難しそうなのに“のびのび”描けた理由とは? 息子、スターバックスでチョークアートに初挑戦(東京・立川市)
カフェの黒板をオシャレに彩るチョークアート。そこにはちょっとした物語が宿っているようで、つい足を止めて見入ってしまうワクワク感がありますよね。そんなチョークアート制作が、なんとスターバックスで体験できると聞き、「難しそうだけど、楽しそう!」とアート好き小4息子が挑戦。果たして、どんな作品が生まれたのでしょうか……⁉
豊かな体験を子どもたちへ! スターバックスの“ハミングバード プログラム”とは?
今回息子が参加したチョークアート体験は、スターバックスが展開する子ども支援活動“ハミングバード プログラム”の一環として、2025年の夏休みに開催されたもの。
このプログラムは、東日本大震災で震災遺児となった子どもたちの進学支援から始まり、今ではあらゆる子どもたちに向けて、さまざまな体験の機会を届ける取り組みとして進化しています。
家庭や地域の環境によって、“体験格差”が生まれやすい夏休み。だからこそ、限られた環境の中でも、心に残る時間を届けたい──。今回の体験は、そんな想いから実施されたそうです。
「息子にはできるだけたくさんの体験をさせたい」「お金をかけなくても楽しめることって、意外と多い」……そんなふうに日頃から思っている筆者にとって、その想いにしっかり共感できたのも、参加したいと思った大きなきっかけでした。
息子、いざチョークアートに初挑戦! スターバックスで生まれた“思いがけない1枚”にビックリ
息子のチョークアート初体験の舞台は、東京都立川市の「スターバックス コーヒー 立川若葉店」。
申し込み時は、満席でキャンセル待ち。もう無理かな…と思っていたら、前日に繰り上げ当選の連絡が! 「諦めなくてよかったね」と親子で大喜びしながら、期待を胸に体験へ向かいました。
チョークアート体験は無料ですが、今回の会では1ドリンク制となっていました。保護者の注文でもOKだったので、筆者がコーヒーをいただきながら、息子の様子をゆったりと見守ることに。
今回チョークアートを教えてくれるのは、スターバックス コーヒー 立川若葉店のパートナー(従業員)である長谷川さん。
見せてくれたお手本がとっても上手で、参加した子どもたちも「すごっ……!」と見入っている様子でした。
たとえば白い紙に絵を描くときは、影を描いて立体感を出すことが多いですよね。でも黒板のような黒い背景では、逆に「光」を描いてモチーフを浮かび上がらせるんだそう。つまり、表現のアプローチがまるっきり逆になるということで、考えてみるとすごく面白いですよね。
そして筆者が何より驚いたのは、チョークではなく“ペン”で描くということ。実は、カフェの看板やウェルカムボードなどで見かけるチョークアートの多くは、オイルパステルなどの専用ペンを使って描かれているのが一般的なんです。
今回の体験も、まさにそのスタイル。専用のペンを使って描いていくんだそうです。えっ、ペンなのにチョークみたいな風合いが出せるの……⁉ そんな不思議に、期待がふくらみます。
たくさんの発見を重ねて、いよいよペンを手に取るときがやってきました。
普段、取材など人前で絵を描こうとすると「何を描けばいいんだろう…」と戸惑ってしまうことが多い息子。
でも今回は、お店の方が用意してくださった参考画像のおかげで、迷うことなくスイスイと描き進めていました。
チョークアートのいちばんの楽しさは、指先で色をぼかす工程にある気がします。
指でぼかすことで、ふわっと光が差し込んだようなニュアンスが加わり、絵にやさしい立体感が生まれます。その静かな変化が、とても心地いいんです。息子も、指をクルクルと動かしながら自然と笑顔になっていて、その様子がとても印象的でした。
チョークアートでは、黒板の黒い背景を“影”や“輪郭”として活かすため、あえて塗らずに残す部分があるのもポイント。
そんな技法もきちんと理解しながら、着色を進めているようでした。
そして、完成した作品がこちら!
「え、本当に自分で描いたの?」そんな驚きが思わず口をついて出るほど、完成度の高い仕上がりに。あまりの出来栄えに、つい二度見してしまったほどです。そして、ペンなのにまるでチョークで描いたかのように見えるのが、本当に驚きですよね。
作品を前にした息子は、「楽しかったー!」と満足げな笑顔。その表情に、親としての“うれしい予想外”を感じながら、体験させてよかったと心から思えた瞬間でした。
まとめ
初めて挑戦したチョークアートは、息子にとっても新鮮で心弾む体験だったようです。それが、スターバックスといういつもの風景の中で行われたからこそ、肩の力を抜いてのびのび楽しめたのだと思います。日常の延長にある身近な場所が、記憶に残る体験の舞台へと変わる──。そんな素敵なひとときでした。
後日、その作品が店内に飾られると聞き、親子で見に行ってきました。
店内の一角に息子の作品が並んでるのを見つけた瞬間、「ほんとに飾られてる!」と、胸がじんわり。息子も誇らしげな表情を浮かべていました。
展示が終わった1か月後に、作品は持ち帰れるそう。息子にとっても、最後にもう1つうれしいプレゼントになる予感です。
今後のスターバックスのハミングバード プログラムにも、ぜひ注目していきたいです!
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
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