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2024年08月21日 11:19 更新

子どもにもっと体験させればよかったこと、2位「海外・外国語体験」に倍以上の差をつけた圧倒的1位は?

オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミーは、中学生〜大学生の子どもがいる親222人を対象に「子どもに体験させてよかったことに関する意識調査」を実施しました。

「子どもが小さいうちに、将来のためになるような体験をたくさんさせてあげたい」と考えるパパ・ママは多いことでしょう。では具体的に、どんな体験をさせてあげたらいいのでしょうか?

そこで実施された今回の調査。結果をランキング形式でまとめています。

子どもが小さいうちに多くの体験をさせることを意識していた親は9割超

子どもが小さいうちに多くの体験をさせることを意識していた親は9割超

中学生〜大学生の子どもがいる親222人に「子どもが小さいうちに多くの体験をさせることを意識していましたか」と聞いたところ、「とても意識した」「まあ意識した」と答えた人が合わせて91.8%となりました。

「子どもの頃に多くの体験をさせると、将来いろいろなかたちで役に立つはず」と考えている人が多いとわかります。習い事やアウトドアなどたくさんの体験をさせて、好きなことを探してほしいという思いもあるでしょう。

子どもが小さいうちに体験させてよかったこと1位は「運動・スポーツ」

子どもが小さいうちに体験させてよかったこと1位は「運動・スポーツ」

子どもが小さいうちに体験させてよかったことの1位は「運動・スポーツ(101人)」で、全体の4割以上を占めました。2位「芸術活動(48人)」、3位「自然に触れる体験(47人)」が続きます。

習い事でできそうなことから、親子で一緒に楽しめそうなものまで、さまざまな体験がランクイン。親子で一緒にできるものであれば、一方的にやらされている感じがしないため、小さな子どもも楽しめそうです。

塾など、いわゆる「学力」や「受験で使う教科」に直接結びつくような回答は比較的少なめ。学力や生活・健康の土台となる体力や集中力、探求心、好奇心といった非認知能力を伸ばせそうな体験が上位にランクインしているのが特徴です。

<1位 運動・スポーツ>
・水泳。着替えや準備などを自分でできるようになり、時間を意識した行動もできるようになった。また体力がついて他のスポーツでも活躍できたことが、本人の自信につながっていた(30代 女性)
・水泳。小学校や中学校の体育の授業で、子どもが苦労しなかったことです(40代 女性)
・サッカー。基礎体力が向上したし、人間関係の構築方法も学べたと思う(50代以上 女性)

運動・スポーツを通じて体力や運動能力が向上するのは大きなメリット。

また「人間関係を学べたと思う」「自信がついたようだ」というコメントも多くなっています。運動系の習い事には、体力向上以外のメリットもあるとわかります。

一方で「水泳を習わせて泳げるようになったのはよかったが、陸上での動きがぎこちないように感じる」という体験談も。特定のスポーツや習い事だけをさせるのではなく、親子でできる公園遊びやアスレチックなども取り入れて、バランスよく能力を伸ばしてあげるのも大切でしょう。

<2位 芸術活動>
・ピアノは指先の器用さを育むとともに、音楽的な感性を磨くのに役立ちました。また絵画教室で絵をのびのび描くことでセンスが磨かれ、美術館や博物館では知的好奇心を伸ばせました(40代 女性)
・「きっちりする」「言われたことをする」だけではなく、自分の思いをのびのびと表現することを知っているおかげで、現在表現する方面に進んで、楽しそうにしているから(50代以上 女性)
・小学校のときにピアノ教室に通わせたおかげで、演奏する楽しさを知って、音楽に関わる仕事を目指すようになりました(40代 男性)

具体的には「楽器演奏」「絵画などの美術」「観劇・コンサート」「美術館鑑賞」などです。

小さな頃に芸術活動を行うことで、表現力が身についたと感じている親も多くなりました。発表会や展覧会がある習い事をしている場合は、目標に向けて頑張る力も養われますね。

楽器や絵画は大きくなってからも趣味として続けやすく、子どもの人生を豊かにすることにもつながるのではないでしょうか。

<3位 自然に触れる体験>
・自然に触れることで、のびのびとおおらかに育ってくれたように思う(40代 女性)
・自然とふれあうことにより、いろいろなアイディアが浮かぶと思うので(40代 男性)

自然の中で遊ぶことで、体力が向上する可能性があります。

また好奇心が刺激され、植物や動物に興味をもちやすくなる効果もあるでしょう。キャンプなど泊りがけでの体験なら、都会では見られない星空を見て、天体や宇宙への興味が広がることも。

自然遊びで試行錯誤を繰り返すことで、自分で考える力や集中力、発想力なども伸びると期待できます。

圧倒的多数が「子どもの頃の体験が成長や性格形成に影響を与えた」と回答

ほとんどの親が「子どもの頃の体験が成長や性格形成に影響を与えた」と感じている

「子どもの頃の体験が子どもの成長や性格形成に影響を与えたと思うか」という問いには、「とても思う」「まあ思う」回答した人が合わせて95.4%と、圧倒的多数になりました。

「子どもの頃の経験は大事だし、人生に影響するよね」と言われて、感覚的にあるいは経験則で同意できる人は多いでしょう。

習い事の場合も、体の動かし方がうまくなったり、ピアノが上手に弾けるようになったりと、成長が見えやすいのではないでしょうか。

子どもが小さいうちにもっと体験させればよかったことは「運動・スポーツ」

子どもが小さいうちにもっと体験させればよかったことは「運動・スポーツ」

「子どもが小さいうちにもっと体験させればよかったこと」を聞いたところ、1位は「運動・スポーツ(73人)」でした。以下は2位「海外・外国語に触れる体験(34人)」、3位「芸術活動(18人)」となっています。

「運動・スポーツ」は「やらせてよかった」でも1位だったので、幼少期に身体を動かすことの重要性を感じている親が多いとわかります。

また子どもに何かしらの習い事をさせていたものの、もっと長く続けさせたらよかったと後悔している人もいました。長く続けることで成果が出たり、自信が生まれたり、継続力が身についたりするからでしょう。

<1位 運動・スポーツ>
・スポーツ少年団。運動をする中でチームワークを学ばせたかったから(30代 男性)
・運動の習い事。公園で親と一緒に運動をすれば十分だと思っていたが、基本的な体の動かし方などは専門的に教えてもらっておいたほうがよかったと思う(40代 女性)
・水泳ですね。まったく泳げず苦労しています(50代以上 男性)

チームスポーツや水泳など「特定のスポーツ」をさせたかったという親もいた一方で、いろいろなスポーツをさせたらよかったという人も。複数のスポーツをやることで、バランスよく能力を伸ばせるからでしょう。

習い事は子どもが興味をもったスポーツにして、休日には親が好きなスポーツや親が学生時代にやっていたスポーツを親子で楽しむのもいいかもしれません。

幼児期は全身をバランスよく使って運動の基礎動作をマスターできる「運動教室」に通い、少し大きくなってきてからスポーツを始めるのも良いですね。

<2位 海外・外国語に触れる体験>
・英語教育。思っていた以上に、中学生の英語は難しくなっている(30代 女性)
・本人はやりたがらなかったけれど、英語に触れさせる機会をもっともっておけばよかったと思います(40代 男性)
・海外旅行をもっとすればよかった。国際的な感覚を身につけさせたかった(50代以上 男性)

英語の発音に慣れたり、英語を話すことに抵抗を感じないように、小さいうちに英語に触れさせたらよかったと後悔している人も多いとわかりました。

親としてはやってほしかったものの、子どもにやる気がなかったという口コミも。何らかの目標や興味がないと、「大人になったとき役立つから、英語を勉強しなさい」と言われても、やる気が出ない子どもも多いでしょう。海外旅行や国際交流イベントなどで外国の文化などに触れると、興味が湧いてくるかもしれません。

<3位 芸術活動>
・美術や音楽など、芸術の鑑賞(40代 男性)
・もっと芸術に触れる機会を多くしたら、創造力や発想力が豊かになったかなと思います(50代以上 女性)
・お絵描きや書道教室。絵は自由にさせていましたが、小学校高学年頃から急にコンプレックスになってしまったため。字も一生ものなので、もう少し自信をつけてあげたかった(50代以上 女性)

芸術系の習い事をさせることで、表現力や自信を身につけさせてあげたかったという親が目立ちます。

音楽も美術も学校の授業で取り組むため、素養があることで自信をもって授業に参加したり、発表したりできるでしょう。観劇やコンサートなど非日常の体験をすることで、発想力や共感力が伸びることも期待できます。

【調査概要】

調査対象:中学生〜大学生の子どもがいる親
調査期間:2024年7月10日〜27日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:222人(女性142人/男性80人)
回答者の年代:20代 1.4%/30代 20.3%/40代 49.5%/50代以上 28.8%


アタムアカデミー
https://atam-academy.com/

(マイナビ子育て編集部)

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