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2025年12月26日 18:48 更新

「本わさび」と「生わさび」の違いとは?味・原料・使い分けをわかりやすく解説

刺身や蕎麦に添えられるわさびは、独特な風味とツーンと鼻に抜ける辛味がおいしい香辛料です。市販されているチューブなどのわさびには「本わさび」と「生わさび」と書かれたものがありますが、実はこれには明確な違いがあります。今回の記事ではその違いを詳しく解説します。それぞれの特徴を知り、添えるものに合わせて選ぶのもオススメです。

「本わさび」と「生わさび」は何が違う?

「本わさび」と「生わさび」の違いは含まれるわさびの種類です。
日本原産のわさびは「本わさび」と呼び、他にもヨーロッパ原産の西洋わさび(ホースラディッシュ、山わさび)があります。

また、「生わさび」と呼ばれているものの多くには、この西洋わさびが含まれています。

それぞれの特徴と違いを詳しくみていきましょう。

「本わさび」とは日本原産のわさびのこと

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「本わさび」とは、日本原産のわさび(ワサビ)を指す呼び方で、西洋わさびと区別するために使われています。「本」という名前には、日本原産であることを示しています。飛鳥時代に生薬として使われていた記録が残っているほど古くから使用されてきた、日本オリジナルの野菜です。

水質がよく、水温が一年を通じて冷たい場所でないと育たないデリケートな野菜なので、中世までは納税品として使えるほど希少なものでした。しかし、江戸時代初期には人の手による栽培がはじまり、江戸前寿司のブームとともに、より日本人の食生活に広まっていったのです。

なお、スーパーなどで販売されているチューブタイプのわさびの中には、西洋わさびが含まれている場合があります。パッケージに「本わさび入り」「本わさび使用」といった表記がある場合でも、含有量や配合割合は商品によって異なるため、原材料表示を確認することが大切です。

「生わさび」は生のわさびを原料としている意味

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「生わさび」とは、粉末ではなく、わさびを原料としたペースト状の商品であることを示す表現です。必ずしも店内ですりおろしたものや、加工されていない状態を意味するわけではありません。

生わさびは、粉末ではなく、わさびを原料としたペースト状の商品を指します。本わさびだけでなく、西洋わさびが原料として使われていることも多く、配合や原材料は商品によって異なります。

つまり、本わさびがツーンとしたわさび独特の風味を楽しむのに対し、西洋わさびを含む生わさびはより強い辛さを味わうことができます。

どっちがおいしい? 本わさびと生わさびの風味の違い

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本わさびと生わさびはどちらがおいしいのでしょうか。

味の好みには人それぞれ感じ方が異なるため、ここではそれぞれの特徴とその特徴を活かしたオススメの食べ方を紹介します。

香りを楽しむなら本わさび

本わさびにはツーンとした鼻を抜ける独特の風味があります。

わさびといえばピリッとした刺激的な辛さが印象的ですが、すりたての本わさびはそこまで辛味は強くなく、爽やかな風味とともにほんのりとした甘い香りも感じられます。この絶妙なバランスが本わさびの特徴です。

日本料理によくあう本わさび

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本わさび特有の風味は日本料理との相性が抜群で、料理に少し加えるだけでおいしさがさらに際立ち、上品な辛さと甘い香りを楽しめるのが魅力です。特にお刺身やお寿司に使うと、その香りと辛さが料理の味を引き立ててくれます。

すりおろすと粘り気が出るのも独特な特徴です。根茎は、お寿司やお刺身、蕎麦などのシンプルな料理に薬味としてよく使われます。また、細かく刻んで吸い物に入れると、独特の風味が加わりおいしくなります。

さらに、おろしわさびと鰹節をご飯にのせて、しょう油をかけるだけの「わさび丼」も人気の食べ方です。

葉も花も食べられる

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本わさびの葉にも辛味があるため、刺身のつまやつけ合わせとして使えます。軽くゆでてお浸しにしたり、三杯酢で和えたりすると、より風味が引き立ちます。

本わさびの花は、天ぷらやお浸しにするとおいしい貴重な食材です。収穫時期は3月上旬から4月下旬と短く、花が咲く前のつぼみが一番おいしく、風味が薄れないよう、つぼみの段階で一本ずつ丁寧に手作業で収穫されます。花わさびのつぼみは、さわやかな香りとピリッとした辛さ、シャキシャキした食感が魅力で、幻の味と呼ばれています。

辛さを味わうなら生わさび

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西洋わさびは、本わさびに比べて辛味が強く感じられる傾向があり、刺激の強さが特徴とされています。

主な食べ方として、根茎部分は肉料理との相性が抜群です。特に西洋では、生の西洋わさびをすりおろしてローストビーフやステーキに添えることが一般的です。また、スライスして生ハムに添えたり、本わさびと同じように牡蠣や魚料理の薬味として使ったりします。さらに、ソースに辛味を加えるためにもよく利用されています。

その西洋わさびも合わせた生わさびは、本わさびと比べて辛さにパンチがあり、かぶのような爽やかな香りが特徴です。

蕎麦だけでなく肉料理にも

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ピリッとした強い辛さが特徴の生わさびは、辛いものが好きな方にぴったりです。蕎麦などの薬味として使うと、料理に奥深い風味を加え、食欲を増してくれます。

また、肉料理と相性のよい西洋わさびが含まれているため、ステーキや焼肉に添えると、わさびのさわやかな風味がお肉の脂っこさをさっぱりさせ、よりおいしく味わえます。

まとめ

Photo by Crystal Jo on Unsplash

わさびは独特の風味で、お料理にピリッとした味わいをプラスしてくれます。お寿司やお刺身、蕎麦、お肉料理など和洋食に欠かせない存在です。

今回は、日本原産の本わさびと生わさびの違いを詳しく解説しました。やさしい辛さが好きな方や、しっかりとした辛味を好む方、ぜひお好みに合わせて選んでみてください。

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