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2025年05月18日 07:32 更新

「発想の転換力」が生き方を豊かにする。「しなければならない」に陥らないために必要なこと|子どもの生きる力をのばす5つの体験#3

何かがうまくいかないときのために。親子で身につけたい発想の転換力とは?

\親が知っておくべき「子育てで本当に大事なこと」/

度々話題になる子どもの「教育格差」や「体験格差」。非認知能力を育むために、子どもの「体験」は重要なことです。
では、そもそも豊かな「体験」とはどんなものなのか、体験によって何が変わってくるのか―――。現代で子育てに関わるすべての大人が知っておきたい「子育ての新しい教養」が詰まった一冊です。

今回は発想の転換力を持つことについて、書籍『子どもの生きる力をのばす5つの体験 答えのない子育てで本当に大事なこと』(辰巳出版)から一部抜粋してお届けします。

発想の転換力を持つと生き方上手に

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※画像はイメージです

最初は楽しい遊びや没頭体験であっても、目標に向かっていこうとするときにはうまくいかないことがあります。砂場にまっすぐな水路を作りたいのにどうしても曲がってしまう、もっと高く積み木を積み上げたいのにどうしても途中で崩れてしまう。そんなときに「こっち側を通せばいいんじゃない?」「順番を変えてみればいいんじゃない?」など、発想を柔軟にすることで乗り越えられることがあります。試行錯誤する力を鍛えるときには、できるだけ子どもにまかせて待ってみることが大切ですが、それが自分だけで進まないようであればヒントを与えるとか少し手伝うなどして、発想の転換をサポートしましょう。

社会に出ると「お金を稼がねばならない」「子どもにご飯を食べさせねばならない」などたくさんの「ねばならない」があると思います。仕方ないなという気持ちで、「ねばならない」に向かっていると、ただただつまらない。そんなときにも発想の転換力は活きてきます。

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例えば、せっかくごはんを作るなら、子どもに「おいしい!」と言わせたい。プランターでちょっとした野菜やハーブを子どもと一緒に育ててみるとか、「今日は煮干しにしてみよう」「野菜で出汁がとれるかな?」と、子どもと一緒に出汁の研究をしてみるとか、そういったチャレンジをすると、親も子も楽しいでしょうし、子どもにとっても将来役立つ力になります。さらには子どもが料理に興味を持てば、有能なアシスタントになってくれるでしょう。散らかった家は「片付けねばならない」ではなく、「日曜日に家族でお掃除大会」をしてもいいかもしれません。「こんなにきれいになったね!」と家族みんなでスッキリした気持ちになれますよね。そういう発想の転換ができる人が、生き方上手なのだと思います。

ちなみに、子どもにごはん作りなどの手伝いをきちんとさせていた家庭で育った子どものほうが、そうでない子どもよりも、大きくなったときに知的にも社会的にも優秀になる傾向があります。そうした研究データがあることも知っておくといいでしょう。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

子どもの生きる力をのばす5つの体験
(2025/05/18時点)

※本記事は、『子どもの生きる力をのばす5つの体験 答えのない子育てで本当に大事なこと』著:汐見 稔幸/辰巳出版 より抜粋・再編集して作成しました。

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