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2026年02月23日 09:26 更新

【スマホ・AI時代ならではの学習課題!?】学生の約3人に1人が「わからない問題があると自分で考える前にスマホで検索」と回答

「うちの子、机には向かっているのに成績が伸びない……」その原因は、努力の量ではなく“やり方”にあるかもしれません。スクールIEが3千人を対象に調査した結果、ノートまとめで満足したり、考える前にスマホで検索したりする「もったいない努力」の実態が明らかに。プロが指摘する、成果につながる「正しい努力」への変え方とは?

個別指導塾「スクールIE®」はこのほど、頑張っているのに成果がでないといった「もったいない努力」の実態について明らかにするため、小学3年生〜高校3年生の学生および保護者2,000名とスクールIEの教室長・講師1,036名の計3,036名を対象に「もったいない努力あるある調査」を実施しました。

「もったいない努力あるある調査」

「もったいない学習方法や姿勢」の実態を明らかに

総合教育サービス企業のやる気スイッチグループが展開する「スクールIE」。新ブランドメッセージ「努力にも、正解を。」のもと、成果につながる学びは努力の量だけでなく自分に合った努力の仕方を見つけ、実行することだと考えています。

一方で、現代は勉強法の情報があふれ、頑張っているのに成績が伸びない「もったいない努力」が生まれやすい状況です。

今回の調査からは「ノートをきれいにまとめる」「書いて覚えず、眺めるだけ」など、実は成績向上につながりづらい学習における「もったいない学習方法や姿勢」の実態が明らかになりました。

学生・保護者の約6割が「成果につながる勉強法がわからない」と回答

学生・保護者の約6割が「成果につながる勉強法がわからない」と回答

学生・保護者を対象に、「自分(または自身の子ども)に合った成果につながる努力の仕方(勉強のやり方)をわかっているか」を聞いたところ、全体の約6割が「わかっていない」と回答しました。

内訳を見ると、「まったくわからない」と答えた人は学生16.1%、保護者16.5%、「あまりわかっていない」は学生40.0%、保護者44.4%にのぼり、多くの家庭で頑張り方がわからないまま努力をしている実態が浮き彫りになりました。

学年別に見ると、低学年ほど顕著な傾向となり、小学生では学生68.5%、保護者66.5%が「自分に合う努力の仕方がわかっていない」と回答。中学生(学生55.7%、保護者61.7%)、高校生(学生50.0%、保護者52.7%)と学年が上がるにつれて割合は減少するものの、半数以上が自分に合う努力の仕方が見つけられていない“努力迷子”であることがうかがえます。

「苦手は避ける」が最多、4割超に広がる回避型の学習姿勢が努力のハードルに

「苦手は避ける」が最多、4割超に広がる回避型の学習姿勢が努力のハードルに

学生・保護者を対象に、「自分自身、または自身の子どもに当てはまる学習への認識・考え」について質問したところ、「『苦手』と思ったことはチャレンジせずに避けてしまう」が学生42.4%、保護者42.6%と最も多く、いずれも4割を超える結果となりました。

苦手分野に向き合う前に回避してしまう回避型の学習姿勢が、家庭内でも広く見られることがうかがえます。

「苦手は避ける」が最多、4割超に広がる回避型の学習姿勢が努力のハードルに

一方で、スクールIEの教室長・講師に「生徒・保護者が陥りやすい学習姿勢」を聞いたところ、最多は「塾に通っていれば、成績が上がると思っている」で82.7%という結果に。

これに対し、学生・保護者側の回答は、学生21.9%、保護者16.9%にとどまり、教育現場の認識と家庭の間に約4倍のギャップがあることがわかりました。

また、この大きな認識差は、成績向上には通塾だけでなく、学校の授業や家庭学習を含めた学習に向き合う姿勢そのものが重要であるという認識が、まだ家庭内では十分に浸透していない実態を物語っています。

塾で得た解法や自分に合った勉強法を、いかに日々の習慣に落とし込み、主体的に動けるか。通塾を単なる受講で終わらせず、生活全体の学習サイクルを最適化する起点にすることが、成果を最大化させる鍵となります。

実際に、現場の教室長・講師の69.2%が「宿題の重要性がわからず、家庭学習時間を確保できていない」と回答していることに対し、学生26.4%、保護者31.2%と約3割にとどまっており、学習姿勢に対する意識の乖離が顕著に表れています。

さらに、「勉強している時間は長いのに、集中できていなくて内容が身についていないことが多い」と感じている学生は33.3%、保護者は29.1%という結果に。

教室長・講師サイドも「机に座っている時間は長いが、集中力が伴っておらず学習の質が低い」と感じている割合は60.5%にのぼり、家庭・教育現場の双方が共通して感じているつまずきポイントであることがわかりました。

高校生の4人に1人が短期詰め込み学習の傾向に

高校生の4人に1人が短期詰め込み学習の傾向に

「頑張っているのに成績が伸びない」要因は学習計画の設計ミス!?
成績が伸び悩む生徒に多い学習計画について、スクールIEの教室長・講師に聞いたところ、最も多かったのは「『一夜漬け』で定期テストは乗り切れるが、模試や実力テストで点が取れない」で60.1%にのぼりました。

目の前の定期テスト対策に偏り、実力が測られるテストで成果につながりにくい学習計画が広がっている実態がうかがえます。

高校生の4人に1人が短期詰め込み学習の傾向に

さらに学生側の回答では、学年別に見ると高校生の約4人に1人(25.0%)が「テスト勉強を一夜漬けでやっている」と回答。

また、「宿題を提出日の直前や前日にまとめてやっている」については、学生37.5%、保護者37.1%に対し、講師は59.7%と回答し、「短期まとめ型学習」となりやすい傾向に。

他にも、教室長・講師の53.4%が「基礎学習が抜けているのに、応用演習を繰り返している」と回答した一方、学生は22.2%、保護者は17.3%にとどまりました。

スクールIEでの指導により成績が伸びた子の傾向を聞くと、

・問題を解いた後の丸付けを後回しにし、間違えた箇所を赤ペンで書き写すだけで終わっていた生徒に対し、解答後にすぐ丸付けをすることと自力での解き直しを徹底し、問題が解けるようになった
・テスト前のまとめ勉強をしていた子に対し、日頃の学習の重要性を伝え、学習プランを一緒に立て、脳が内容を忘れてしまう前に最適なタイミングで復習を繰り返す「記憶の定着サイクル」通りに学習を実施したところ、学年ワースト10から上位3分の1に入れるようになった
・基礎と応用の順番を考えずに勉強していた生徒に対して、基礎から順番に理解を深めてもらうことで、短期間でも成果が出始めた。

という声があがりました。

これらの結果から「頑張っているのに成績が伸びない」背景には、勉強量の不足だけでなく、基礎→応用の順序や復習設計といった努力の設計ミスが潜んでいることがうかがえます。

「勉強したつもり」が成績停滞の原因?

「勉強したつもり」が成績停滞の原因?

成績が伸び悩む生徒に共通する学習法は「単語や公式はノートに書かず、見て(読んで)覚える」
学生・保護者を対象に、「自分自身、または自身の子どもに当てはまる学習方法」について質問したところ、第一位は「ノートをきれいにまとめただけで勉強した気になってしまう」で学生39.1%、保護者32.5%という結果に。

次いで、「問題の解き方をそのまま丸暗記しているだけで、数字や出題形式が変わる問題(応用問題)になると解けなくなってしまう」は学生33.9%、保護者32.1%、「単語や公式はノートに書かず、見て(読んで)覚える」は学生29.7%、保護者29.5%が続きました。

「勉強したつもり」が成績停滞の原因?

一方で、スクールIEの教室長・講師に対し、「成績が伸び悩む生徒によく見られる学習方法」を聞いたところ、「単語や公式はノートに書かず、見て(読んで)覚える(72.0%)」が最も多く、学生・家庭では気づきにくい、努力のつまずきポイントとして認識されていることがわかりました。

他にも「ノートをきれいにまとめただけで勉強した気になってしまう(58.7%)」「解答を丸暗記しており、数字や形式が変わる応用問題に対応できない(51.2%)」があげられました。

スクールIEの教室でも、

・多色のペンを使い分けてノートをきれいにまとめることに時間をかけていた子がいた。ノート作りを簡略化し、その分の時間を演習と解き直しの時間に充てるよう指導したところ、定期テストで45点アップという劇的な成果に繋がった。
・数学を公式の暗記で点数が取れていたが、理論で立式説明できるようにしたところ応用にも対応できるようになり、学校の思考力問題でも得点がとれるようになった。結果通知表も上がり、数学が得意科目と思えるまでになった
・数学で途中の式を書く習慣を身につけ正解が増えた
・「眺める」だけで暗記ができると思っていた子が、書く癖をつけたら点が取れるようになった。

と、自分に合う学習方法に気づくことで成績があがったという声も。

スマホ・AI時代の「もったいない努力」が増加

学生・保護者ともに約3人に1人が「考える前に検索」している実態も明らかに
スクールIEの教室長・講師に、近年増えている「もったいない努力エピソード」を聞いたところ、スマホ・AI・動画視聴といった便利さが、学習の質を下げてしまうケースが目立つことがわかりました。

具体的には、

・スマホで勉強内容について調べていたはずが、気づけば関係ない内容を見てしまう
・AIに頼って宿題を終わらせ、授業内容が頭に入っていない生徒が増えた
・YouTubeで動画を眺めて勉強した気になってしまう。

など、現代ならではの課題が挙げられています。

スマホ・AI時代の「もったいない努力」が増加

さらに学生・保護者に対して、「学習時のスマホ・タブレット利用や習慣」について調査したところ、最多は「わからない言葉や問題があると、自分で考える前にすぐ検索する」で、学生34.8%、保護者34.4%と、いずれも約3人に1人が該当しました。

次いで「動画を見たり音楽を聴いたりしながらの『ながら勉強』で集中できていないことが多い」は学生28.5%、保護者32.8%。「解説動画を見ただけで満足し、自分で問題を解く(手を動かす)ことをしていない」は学生23.7%、保護者18.1%という結果になりました。

自ら思考するプロセスを省略し、安易に正解のみを求める効率重視の学習習慣が広がっていることがわかります。こうしたツールと自らの頭で考えるプロセスと組み合わせることこそが、着実に成果を積み上げるために大切なこととなります。

調査概要

調査名:もったいない努力あるある調査
調査期間:2026年1月7日(水)〜2月3日(火)
調査対象:小学3年生〜高校3年生1,000名(全国/男女)、小学3年生〜高校3年生の子を持つ保護者1,000名(全国/男女)、スクールIEの教室長・講師1,036名
調査人数:3,036名
調査方法:インターネット調査


やる気スイッチグループ
https://www.yarukiswitch.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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