
息子のキラキラ瞳が発動しまくり! 全6企業が集結したJAF主催の小学生向けお仕事体験イベント(東京・多摩市)
クルマを運転するパパやママなら、きっとご存じのJAF(ジャフ)。会員になれば、パンクや落輪、バッテリー上がりなどのトラブル時に現場に駆けつけて救援してくれる心強い味方ですよね。今回は、そんなJAFをはじめ全6企業が集結して開催された、小学生向けお仕事体験イベントに親子3人で参加。その体験内容を詳しくレポートします!
【おしごと体験イベント ハッケン!わくわくこども基地】とは?
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)をはじめ全6企業が、2025年2月9日、東京都多摩市のJAF中央研修センターに集結。小学生を対象に、参加費無料・事前申込制の【おしごと体験イベント ハッケン!わくわくこども基地】を初開催しました。

本イベントは、各企業や団体が提供するお仕事体験プログラムを通じて、子どもたちが社会とつながる機会を提供し、次世代を育成することを目的としたもの。さらに社会に貢献する企業の活動やサービスを知ってもらうことで、「子どものころからファンになってもらいたい」という想いのもとに開催されたイベントです。
用意された6企業7種のお仕事の中から、体験したいものを3つ選んで申し込むことができました。
参加企業/内容
■ダイハツ東京販売株式会社:クルマの魅力を伝えよう!キッズセールスチャレンジ
■多摩中央警察署:指紋採取体験/似顔絵捜査官体験
■株式会社バスクリン:入浴剤手作り体験会
■ブックオフコーポレーション株式会社:ブックオフの世界とお仕事/おもちゃの袋詰め体験
■株式会社ポーラ:美容のお仕事体験(メーク編)
■JAF:タイヤパンク応急修理体験
事前学習で楽しさ倍増! 体験する3つの企業をリサーチ
ある日ネットでおでかけ情報を探していたときに、本イベントの開催情報にたどり着き、小3息子が喜びそうなのでさっそく応募。お仕事体験イベントって人気だし、超激戦なんだろうなぁ……と半ば諦めていたのですが、JAFから当選通知メールが届いて親子で大喜びでした。
事前に出した希望をもとに体験できる3つのお仕事が決められ、その結果は自宅に郵送されるお手紙にて分かります。

息子が体験できるのは、バスクリンの「入浴剤手作り体験会」、ダイハツの「クルマの魅力を伝えよう!キッズセールスチャレンジ」、JAFの「パンク応急修理体験」の3つ。クルマ好き息子の第一希望のダイハツのお仕事も見事入っていて、息子もとても嬉しそうでした。
同封されていた「学習ブック」には、体験する企業について調べて書き込む事前学習ページも。「えー、何を書けばいいの?」と戸惑っていた息子でしたが、「自分が知っていて伝えたいことや、普段疑問に思っていて聞きたいことを書けばいいんだよ。たとえばさぁ……」と伝えるとスイッチオン!

一気に鉛筆を走らせ、もうホワイトスペースがないぐらいにビッシリ書き込んでいました。なに、この情熱(笑)!
知っている企業もそうでない企業についてもいろいろ調べるうちに、「なぜこの会社名になったんだろう?」「あのキャッチコピーの意味って?」などと興味のアンテナがグングン広がり、体験当日がさらに楽しみになったようでしたよ。
当日キター‼︎ 絶対楽しめると確信しながら、いざ会場へ
ついに迎えたイベント当日。「憧れのお仕事に挑戦できて、もう絶対に楽しいに決まっているでしょ」という確信を胸に、親子で会場のJAF中央研修センターへ向かいました。60名の小学生の子どもたちとその保護者が参加し、集合場所の食堂ホールは大賑わい。

定員に対して約3倍もの応募が集まったと聞き、その人気っぷりがうかがえますよね。
冒頭の「はじめの会」が終わると、1つ目に体験する企業のブースにいそいそと向かう子どもたち。その後ろ姿からは、待ちきれないほどワクワクしている様子が伝わってきました。
入浴剤は意外と奥が深い! バスクリンのお仕事体験
息子が最初に参加したのは、入浴剤で有名なあのバスクリンが提供する「入浴剤手作り体験会」です。
入浴に関するクイズから始まり、さっそく盛り上がる場内。

「焼き鳥を1本をつくるのに、水はお風呂何回ぶん必要でしょう?」「ハンバーグセットをつくるのには?」など、子どもも大人も楽しめる内容ばかりです。息子もクイズが出されるたびに「うーん、正解はどれだろう?」と目をキラキラさせながら真剣に考え、正解するととっても嬉しそうでした。
入浴剤の研究開発では、「香り」が重要な要素なんだそう。とういうことで、香り当てクイズに挑戦。

香りを染み込ませた紙を嗅いで、それが何の香りかを当てるのですが、これが意外と難問! キンモクセイやメロンといった超メジャーな香りを当てられず、我が家の嗅覚の鈍さを実感したひとときでした(笑)。
バスクリンでは「サクラの香り」を発売したことがあるそうですが、みなさんご存じ
でしょうか。そのサクラの香りづくりの方法が、とってもユニークなんです。

サクラをビニールで覆って香りを閉じ込め、設置したチューブからその香り成分をゆっくりと採取して、容器に送り込みます。それを分析してサクラの繊細な香りを引き出し、リアルに近い形で仕上げているんですって。心躍る春にぴったりの「バスクリン」が楽しめるのは、研究員さんたちの並々ならぬ努力の賜物。すごいですよね~!
香りと並んで、入浴剤で重要な要素といえば「色」。入浴の時間を心地よく過ごせるような色をつけることも、研究員さんたちの大切なお仕事です。

用意された色水を混ぜる実験を通して、入浴剤の色を考える研究員さんのお仕事も疑似体験しました。
そしてお待ちかねの入浴剤手作り体験へ。用意された1~5番の香りを嗅いで好みの香りを選ぶのですが、なんと家族全員が4番をチョイス。その香りの正体は、リラックス効果で王道人気の「ラベンダー」でした。
まず重曹などが入ったビンにラベンダーの色素を入れ……

蓋を閉めたあとに、シャカシャカとビンを振って混ぜ合わせます。

色素が混ざったら香料を加え、

再び蓋を閉めてよく振ります。
あとは香りを持続させるビーズを加え、袋に詰めたらオリジナル入浴剤の完成!

出来上がった入浴剤の香りを何度も嗅ぎ、うっとりした表情をする息子。「ねぇ、今晩さっそく使ってもいい?」と、お風呂の時間が待ちきれない様子でした。
実は我が家では普段から入浴をシャワーで済ませることが多く、息子にはあまりなじみのなかった入浴剤。だからこのバスクリンのお仕事体験は途中で飽きちゃうかもと不安だったのですが、まさかのドはまり。終始目をキラキラさせながら、体験を楽しむ息子の姿が印象的でした。
憧れのカーディーラーに♪ ダイハツのお仕事体験
お次は、クルマ大好き息子の期待度ナンバーワン! ダイハツの「クルマの魅力を伝えよう!キッズセールスチャレンジ」のお仕事体験です。キッズセールスになって、お客さまにクルマをおすすめします。
事前に郵送される資料をもとに、ダイハツの人気3車種「コペン」「ハイゼットトラック」「ムーヴキャンバス」の中から、お客さまにおすすめしたいクルマを選択。

息子は、丸いフォルムが可愛い2人乗りのオープンカー「コペン」を選びました。
当日は子どもたちに、こちらの台本に沿ってクルマ販売の流れを発表してもらうので、自宅で練習してきてくださいとのこと。

保護者にはお客さま役をやってもらうとあり、ちょっぴりドキドキです。
いざ迎えた本番は、名刺や契約書まで用意されていてリアリティたっぷりの体験が待ち受けていました。

まずは、ダイハツの社員さんがお手本を披露。

お客さまにクルマを提案するコツはもちろん、名刺や契約書の渡し方も教わりました。名刺も契約書も両手で持ち、相手側から文字が読める向きにして丁寧に渡すのがポイント。とくに名刺交換はどんな職業に就いても行う可能性が高いから、ぜひ覚えておきたいマナーのひとつですよね。
そして、いよいよカーディーラーに挑戦のとき~!

みんなの前でマイクを使って発表するとは思っていなかったので、かなり緊張気味の息子と筆者。
名刺も契約書も片手で渡すというミスを犯してしまった息子ですが……

後半戦で巻き返し! アドリブで値引き交渉を試みるお客さま役の筆者を「最近物価が上がっているので、それは厳しいです」と見事かわし、ダイハツの方に褒められてとても嬉しそうでした。
カーディーラー体験が終わると、会場内に展示されていたコペンに実際に触れたり乗り込んだりでき、息子も大興奮。

ダイハツのキャラクター「カクシカ君」との記念撮影タイムも。ドアの開け閉めをサポートしてくれる、カクシカ君のやさしいハートにキュンとしました(笑)。
そして体験終了後に、さらに嬉しいサプライズが!

もう製造されていない激レアなコペンのトミカをいただけるとのこと。しかもカクシカ君からの手渡し(笑)! トミカ大好き息子は、嬉しくてニヤニヤが止まらないようでした。
体験後に「自分の一言で、お客さまの買う・買わないが決まるんだね~」とつぶやいた息子。普段からパパに連れられてよくカーディーラーを訪れている息子ですが、実際に体験したからこその発見があったようで嬉しくなりました。
特殊な工具に興味シンシン! JAFのパンク修理体験
最後に体験するのは、JAFの「タイヤパンク応急修理体験」です。実は、1年半ほど前にもこの体験をしたことがある息子。今回はどんな発見があるのでしょう……? おなじみのオレンジ色のキャップをかぶり、JAF隊員になりきったらいざ体験スタートです。
はじめに、JAFについてお勉強。

「JAFがどんなお仕事をしているか知っていますかー?」という質問に、真っ先に挙手して答える息子。学習ブックで予習をしてきたおかげで、自信を持って答えることができたようでした。拍手~‼
JAFロードサービスの出動件数は、1年間で226万件以上。約13.9秒に1件の割合で出動しているのだそう。クルマのトラブルっていつどこで起こるかわからないし、自力で解決できないことも多いから、24時間365日、全国どこでも駆けつけてくれるJAFの存在はとても心強いですよね。
お次は、ロードサービスカーの花形「レッカー車」の乗車体験へ。なんと運転席に乗り込めるんだそう♪

グリップをつかみ、ステップに足をのせてヨイショ、ヨイショ!

人生初のレッカー車乗車体験に大興奮の息子。
現場に駆けつけた隊員が最初に行うのが「安全の確保」。お客さまはもちろん、隊員、周囲のドライバーや歩行者の安全を確保したうえで作業を行います。作業中であることを周りに知らせて安全を確保する“赤色灯”のスイッチを押すという、貴重な体験もさせていただきました。
そしていよいよ……お待ちかねの「タイヤパンク応急修理体験」にチャレンジ!

以前の体験のときも目にしたはずですが、ズラリと並んだめずらしい工具に息子の視線は釘付けです。
さてパンクの原因として最も多いのは、路上に落ちている釘やネジなどの異物がタイヤに突き刺さることなのだとか。

そのためパンク応急修理の手始めは、傷穴の掃除から。こちらの工具は、らせん状の独特な形状で、傷穴に入り込んだ異物を回収できる超スグレモノです。
続いて、傷穴を広げる作業に移ります。え、なんで傷穴を広げるの?と思いますよね。実は、ギザギザとした傷穴だと接着剤がのりづらいのだとか。そのためきれいに整えて、接着剤が密着しやすいようにするんですって。
次に、パンク修理用のゴムシートを工具にセットして傷穴に埋め込みます。このとき工具を傷穴の奥まで差し込む必要があり、なかなかの重労働。

うーん、小3の息子には無理かも……と思ったのですが、JAFの方が根気よくサポートしてくださり、なんとかやり遂げました! ふーっ。
工具を引き抜いたときに、ゴムシートだけがタイヤに残るその秘密は……

よーく見ると、工具の先端が割れているから。前回の体験では知り得なかった発見があり、息子の目がキラキラと輝いた瞬間でした。
体験後の振り返りで、さまざまな気づきが得られる
お仕事体験をすべて終えると、再び食堂ホールに集合して振り返りタイム。子どもたちは体験を振り返りながら企業宛てにお手紙を書き、用意されたポストに投函しました。
続く「おわりの会」では、子どもたちが体験の感想を発表。体験を通してさまざまな発見があったようで、聞いているこちらも楽しくなりました。そんな子どもたちの様子を見て「あー、あのお仕事体験もおもしろそう」「次があれば、ぜひ息子にやらせてみたいなぁ」と次回への期待も膨らみました。
まとめ
この【おしごと体験イベント ハッケン!わくわくこども基地】に申し込んだときに、実は正直なところ「たった3つのお仕事しか体験できないのかぁ~。一つひとつの体験時間を短くして、もっとたくさんのお仕事が体験できればいいのに」という思いがありました。でも一つのお仕事をじっくり45分間かけて体験する中で、それぞれのお仕事の魅力がバッチリ伝わってきたのが良かったです。
それぞれのお仕事体験に新たな発見があり、息子の記憶にもしっかり残る充実した時間が過ごせたと思います。むしろ子どもが集中できる時間を考えると、3つがベストだったのかもしれませんね。
何より想定外だったのは、息子があまりなじみのなかった入浴剤のお仕事体験にドはまりしたこと。

「将来バスクリンの研究開発員を目指してみる?」と息子に聞いたところ、「それも悪くないね~」と答えていました(笑)。子どもがハマるかどうか、実際にやらせてみないと全く分からないのがお仕事体験の面白さの一つだと思います。
今回が初開催だった本イベント。2回目の開催があれば、ぜひまた参加させていただきたいと思います!
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
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