古代の人々を魅了した青の宝石・ラピスラズリにまつわる言い伝えとは? |小さな宝石の本#6
世界最古の宝石のひとつとして人々に愛されてきたラピスラズリ。その深い青に秘められた物語とは……?
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『小さな宝石の本』(リベラル社)は、各地に伝わる宝石の言い伝えや、偉人が愛した宝石、さらに文学や絵画に登場する宝石など、多方面から宝石を楽しめる1冊です。
今回は、古代文明に愛された宝石たちに秘められた物語を、一部抜粋してお届けします。
古代世界とラピスラズリ
ラピスラズリは世界最古の宝石のひとつといわれ、文明の始まりとともに人類のそばにありました。
古くは紀元前4000年頃のメソポタミア文明で、シュメール人が装飾に使っていたと報告されています。この頃から現在まで6000年以上にわたって採掘されているのがアフガニスタン。メソポタミアとも交易が盛んでした。
1925年にエジプト・王家の谷から発見されたツタンカーメンの黄金マスクは、紀元前1300年代のものです。きらびやかな王の仮面は、目と眉の部分にラピスラズリが使われ、凜とした眼差しを現代に伝えています。
また、同じ頃、旧約聖書でモーゼがシナイ山で授かった、十戒が刻まれた青い石板は、ラピスラズリ(あるいはサファイア)であったとされています。
日本にも奈良時代、シルクロードと海路を経て正倉院に紺玉の帯(ラピスラズリをあしらったベルト)が伝えられています。また、仏教において、ラピスラズリは「瑠璃」と呼ばれ、七宝のひとつとされました。
星の輝く夜空のようなこの石を、古代の人は息をのんで見つめていたのかもしれません。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『小さな宝石の本』著:小山慶一郎、監修:KARATZ(リベラル社刊)より抜粋・再編集して作成しました。
