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2024年08月25日 07:01 更新

プロの世界の舞台裏に潜入! 子どもと一緒に本格オーケストラ体験ができる「ドコモ未来フィールド」が贅沢すぎた

日本を代表するオーケストラ「NHK交響楽団(N響)」全面協力のもと開催された「ドコモ未来フィールド NHK交響楽団企画」に、小学生の子どもと潜入! プロの楽器紹介を受け、演奏する舞台に立ち、普段は触れられない楽器をたっぷり体験でき、コンサートも鑑賞できるーーそんな音楽のプロの世界を体験してきました!

音楽の習い事をしているのに、音楽に興味がない息子とオーケストラへ!?

ある日、小学5年生の息子に聞きました。

「オーケストラって、興味ある?」

4歳からドラムを習っていて、毎月湯水のごとくレッスン費をつぎこんでいる息子よ、どうか「うん! もちろん!」と言って元を取った気分にさせて……!

「いや、べつに。まあ、行けるなら行ってもいいけど。そんなことよりゲームやっていい?」

親の期待は見事打ち砕かれましたが、まさかこんなにあっさりとしていた息子が、イベント当日にはあんな顔を見せるなんて、このときは思いもよりませんでしたーー。
 
2024年7月27日、私たち親子が訪れたのは東京・渋谷のNHKホール。毎年開催されている一般向けクラシックコンサート「夏だ!祭りだ!!N響ほっとコンサート 世界ぐるっと名曲の旅」を観るためです。しかも、無料で! さらに、開演前に体験できる贅沢すぎる特典があるのです。その内容はというと、

●オーケストラ奏者と指揮者らプロによる楽器の紹介
●NHKホールの舞台&舞台裏見学
●オーケストラで使われているすべての楽器をじっくり体験

と、盛りだくさんな内容!

無料でコンサートが観られるうえに、こうした特典を体験できるのには理由があります。

実は今回参加したのが「ドコモ未来フィールド」という、NTTドコモが主催する子どもたちの夢や未来を応援するプロジェクトのイベントだから。ドコモユーザーのみ応募できて、参加できるのは抽選で当選した子どもとその親だけという、プレミアムな体験イベントなのです。

この日の参加者は、応募件数346組から選ばれた、23組46名の親子。NHKホールのロビーに集まった子どもたちに、ドコモ特製チケットホルダーとステッカーが配られました。年齢層は小学校低学年から中学生まで、わくわく顔の子、手持ち無沙汰な子、緊張の面持ちの子、お母さんとオーケストラの予習をしている子……などさまざま。

ちなみに息子はロビーをウロウロ、一体ここでなにが始まるのかと、好奇心が刺激されつつあるようです。

「ドコモ未来フィールド」参加者に配られたステッカーを、息子の胸にペタリ!
「ドコモ未来フィールド」参加者に配られたステッカーを、息子の胸にペタリ!

時間になると、運営スタッフから「ご参加のみなさんは、こちらに移動しまーす」と声を掛けられ、ラウンジまで案内されました。

移動する保護者と子どもたち
移動する保護者と子どもたち

道すがらの通路に、ヴァイオリンやヴィオラ、コントラバス、ハープがズラリと置いてあります。間近で突然たくさんの楽器を見た息子は、好奇心値が急上昇したようにはしゃぎ始めました!

「お母さん、ハープってペダルが7個あるんだよ。知ってた?」
「ヴィオラはヴァイオリンより低い音が出るんだよ」

などと、数カ月前に小学校の校外学習で教えてもらったというオーケストラ知識を披露。校外学習直後には、まったくそんな話してくれなかったのに……(苦笑)。

早くも「参加してよかった」と思いましたが、まだまだイベントの導入にも至っていません。このあとの展開に、親としても期待が高まります!

プロ奏者の合奏に、カスタネットで参加できる!

目的地のラウンジに到着すると、紙袋一式を渡され座席へ案内されました。

座席についた子どもたちの目の前に、コントラバスとハープが運ばれてきました。とても重そうに運ぶ大人の姿を見た子どもたちは、ざわざわ……。そしてトランペット奏者の方も入り、子どもたちが楽器のセッティングを待っている間に退屈しないようにと、動物の鳴き声を吹いてくれました。息子は、「馬!? ねえ、馬だよね」と、楽しそうな声!

数人がかりで運ぶくらい重たいハープ
数人がかりで運ぶくらい重たいハープ
子どもたちはコントラバスの大きさに興味津々!
子どもたちはコントラバスの大きさに興味津々!

これからここで始まるのは、楽器紹介。トランペット、コントラバス、ハープ、それぞれの奏者の方がクイズ形式で楽器について教えてくれました。

「トランペットはどうやって音を出すか知っていますか?

1:息を入れる
2:ボタンを押す
3:体のどこかを震わせる

1だと思う人ーー?」

子どもたちは、早速クイズに夢中!

正解だと思う番号に、勢いよく手を挙げる子どもたち
正解だと思う番号に、勢いよく手を挙げる子どもたち

答えは3番。正解を知ると「えー!」「そうなんだ」など、子どもたちの驚きがざわめきとなって広がります。

実際に曲をワンフレーズ吹いてくれると、とても心地よい音色がラウンジに響きわたり、保護者もうっとり。間近に迫る音の風景に、私自身が感動してしまいました!

ラウンジ内に心地よい音色が広がります
ラウンジ内に心地よい音色が広がります

さらに指揮者の方も登場し、知られざる指揮者の役割もクイズ形式で紹介。子どもたちは、頷いたり、前のめりに釘付けになったりと、わかりやすく夢中になっていました(笑)。

「実際にみんなで演奏してみましょう。紙袋の中に、カスタネットと楽譜が入っていますよ」

指揮者の方がそう促し、先ほど受け取った紙袋の中身を確認すると、たしかにカスタネットが2つと「ラデツキー行進曲」の楽譜が2枚。なんと、子どもだけでなく、親もプロの演奏に参加できるようです!

指揮者の方の指示のもと、強弱をつけてカスタネットをカチカチと鳴らす練習をしたあと、合奏がスタート。

指揮者の指示に合わせて上手にカスタネットが打てるかな?
指揮者の指示に合わせて上手にカスタネットが打てるかな?

プロの演奏に重なるように、指揮者の方の緩急に合わせ、子どもたちは夢中でカスタネットを叩いてみました。まぎれもなく、子どもたち全員がオーケストラの一員になった瞬間でした!

NHKホールの舞台&舞台裏に潜入!

合奏が終わったら、このあとコンサートが開催されるNHKホールの舞台上へ。「今、『紅白歌合戦』に出演する歌手と同じ舞台に立っている……!」と思うと感慨深く、息子に「(アニメ『呪術廻戦』のオープニングテーマを担当した)キタニタツヤもここで歌ったんだよ」と伝えると、「本当に!?」とテンションマックスに!

このあと開催される「夏だ!祭りだ!!N響ほっとコンサート 世界ぐるっと名曲の旅」のセッティングが終わった舞台上を見学
このあと開催される「夏だ!祭りだ!!N響ほっとコンサート 世界ぐるっと名曲の旅」のセッティングが終わった舞台上を見学
息子も奏者になりきります(笑)
息子も奏者になりきります(笑)

さらにバックヤードまで見学させてくれ、プロの歌手や音楽家たちと同じ景色を見せてもらうという貴重な体験までさせてもらえました。

見学が終わると、誰もいない客席を独占して、舞台をバックに参加者全員と奏者の方で集合写真の撮影も! 思い出を形に残してくれました。

たくさんの楽器に触れる! 吹ける! 弾ける!

お次は、年齢ごとに5、6人のグループにわかれ、楽器の演奏体験をさせてもらいました。体験した楽器は、こちら!

●金管楽器……トランペット
●弦楽器……ハープ、コントラバス、チェロ
●打楽器……ウィンドチャイム、トライアングル、カウベル、マラカス、ギロ、ハンドウッドブロック、スレイベル、ヴィブラスラップ、ラチェット、タンバリン、ボンゴ、鉄琴、小太鼓、シンバル、大太鼓、ティンパニのなかから、時間が許す限りいくつか

それぞれプロにマンツーマンで教わりながら、各楽器ひとつにつきたっぷり5分以上、実際に楽器に触れ、吹いたり弾いたり叩いたりすることができました。

トランペットの音の出し方を丁寧に教えてくれます
トランペットの音の出し方を丁寧に教えてくれます
めったにお目にかかれないハープ演奏体験も!
めったにお目にかかれないハープ演奏体験も!
インストラクターの方と一緒に鉄琴で「かえるの合唱」(かえるの歌)を演奏
インストラクターの方と一緒に鉄琴で「かえるの合唱」(かえるの歌)を演奏

ドラムを習っている息子が、なかでも惹きつけられたのは、打楽器……かと思いきや、日常生活を送っていたら絶対に触れる機会のないチェロでした! 最初は弓を弦にあてても、「ヒュイー ヒュイー」と頼りない音が出るだけでしたが、プロのお兄さんのやさしく丁寧な手ほどきを受けるとーー。

「あ!! できた! 音、鳴った!!」

なんともキレイな、弦楽器特有の心地よくゆらめく音を出すことができたのです。息子はあきらかに輝きが増した瞳で私を見ると、「できた!」と誇らしげに教えてくれました!

チェロに夢中になる息子
チェロに夢中になる息子

親になり、子どもと過ごす日々でさまざまな感動が享受できることを知り、はや10年。

「ハイハイした!」「しゃべった!」「歩いた!」「ひらがなが書けた!」「自転車に乗れた!」など、さまざまな成長の瞬間に立ち会うたびに、「大きくなると、こういう感動ができなくなるのかな」と少しさみしくなることもありました。

でも今、小学5年生にして初めてチェロに触れ、初めて音を奏で、とてもうれしそうに「できた!」と叫ぶ息子。その姿を見て、私自身、子どもの成長や好奇心は未知数であることに、気付くことができました。

参加した親子の感想は?

ふと周りを見ると、同じように目を輝かせて楽器を演奏する子どもが、そこにも、あそこにも! 1年生らしき女の子も、中学生らしきお兄さんも、それぞれ夢中で楽器から離れられずにいるではないですか!

思わず隣の女の子のお母さんに話しかけると、「今、小学2年生で、ピアノを習っているから、音楽に触れさせたくて応募したんです」と教えてくれました。

「それまでは、ピアノを『やらされている』感じでしたが、最近ようやく音楽に興味が出てきたところで。今日をきっかけにこの情熱が続いて、もっとピアノを好きになってくれたら、と思います」

当の女の子は「トランペットが楽しかった。音が鳴ったから!」と、やはり息子同様、「できた!」のインパクトが強かったようです。

楽器の演奏体験に並ぶ保護者と子どもたち
楽器の演奏体験に並ぶ保護者と子どもたち

さらに、男の子のお母さんにも話を聞いてみました。

「保育園のときからピアノを習っているんです。中学で吹奏楽部に入ってほしいなと思って連れてきました」(保護者)

「吹奏楽にあるかわからないけど、今日はハープがおもしろかった。初めてやって、楽しかった」(男の子)

ほかにも、「ハープがよかった」と話す女の子が2人ほどいました。学校や習い事でできないことが体験でき、喜びを見出しているようでした。

演奏体験後のオーケストラ鑑賞で、より音楽熱が深まった!

さて、「ドコモ未来フィールド」の体験イベントはここまで。あとはコンサートの開演まで自由時間ですが、同時に一般観客の開場時間ということもあり、ロビーでお客さんをお迎えするファンファーレの演奏が始まりました。演奏曲は、子どもたちおなじみの『ポケットモンスター』シリーズのオープニングです。プロによるポケモンに、ついうっとり聞き入ってしまいました。

ファンファーレのあとは、イベントで触れられなかった木管楽器(ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルート)、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ)にも引き続き触れることができました。

まだまだ体験し足りない息子は、オーボエ(写真)、ヴァイオリン、ヴィオラなどにも挑戦!
まだまだ体験し足りない息子は、オーボエ(写真)、ヴァイオリン、ヴィオラなどにも挑戦!

一通り演奏体験を終え、あとはコンサートの開始を待つばかり……というところで、「待って!」と息子。

「またチェロを弾きたい!」

さきほどの達成感が忘れられないようで、なんとチェロ体験のおかわり!!

二度目のチェロ体験は、一度目よりスムーズに音が出ていました
二度目のチェロ体験は、一度目よりスムーズに音が出ていました

今度は最初から弾き方を知っているため、すぐに奏でることができ、お兄さんから「すごいね! とてもきれいな音が出ているよ」と褒められ、さきほど以上に誇らしげな顔をしていました。

少し休憩をしたら、あっという間に時刻は開演時間の15時半。

いよいよメインとなる「夏だ!祭りだ!!N響ほっとコンサート 世界ぐるっと名曲の旅」の開演です! 休憩を挟み、たっぷり7曲、+アンコール1曲、そのうち1曲は先ほどみんなで合奏した「ラデツキー行進曲」。N響特別コンサートマスターの篠崎史紀さんの手拍子に合わせ、観客全員で手拍子をしてオーケストラに参加しました。息子は「オレたちはさっきカスタネットでやったよね」と、またまた得意顔。率先して曲の緩急をつける余裕っぷりです(笑)。

体験イベントをふまえてのオーケストラ鑑賞は、より感性の器を深く・広くしてくれたのだと実感せざるを得ませんでした。

この日のおみやげ。NHKホールで撮った集合写真は、フレームつきで帰り際にいただきました!
この日のおみやげ。NHKホールで撮った集合写真は、フレームつきで帰り際にいただきました!

帰路の電車内、独り言のように言う息子の言葉が印象的でした。

「チェロ、またやりたいな。お父さんにも言おう、オレはチェロができるようになったって!」

行く前には「そんなことよりゲーム」と言っていた息子とは、同一人物とは思えません!! まさに「子どもの未来」が拡張された瞬間に立ち会えたのです。

行ってよかったね。またやろうね。チェロ。 

ドコモ未来フィールドとは

「ドコモ未来フィールド」は、未来へ歩き出す子どもたちにワクワクする経験の場をつくることで子どもたちを応援していくプロジェクト「ドコモ未来プロジェクト」の中で、「ドコモ未来ミュージアム」「ドコモ未来ラボ」と並ぶ3つの舞台のうちのひとつ。子どもたちがさまざまなプロの世界を体験できる機会を創出し、大切な学びや夢をみつけてもらうためのプロジェクトです。

これまでにサッカーの大宮アルディージャ、ボクシングの井上尚弥選手&大橋ボクシングジムなど、さまざまなジャンルのプロの世界を体験できるイベントを実施。気になった人は、ぜひ最新のイベント情報をチェックしてみてくださいね。

ドコモ未来フィールド
https://docomo-mirai.tda.docomo.ne.jp/field/

(取材・文:有山千春、撮影:マイナビ子育て編集部、取材協力:NTTドコモ)

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