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- 2026年09月20日 10:01
「完成品だけでは見えない技術があった」学生たちが鯖江の企業を訪問 11社で仕事やものづくりの魅力を体感
福井県鯖江市で8月24日から27日まで、「2026さばえ合同オープンカンパニー」が開催されました。県内外から参加した大学生や専門学校生11人が市内企業11社を訪問し、工場やオフィスの見学、若手社員との交流などを通して、鯖江のものづくりや働く現場への理解を深めました。
多様な企業を一度に知る機会に
鯖江市は眼鏡産業をはじめ、繊維や漆器など多様な製造業が集積するものづくりのまちとして知られています。一方で、高い技術力や独自の製品を持ちながらも、学生への認知が十分とはいえない企業も少なくありません。
今年は県内外から11人が参加し、アイテック株式会社やウラセ株式会社、株式会社キッソオ、浜本テクニカル株式会社、冨士経編株式会社など11社を訪問。オリエンテーションの後、工場やオフィスを見学し、社員との座談会や昼食交流を通じて実際の仕事内容や企業の雰囲気に触れました。
「企業ごとの違いを知ることができた」
鯖江出身で福知山公立大学3年の西田紗菜さんは、3日間で6社を訪問。
「1社だけのインターンシップは参加するハードルが高く感じますが、複数の企業をまとめて見学できるため、業界や企業ごとの違いを知ることができ、とても有意義でした」と振り返ります。
1社ごとの説明だけでは見えにくい業界や企業文化の違いを、短期間で比較しながら学べることも、この事業の特徴のひとつです。
現場を見て実感した“ものづくりの奥深さ”
津田塾大学2年の吉村咲紀さんは、アイテック株式会社、浜本テクニカル株式会社、ウラセ株式会社、株式会社白崎コーポレーションの4社を訪問しました。
もともと完成品がどのようにつくられているのかに興味があり参加したという吉村さん。
「普段は完成品として使っている製品がどのようにつくられているのか知りたいと思い参加しました。見た目には分からない素材や加工技術が製品の価値を支えていることを知り、ものづくりの奥深さを実感しました。実際の現場を見学できたことで、製品を見る視点も大きく変わりました」
完成品として目にする機会はあっても、その背景にある技術や工程まで知る機会は多くありません。実際に働く現場を訪れたことで、新たな気づきにつながったようです。
若手社員との交流から見えた仕事の魅力
今年4月に入社したばかりの若手社員が工場を案内し、自社製品の説明や学生からの質問に応じる場面もありました。
市の担当者は、「入社間もないながらも、自社の魅力を自分の言葉で伝えようとする姿勢が印象的でした。最前線で活躍する若手社員の成長や頼もしさを感じることができました」と話します。
企業で働く先輩たちのリアルな声に触れられることも、学生にとって大きな学びになったようです。
「ものづくりのまち鯖江」に関心
受け入れ企業からも、学生との接点づくりとして期待する声が聞かれました。
冨士経編株式会社の営業開発課・富田さんは、「当社では部署ごとに幅広い人材を求めているため、普段出会えない県内外のさまざまな学生と出会うことができる『さばえ合同オープンカンパニー』は、学生との接点をつくる入口として非常に有意義な事業だと感じています」と話します。
また、アイテック株式会社の経営管理本部・半田さんは、「自社の採用だけでなく、ものづくりのまち鯖江そのものに興味を持っていただきたいという思いで参加しています。学生の皆さんに市内のさまざまな企業や産業の魅力を知ってもらい、その中で将来的に当社とのご縁につながればうれしく思います」と語りました。
市の担当者は、「普段何気なく使っている製品や身近なモノが、実は鯖江のものづくりと深く関わっていることを知ってもらいたかった」と話します。
さらに、「製品ができあがるまでの工程や、それを支える技術者の仕事に触れることで、ものづくりの面白さや奥深さを感じてもらいたい」と期待を寄せました。
世界に誇る技術を持つ企業が集積する鯖江。今回のさばえ合同オープンカンパニーは、学生たちにとってものづくりの現場を知る機会となるだけでなく、「鯖江で働く」という選択肢を身近に感じるきっかけにもなったようです。
(マイナビ子育て編集部)
