛たちがいったいどんなエサを食べているのか気になりますよね。

それがこちらの「乾草(かんそう)」「とうもろこし」「大麦」「濃厚飼料」の4種類。牛といえば草ばかり食べているイメージですが、栄養価の高い穀物などもバランスよく食べていることが分かります。このエサの内容が、お乳の出方や味を大きく左右しているのでしょうね。
牛の主食である「乾草」は、実際に手に取ってみることもできます。

ということで、隣にいる小さな牛さんにエサやり(笑)。
エサの展示の隣には、先ほどショーケースで見たジャンボサイズのパッケージのほか、息子の背丈を上回るさらに大きなパッケージも。

もはや冷蔵庫レベルの高さ!
牛乳パックでつくられた背もたれつき椅子は、見るだけでなく、自由に座ってOK。

丈夫で安定感があり、座り心地もバッチリ! これ、我が家にも欲しいなぁ~。
工場見学のパンフレットは、子ども向けと大人向けに分けて用意されているのも嬉しいところ。

子ども向けには記念スタンプを押すスペースがあるので、ぜひ受け取って先に進みましょう。

見て、触って、遊んで! ここにしかない体験が盛りだくさんのPRホール

1階の展示物を満喫したあとは、アテンダントさんの案内で3階のPRホールへ。見学が始まるまでの時間は、こちらの展示物を自由に見学できます。
息子が真っ先に立ち寄ったのは、木のオブジェが可愛らしいこちらのコーナー。

紙パックの主な原料や特長などを、実物を手に取りながら学べます。

原料である針葉樹がチップになり、パルプになり、そして紙パックへと変身。牛乳やジュースなどの製品に使われ、飲み終わったあとはティッシュやトイレットペーパーにリサイクルされるという、紙パックの一生がたどれるのが面白いですよ。
工作好きの息子は、紙パック工作が展示されたこちらのコーナーに夢中。

なんとこちらにある作品は、壊れやすいお花など一部の作品をのぞき、触って遊んでOK。しかも、そのラインナップがかなりバラエティに富んでいるんです。

赤ちゃんの小さなお手てにもぴったり! 世界にたった一冊の宝物になる「ミニ絵本」
内側から外側に向かって何度でも裏返せて、絵柄がくるくる変化していく「カライドサイクル」
赤×白のカラーリングにフリルのようなつばが可愛らしい「麦わら帽子」
かっこいい表情&ポーズでキメたくなる「野球帽」

紙パック工作といえばカクカクしたものばかりをイメージしていましたが、帽子のような丸みを帯びたものもつくれることに驚き。可能性は無限大ですね! 
展示されている紙パック工作のつくり方は、ホール内にプリントで用意されていますし、【雪印メグミルク】の公式HPでも紹介されています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

PRホールには、写真撮影が楽しいフォトスポットもいっぱいあります。息子が撮影にノリノリだったのはこちら。
巨大な牛乳パックに手を添えて撮影すると……

トクトクトク! まるでグラスに注いでるような写真が撮れるんです。 
背が足りなくて牛乳パックに手が届きづらいお子さんは、注ぎ口近くに手を添えるのがコツですよ。

さらに、実際に工場スタッフが着ている作業服の試着体験も!

工場スタッフになりきって、お気に入りのフォトスポットで撮影を楽しみましょう。
こちらの作業服は、使用済みペットボトルを利用してつくられているんですって! サステナブルな取り組みが素敵ですよね。
とにかく見どころが盛りだくさんのPRホール。見学開始時間ギリギリに行くと時間が足りなくなるので、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。

いよいよ工場見学へ! ほぼオートメーション化された生産ラインがすごい

見学開始時刻になると、アテンダントさんから海老名工場の紹介を受けた後、牛乳に関する約7分のアニメーションを視聴します。
ここで、筆者の疑問が解決しました! 
牛乳とは、その名のとおり「牛」から搾ったお乳。でも日本の食品衛生法では、牛から搾ったままのミルクは「生乳(せいにゅう)」と呼ばれ、店頭では販売できないのだとか。

生乳は牛乳工場へ運ばれ、微生物や抗生物質などの有無などの厳しいチェックを経て、栄養や味を損なわない方法で加熱殺菌されたあと包装されて、はじめて「牛乳」になるのだそうです。
何となくは分かってはいたけれど、モヤモヤが晴れてスッキリ。気持ちも軽やかになったところで、アテンダントさんとともに工場見学に出発~!
ここからは撮影NGなので、公式画像をまじえながらお届けします。

工場の仕事は、牧場から運ばれてきた「生乳」の受け入れ検査から始まります。「成分は満たされているか?」「味はどうか?」など、その検査はなんと11項目。この厳しい検査をクリアした生乳だけを受け入れるそう。
検査をパスした生乳は、10℃以下に保たれた貯乳タンクで保管されます。

工場内の機械で、生乳に混ざっている目には見えない異物などを取り除いたあと、分離するのを防ぐために脂肪分を細かく砕きます。
続いて、高温で殺菌したあと冷却。その後、紙パックに充填し、異物検査や日付検査、重量検査などを行い、検査に合格したものだけを出荷します。

このように牛乳が製品化されていく一連の工程の説明を受けながら、主要なポイントをガラス越しに見学。牛乳のほかにも、おなじみのコーヒー飲料やドリンクタイプのヨーグルトが流れる生産ラインを、息子も好奇心あふれる眼差しで眺めていました。

写真提供/雪印メグミルク株式会社

牛乳工場というと、古い機械の前で人がたくさん作業しているイメージだったのですが、むしろその真逆。製造工程はほとんどオートメーション化されているため、工場内にはほとんど人がいないんです。人の手に触れる機会が少なければ、菌や異物混入も防げて一石二鳥ですよね。
「え、無人で大丈夫?」と思うかもしれませんが、4つあるコントロールルームから人がしっかり監視。製造ラインに何か異常があれば、ただちに分かるしくみになっているそうです。最先端の設備に驚き!
また牛乳工場に来たのに、牛乳そのものをいっさい見ることがなかったことも衝撃的でした。というのも、牛乳を保管する貯乳タンクをはじめ、工場の設備のほとんどが光を通さない素材でできていて、中身が見えないんです。これは、光が当たると味が落ちてしまうからだそうです。
ちなみに「おいしい雪印メグミルク牛乳」の赤いパッケージも、光を通さないための工夫なんだとか。店頭で目立つようにだと思っていたのですが、意外なヒミツが隠されていたんですね。

ほかにも工場内には、牛乳をおいしく安全な飲み物にするためのしくみがいっぱい。ぜひみなさんもご自身の目で確かめてください。

お楽しみの試飲・試食はなんと3商品! さらにお土産の内容が嬉しすぎ

工場見学を終えて先ほどのPRホールに戻ると、お楽しみの試飲・試食タイム。息子もウキウキしながら席につきます。

この日用意されていたのは、「牧場の朝ヨーグルト生乳仕立て」「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」「毎日骨太 ベビーチーズ」の3商品。牛乳が出てくると思っていたので拍子抜けしてしまいましたが、どれも息子の好きそうなものなので良かったです。

「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」は筆者も初めて飲んだのですが、さっぱりとした味わいでとても飲みやすかったです。息子も「うん、うまい!」と言いながら、ゴクゴク飲んでいました。
息子が幼いころから大好きなヨーグルト「牧場の朝ヨーグルト生乳仕立て」は、たちまち完食。「毎日骨太 ベビーチーズ」も、ペロッとたいらげて満足そうでした。
試飲・試食が楽しめるうえ、さらに持ち帰り用のお土産までもらえるのも嬉しいところ。

しかもこの日のお土産の内容は、息子の大好きな「Dole® アップル」に、集めるのにハマっている「おもしろ消しゴム」の2種。

息子にとってゴールデンコンビともいえるお土産の内容に大喜びでした。

まとめ

けっして“牛乳好き”とは言えない息子。今回の見学は楽しめるかな?と少し不安もありましたが、毎日飲んでいる身近な牛乳のことを知るのはとても楽しかったようです。「機械がいっぱいあってすごかったねー」と目をキラキラさせながら感想を語る息子の姿が印象的でした。

いっしょだった見学参加者の中には、一生懸命メモをとるお子さんの姿も。夏休みの自由研究の準備なのかもしれませんね。

牛乳好きのお子さんはもちろん、そうでないお子さんでも満足できる内容となっているので、気になった方はぜひ参加してみてください。

(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)

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