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2024年10月11日 07:30 更新

「この試食、幸せすぎ~」と息子も大絶賛! ミートボール50周年で大注目の【石井食品】工場見学(千葉県・八千代市)

お弁当にそのまま詰められ、帰宅が遅くなった日も夕飯にサッと出せる「イシイのミートボール」は、忙しいワーママの救世主! 我が家も大ファンのあのミートボールがどのようにつくられているのかを探るため、小3息子と工場見学に行ってきました。試食タイムには、工場でしか味わえない幻のミートボールも登場。果たして、そのお味は……?

今年はミートボール発売50周年! 今こそ行きたい【石井食品】の工場見学

1974年に発売され、半世紀にもわたり愛され続ける「イシイのミートボール」。
2024年の今年、発売開始から50周年を迎えました。この記念すべき周年イヤーの今こそ行きたいのが、ミートボールを中心とした商品の製造工程が間近で見られる【石井食品】の工場見学です。

50周年記念のパッケージ

「子どもたちに安心して食べさせられる“おいしい食品”をつくりたい―」という想いのもと、農家をはじめパートナー企業と協力しながら製品づくりに励んできた【石井食品】。
その製品づくりに対するこだわりや、おいしさのヒミツを紹介しているのはもちろん、これまでご愛顧いただいた感謝の気持ちを伝えるべく、工場見学の設備や内容も新たに見学者を迎えているんです。

工場見学を実施しているのは、八千代工場(千葉県八千代市)、京丹波工場(京都府船井郡京丹波町)、唐津工場(佐賀県唐津市)の全3工場。

今回我が家が参加させていただいたのは、八千代工場の工場見学になります。
工場見学に参加するには、公式HPからの申し込みが必要。申し込み多数の場合は、抽選となります。

石井食品株式会社 八千代工場 基本DATA

■所在地:千葉県八千代市吉橋1835
■見学実施日:不定期(公式HP予約画面の開催日を参照)
■予約:完全予約制(公式HPから)
■料⾦:中学生以上500円、小学生以下無料
■所要時間:約90分(試食を含む)
■アクセス
[電車の場合]
◎東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅北口から徒歩約10分
[車の場合]
◎花輪ICから約10km
◎武石ICから約8km
■駐⾞場:あり(駐車台数には限りがあります)
■トイレ:あり
■⾷事:なし
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※以上情報は変更がある場合がありますので、詳しくは公式HP等でご確認ください。

いざ八千代工場へ! 待合室から見学へのワクワク感が高まる

息子から「お弁当に入れて!」とよくリクエストされるイシイのミートボール。甘酸っぱいトマトソースがお気に入りで、仕切りカップに残ったソースも舐め尽くしちゃうほどです(笑)。
そんなイシイのミートボールLOVEの息子なら絶対に楽しめるに違いないと思い、【石井食品】八千代工場の見学に申し込んでみることに。最初に申し込んだ7月分は残念ながら落選でしたが、続く8月分は当選の通知が来て息子と大喜びでした。

工場のある八千代市は、台風に見舞われた前日とは打って変わって見事な晴天。

現地に到着すると、青々とした芝生と50周年のロゴが大きく描かれた壁が迎えてくれました。それにしても、一つの商品が半世紀にわたって愛され続けるってすごいですよね~。
守衛さんに言われたとおり、右手奥に見えている白い建物を目指します。

建物に入ると、そこは工場見学者の待合室になっていました。

ウェルカム感たっぷりの空間に、さっそくテンションが上がります。

入ってすぐ右手にあるのは、記念撮影が楽しめるフォトブース。

パネルには製造ラインのイラストが描かれ、見学へのワクワク感も増し増しです!
毛髪落下防止のために配られるギャザー帽子をかぶって身支度をしたら、見学が始まるまで待合室の展示を楽しめます。

記念スタンプを見つけ、さっそくポンポン押して楽しむ息子。

ずっと夢中で押しているなと思ったら、「ママ、見てみて!」と息子が持ってきた紙を見て納得。工場にちなんだキャラクターたちがとっても可愛いんです。

また、子どもたちに大人気だったのは、超ジャンボなパッケージ見本。

まるで米袋のようにズッシリ見えますが、実際はクッションのように軽いです(笑)。

資料コーナーには、イシイのミートボールが表紙を飾る本もありました。

『大接近! 工場見学 (1) おべんとクンミートボールの工場〈チルド食品〉』高山リョウ (著)、 富永泰弘 (写真) 出版元:岩崎書店

「えー、こんな本があったんだ!」と思いながらパラパラとめくってみると、ミートボールの製造工程の紹介ページを発見。「今からこの光景が実際に見られるんだよ~」と息子に伝えると、目をキラキラ輝かせて期待いっぱいの様子でした。

工場に潜入! 6年間も愛食してきた我が家も知らないことだらけで驚き

見学時刻になると、スタッフの案内のもとミートボール工場に向けて出発。

地図上のピンクの縦長の建物がそれに当たります。
工場へ向かいながら、スタッフの方がいろいろな豆知識を教えてくださいました。八千代工場の敷地は、なんと東京ドーム1.2個分の広さ。国内にある3工場の中で、いちばん大きいのだそうですよ。

【石井食品】は、もともと電気器具の修理工場として始まった会社。終戦直後の食糧難のころに、千葉県近海で獲れるアサリを佃煮にして売り始め、そこから食品会社としての道を歩み始めたという話も印象的でした。

さぁ、いよいよ工場の観覧通路へ入ります。工場内は写真撮影不可なので、ここからは公式画像をまじえながらお伝えします。

まずは原材料についての説明があり、その内容にさっそく衝撃を受けました。実はイシイのミートボールは、食品添加物をいっさい使わない“無添加調理”でつくられているのだそう。

写真提供/石井食品

息子が3歳ぐらいのときからずっと食べさせてきたのですが、今さら知り得た事実にビックリです。

食品添加物ゼロでおいしさを追求するために、【石井食品】がこだわっているのが原材料選びなのだとか。鶏肉は岩手県産の新鮮な若鶏を使い、玉ねぎは鶏肉と相性が良く、甘味の強い旬の産地のものを選んで使用。食物アレルギーの方でも安心して食べてもらえるように、“卵”と“乳成分”不使用のオリジナルのパン粉をメーカーと共同開発し、それを製品づくりに使っているそうです。そこまで徹底したこだわりがあったとは驚きですよね~。

原材料の説明を聞き終えて先に進むと、ガラス越しに製造ラインが見えてきました。最初に見学するのは「製造工程」です。
冷凍の状態の鶏肉の塊が、チョッパーでどんどんミンチ肉にされていきます。その奥では、玉ねぎがスライサーでみじん切りにされる様子が見学できます。

写真提供/石井食品

その後、玉ねぎとパン粉、調味料をミキサーで混ぜ合わせて成型します。
目まぐるしいスピードでつくられているんだなぁ~と思っていたら、1分間になんと約1,600個も成型することができるんですって。ものすごいスピードですよね。
発売から54年を迎えるチキンハンバーグも、ミートボールと同じ製造ラインでつくられていましたよ。

お次は「加熱工程」。実際の工程は見られないのですが、モニターで映像を見せてもらえます。

写真提供/石井食品

成型したミートボールをフライヤーで揚げていきます。
揚げられたミートボールは、「焦げがないか?」「いびつな形はないか?」などを人の目でチェックしたあとに、ソースの入れられた袋に詰められます。

写真提供/石井食品

驚いたのは、トマトソースの材料です。使われているのは、イタリア産の有機トマトペースト“アルチェネロ”のほか、酢、みりん、しょうゆ、ウスターソースなど、通常の家庭の台所にあるもののみ。「超身近な材料で、あんなに奥深い味が出せるなんて!」と感動モノです。

続いて見学するのは「殺菌+冷却工程」。

冷蔵で30日間日持ちするイシイのミートボール。無添加調理(石井食品での製造過程においては食品添加物を使用しておりません)なのに日持ちするヒミツは、この工程にあります。みなさんもご存じの通り、菌は熱に弱いので加熱して殺菌します。殺菌温度と時間がポイントだそう。
加熱して終わりではありません。素早く冷却することで、菌の繁殖を抑え、30日間保つようにしているのだとか。
 
こちらの工程では、加熱殺菌を終えてベルトコンベアーで運ばれてきたミートボールが、素早く冷却機の中に入っていくところを見学できましたよ。殺菌のために「加熱」する工程があるのは知っていましたが、食品安全を守る上では「冷却」も大事なプロセスだということを初めて知りました。

また製品の糖度やpHなどに配慮して商品設計を行い、安全面に配慮した環境で製造していることも、無添加調理なのに日持ちする理由のひとつだそう。すごい技術が詰まっているんですね。

いよいよ終盤! 「箱詰め」の工程を見学します。
冷却を終えて運ばれてきたミートボールは、出荷に向けて箱詰めされます。工場での箱詰めといえば機械で行う会社が多い中、【石井食品】では最後の工程だからこそ、人の目で確認しながら行うことを大切にしているそうです。

写真提供/石井食品

「パッケージに汚れはないか?」「賞味期限の印字はされているか?」などを、人の目で一つ一つ確認。基準をクリアしたものだけが、箱詰めされているところを見学できましたよ。「お客さまに安心して食べてもらえる商品を届けたい」という想いが伝わってきますよね。

最後は 「出荷」の工程を見学。

写真提供/石井食品

八千代工場で製造された商品は、北は北海道、南は静岡までのエリアに向け出荷。冷蔵車で、スーパーやいろんなお店に運ばれます。早ければ製造当日、遅くとも2日後までには店頭に並ぶのだとか。店頭に並ぶまでの時間が短いということは、イコール新鮮な状態で購入できるということ。これは嬉しいですよね!

ここで工場見学は終了。イシイのミートボールをかれこれ6年ほど愛食している我が家ですが、知らなかった事実がいっぱいで驚きの連続でした。

お楽しみの試食タイム! 幻のミートボールは果たしておいしいのか!?

待合室に戻ってくると、お待ちかねの試食タイム。

定番のトマトソース味のほか、カレー味、照焼味の3種

テーブルに用意された試食用のミートボールを見て、息子もウキウキしながら着席しました。
まずは、息子も初めて食べる「照焼味」から実食!

いただきまーす! モグモグ……

もちろん息子の口から飛び出した言葉は、「うまい!」の一言。

続いて、照焼味同様に初めて食べる「カレー味」と、食べ慣れた「トマトソース味」を実食。

「うーん、こっちもうまい!」と言いながら、ものすごいスピードで食べ進めます。

食べ終えると出ました~! ソースの残り一滴まで楽しむ、仕上げのペロペロ大作戦(笑)。3つの味の中では、息子のいちばんお気に入りは「カレー味」とのことでした。

続いて工場見学に来た人だけが食べられるという、幻のミートボールを試食。ソースをかけていない、揚げただけのミートボールです。

「ソースなしだから物足りないに決まっているよなぁ~」と思っていたのですが、意外や意外。これがシンプルな味わいないながら、後を引くおいしさなんです。
親子でパクパク食べ進めていると、スタッフから「おかわりはいかがですか?」と嬉しすぎる一言。もちろんお願いして、おかわりした分もペロリと完食しました。

実は工場見学の開始時間は12時。事前にお昼ご飯を食べていくか悩んだのですが、結局食べる時間がないまま参加することに。親子共々お腹を空かせていたので、よりおいしくいただくことができました。
「この試食、幸せすぎるね。こんなにミートボールをお腹いっぱい食べられるなんて……!」と息子も大満足のようでした。

試食中は、【石井食品】のスタッフが次々とご挨拶をしてくれます。ミートボール50周年を迎えた今年は、実際に商品をつくっている製造ラインの担当者をはじめ、ほぼ全部署のメンバーで工場見学の案内を担当されているんですって。
普段は外部の人と関わる機会が少ない部署の方が一生懸命お話をしてくださる姿から、感謝の気持ちを伝えたいという想いが伝わってきて、胸にジーンと来るものがありましたよ。

そして来場記念のお土産も超豪華でビックリ!

常温で長期保存できる「いつでもミートボール」「いつでも1.5倍チキンハンバーグ」「お子さまミートボールカレー」の3種です。災害時の非常食にもぴったりですよね。
非常食といえば保存料抜きではつくれないイメージがありましたが、こちらも【石井食品】の製造過程においては、食品添加物を使用しない無添加調理。【石井食品】の高度な製造技術、素晴らしいですよね~。

ミートボールのパッケージデザインが施されたリュックも、来場記念のお土産のひとつ。

わぁ~、推し活にぴったりですね(笑)。いただいたお土産を入れて帰るのにもちょうどいいサイズですよ。

レア商品も手に入る! ショップでのお買い物も楽しい

見学が終わると、待合室の奥にあるショップでお買い物が楽しめます。

常温で製造日を含め100日保存が可能なおにぎりや、炊き上がったご飯に混ぜるだけの手軽さが大人気の混ぜご飯の素など、多彩なラインナップが魅力です。
冷蔵ショーケースにも、近くのスーパーでは見かけないレア商品が並んでいますのでチェックしてみてください。

「わー、これおいしそう!」とワクワクした様子で商品を選ぶ息子。

あれこれ悩んだ挙句、その日の夕飯に使えそうな期間限定販売のハンバーグ3袋、息子が気に入ったカレー味のミートボール1袋、お弁当にぴったりのとりそぼろ1袋の合計5点を購入しました。

見学当日の夕飯に、さっそくハンバーグをいただきました。玉ねぎの旨味が溶け出した絶品デミグラソースに、「これが鶏肉?」と疑ってしまうほどジューシーな味わいのお肉。
息子がおいしそうに食べていたのはもちろんですが、甘めの味付けのミートボールはあまり口にしないパパも、おいしそうにパクパク食べていました。

まとめ

年間延べ1億袋を製造しているイシイのミートボール。50周年を迎えたということは、累計50億袋も食べられたという計算になりますよね。すごい人気ぶりですよね。

息子が好きだからという理由で食べさせてきたイシイのミートボールですが、「加工肉だし、どんなお肉が使われているんだろう?」「食品添加物がたくさん入っているんだろうな~」と実は少し不安に思うこともありました。
でも今回工場見学に参加し、厳選された国産若鶏が使われていることや、加工肉ながら【石井食品】での製造過程においては食品添加物を使用しない無添加調理でつくられていることを知り、息子にもっと積極的に食べさせたいと思いました。

食物アレルギーを持つお子さんの保護者の「みんなと同じものを食べさせたい」という声に応え、原材料から卵・乳成分を削除するなどして、シンプルな原材料となるように改良を重ねている点も素敵。現状に満足することなく、絶えず進化を続けてきたことが、半世紀を超えて愛されるヒミツなのかもしれませんね。
身近な食品のはずなのに、驚きの発見がいっぱいの【石井食品】の工場見学。50周年の今年は、いつもは出会えないスタッフさんも登場するので、レアな裏話が聞けるかもしれません。ぜひ皆さんもお子さんといっしょに楽しんでみては?

(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)

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