流水で洗ってるから大丈夫、だと思ってた。歯科衛生士に聞いた"梅雨のハブラシ"の正しい保管……が、知らなかったことだらけ!
「しっかり流水で洗ってるから大丈夫」。そう思ってたけど、それだけじゃ足りないみたい。梅雨はハブラシが家の中でいちばん雑菌が繁殖しやすい盲点なんだとか。濡れたまましまうのはNG、一番汚れるのは毛先じゃない…。歯科衛生士に聞いた、正しい保管の"ウソ・ホント"をまとめました。
「便器ハブラシ」が引き起こす、お口の健康リスクとは?
梅雨の時期、部屋干し臭や水回りのカビに目が向きがちですが、家の中で“最も雑菌が繁殖しやすい盲点”があります。それは、私たちが毎日口に入れている「ハブラシ」です。
「しっかり流水で洗っているから大丈夫」という油断は禁物。間違った保管方法により、気づかぬうちに菌を口内に塗り広げているかもしれません。
実は、口の中には数千億個もの細菌が生息しており、その塊である歯垢の細菌密度は「便」に匹敵します。環境次第では、無意識に自ら「便器ハブラシ」を作り出している可能性があるのです。
今回の企画では、日常のハブラシに潜むリスクと、梅雨の季節に避けるべきNG習慣の「ウソ?ホント?」を、口腔ケアのプロである「サンスター 歯科衛生士」が解説しています。
放置はキケン! 便器ハブラシが引き起こす「おくちの3大健康リスク」
1. 虫歯や歯周病のリスク向上
雑菌が繁殖したハブラシを使用すると、かえって菌を口腔内全体に塗り広げ、ハグキの隙間にまで細菌を押し込んでしまいます。特に虫歯菌や歯周病菌は温かく湿った環境を好むため、不衛生なハブラシの使用は口腔内の細菌バランスを著しく乱す原因になります。
2.全身疾患や感染症への悪影響
ハグキから侵入した歯周病菌などの雑菌は、糖尿病の悪化や心臓病を引き起こす原因につながります。特に高齢者の場合は、口の中の雑菌が気管に入ることで起こる「誤嚥性肺炎」のリスクが跳ね上がります。高齢者や小さな子ども、妊娠中の人、基礎疾患がある人は、わずかな菌でも体調に大きな影響を受けやすいため、ハブラシの衛生管理は非常に重要です。
3. 口臭の発生・悪化
ハブラシに付着した細菌は、ブラッシングのたびに口腔内へ逆戻りし、口臭の原因物質を作り出します。また、長期間使用している古いハブラシは、毛の根元に食べカスや歯磨き粉の残りカスが蓄積しやすく、それが梅雨の湿気で腐敗して異臭を放つケースも少なくありません。
サンスター歯科衛生士に聞く! ハブラシ保管の「ウソ?ホント?」
Q:流水で洗えば、濡れたままケースやコップにしまっても清潔ってホント?
A:ウソ!
使用後のハブラシは、汚れを洗い流すことと同等に、「速やかに、十分に乾燥させること」が重要です。
サンスターのデータによると、ハブラシの毛先は「乾燥時間が長くなるほど、付着している細菌の数が減少する」という傾向が示されています。
水分が残ったまま携帯用ケースに収納したり、風通しの悪い場所に放置したりすると、細菌の減少が進まなくなってしまいます。使用後はしっかりと水を切り、風通しの良い環境で乾燥させましょう。
Q:ハブラシの毛で、一番汚れていて菌が潜んでいるのは「毛先」ってホント?
A:ウソ!
歯に直接触れる「毛先」が最も汚れやすいと思われがちですが、実際には「毛の根元や、毛が植えられている穴(植毛穴)の内部」が最も汚染されやすい箇所です。
ハブラシは構造上、穴に毛を2つ折りにし、平線(金属の小さな留め具)で打ち込んで製造されています。
そのため、根元部分は毛が過密状態にあり、水気が抜けにくく非常に乾燥しづらい環境にあります。
Q:ハブラシは立てて置くのが良いってホント?
A:ホント!
正しい保管方法において最も重要なポイントは、毛先やヘッド部分に「水分を残さない」ことです。
これを日常生活で簡単に実践できる方法として、【流水でよく洗う】→【しっかりと水気を切る】→【ヘッドを上にして、風通しの良い場所に立てて保管する】という手順が最も効果的です。
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(マイナビ子育て編集部)
