今井美樹さん 夫・布袋寅泰さんの決断を10歳の娘が拒絶 突然の海外移住をめぐる家族の葛藤明かす
2月22日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)に、歌手の今井美樹さんが出演。2012年から拠点とするロンドンでの生活や、移住をめぐる家族の葛藤を経て強くなった家族の絆について語りました。
■「パパ、これからロンドンに行きたいんだ。みんなで行きたいんだ」
歌手、モデル、俳優として第一線で活躍してきた今井美樹さん。1999年にギタリストの布袋寅泰さんと結婚し、2002年に長女が誕生。2012年に家族でロンドンへ移住しました。
「海外で仕事がしたい」という夫の長年の夢を叶えるための移住でしたが、その提案はあまりに突然だったといいます。今井さんは「今?って思いましたよ。『今でしょ』じゃないけど、私は逆に『今ですか?』って」と、激しく戸惑った当時を振り返りました。
今井さんが自身のコンサートツアー中に、布袋さんから電話で告げられた「やっぱり移住したい」という決意。それは当時10歳だった長女にとっても、まさに青天の霹靂でした。布袋さんが「パパ、これからロンドンに行きたいんだ。みんなで行きたいんだ」と切り出すと、長女の表情は一変。「パパが一人で行けばいい!」と強く言い放ったといいます。
しかしこのとき、今井さんはむしろ安心を覚えたといいます。それまで「娘はパパに気を使って、自分の気持ちを言わないのでは」と思っていた今井さんは、その毅然とした態度を見て「あ、大丈夫。この子は自分の意志を伝えられる」と確信。新しい環境で「彼女の開きかけた扉がまた閉じてしまうのでは」という不安も払拭されたと語りました。
父親に真っすぐ気持ちをぶつけた長女に対し、今井さんは「ママはパパの夢を応援したいから一緒に行こうと思っているけど、あなたはどうする?」と思いを伝えたそう。数秒間、唇を噛み締めて沈黙した娘が出したのは「分かった、私も行く」という回答。「10歳なりの覚悟だった」と、今井さんは感慨深げに振り返りました。
心配のあまり窓の外からこっそり教室を覗いて
移住当初は、慣れない環境の中で戸惑う日々。 番組では、以前ゲスト出演した布袋さんの映像も紹介。現地の学校への初登校日、心配のあまり窓の外からこっそり教室を覗いていた二人が目にしたのは衝撃の光景でした。
クラスメートが登校する前、机の上に上げられていた椅子を一人で黙々と降ろす作業をこなす長女の姿。それは、言葉が通じない不安の中でも懸命に居場所を作ろうとする、彼女なりの前向きな行動でした。布袋さんは「誰も見ていないところでそんなことができる娘がまぶしくて、二人で涙が出ちゃって」と当時を回想しました。
また今井さんは、必死に語学を学ぶ長女の健気な姿も明かしました。学校の様子を「今日はどうだった?」と日々尋ねる今井さんに、当初は「普通……」とだけ答えていましたが、ある日根掘り葉掘り聞くと「だって何を言っているか分からないんだもん」と本音を漏らしたことがあったそう。今井さんは「今思い出しても胸が痛い。心の中がぐちゃぐちゃになっちゃって」と振り返ります。
そんな数々の苦労を乗り越えた長女も、今では「ロンドンに来てよかった」と口にするように。今井さんは「言語も、毎日出会う新しいものも、彼女の視野を広げてくれた。自分から『パパには感謝してる』と言いましたよ」と微笑みます。家族の形を「パパの遠心力に巻き込まれている」と表現し、現在は自立した3人が互いを尊重し合う、快適な関係が築かれているよう。「新しいことにチャレンジするエネルギーが、絶えずうちにはある気がします」。その言葉には、激動の14年を共に歩んできた家族への深い信頼が込められていました。
(マイナビ子育て編集部)
