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掲載
2026年10月21日 11:56
更新
2026年10月21日 15:37

「お子さんまだですか?」と聞かないで…壮絶な不妊治療を告白、元モー娘。新垣里沙さんが伝えたいこと

元モーニング娘。の新垣里沙さんが、第一子を授かるまでに経験した不妊治療についてYouTubeチャンネルで告白。妊活中に周囲からかけられ、つらいと感じていた言葉も明かしました。

■人工授精8回、体外受精5回を経て第一子を妊娠

新垣里沙さんは2022年6月に、YouTubeカメラマンの「ヤスタケ」こと山口安威さんと結婚。2026年7月、第一子となる男の子を出産したことを発表しました。

自身のYouTubeチャンネルで、不妊治療を受けていたことを初めて詳しく明かした新垣さん。治療について公にするつもりはなかったものの、母親から「里沙はママから見てて、すごくめげずにとても頑張ってたよね。だから、そんな里沙の経験をお話ししたら、誰かの何かの勇気につながりそうな気はするよね」と言われたことをきっかけに、動画で話すことを決めたといいます。

新垣さん自身も、治療を始める前にほかの人の動画を見て治療の流れを知ったり、その気持ちに共感したりしていたそう。ただし、治療方法や考え方は一人ひとり異なるため、「本当に冒頭でも言ったように、とてもこの話って繊細なお話だし、私の思いだったり、思考だったり、その時の感情だったりとかをお話しする」と前置きし、iPhoneに残していた当時の日記を読みながら、自身の経験を振り返りました。

新垣さんは妊活を始めたものの、なかなか授かることができず、夫婦で検査を受けました。しかし、どちらにも異常は見つからなかったといいます。そこで人工授精から治療を始め、最初の病院で6回、転院先で2回、合計8回の人工授精に臨みました。

それでも妊娠には至らず、体外受精へステップアップすることに。新垣さんは注射が苦手で、自分で自分に注射を打つことや採卵への恐怖から、なかなか決断できなかったそうですが、「注射の怖さよりも、早く赤ちゃんに会いたいっていう気持ちが強くなっていって、ステップアップを決めました」と振り返ります。

採卵では17個の卵子が採れ、そのうち8個を凍結。移植を繰り返しますが、1回目から4回目までは妊娠に至りませんでした。治療が長引くにつれ、日記には「一番しんどいのは心。なんかだるくて何もやる気が起きなくて、ずっと泣く前の気持ちが続いてる」と、追い詰められていた当時の心境が記されていました。

5回目の移植は、新垣さんの誕生日だった10月20日。「誕生日に戻した卵。私に最高の誕生日プレゼントをください。お願いします」と願いながら、判定の日を迎えました。

その結果、最後に移植した卵のうち、1個が着床。新垣さんは「忘れることのできない最高のお誕生日プレゼントをもらえた。うれしい。まだまだここからだから不安は続くけど、やっと、やっと一歩踏み出せた。ありがとう」と、当時の日記を読み上げました。

■「お子さんはまだですか?」妊活中につらかった言葉

人工授精8回、体外受精5回を経て第一子を授かった新垣さん。治療の日々を振り返り、妊活中、特につらいと感じていた周囲からの言葉についても明かしました。

それは、「お子さんはまだなんですか?」「2人の赤ちゃん、早く見たいです」といった、子どもに関する何気ないコメントだったといいます。

さらに、治療によるむくみなどで体形が変化して見えたのか、ワンピースを着ていただけで「もしかして、おめでた?」と尋ねられることもあったそう。新垣さんは「その言葉が本当にしんどくって、すごく嫌な気持ちになっちゃってて」と率直な思いを語り、「なんか本当に、やっぱりそういう言葉って投げかけないであげてほしいなって思います」と呼びかけました。

夫婦のあり方や、子どもを持つことに対する考え方は人それぞれです。新垣さんは、子どもを望んでいない夫婦もいることに触れ、「別に授かることが幸せでも、その人それぞれ違うから。子どもが授かりたいと思ってないのに『お子さんは?』って言われるのも、きっと『なんでそんなこと聞いてくるんだろう』ってなるかもしれない」と話しました。

そしてもちろん、新垣さんのように子どもを望みながら、なかなか授かることができない人にとっても、そうした言葉は大きな負担になります。

「私みたいに、早く子どもに出会いたいな、来てくれないかなって思って過ごしてる身としては、なかなか授かれなくって、そういう言葉をやっぱり言われたら、すごく嫌な気持ちになるというか」と語った新垣さん。「だからもう絶対、そういう言葉は聞いたりとかしない方がいいなって、すごく思いました」と、自らの経験をもとに訴えました。

新垣さんは治療について話すことを「すごくすごく悩んでいました」といいますが、過去に切迫早産で入院した際の動画を公開し、同じ状況にいる人から「勇気をもらっています」という声を受け取った経験から、今回も「私が今お話ししていることが、誰かの何かの勇気になったりとかしてくれたらいいなと思って」、動画を公開することにしたと明かしていました。

■不妊治療はいつ始めるべき? 夫婦で考えたい受診のタイミング

「なかなか妊娠しない」と感じたとき、気になるのが不妊治療に進むタイミングです。一般的に不妊とは、妊娠を希望する夫婦が避妊せずに性生活を続けているにもかかわらず、1年以上妊娠に至らない状態を指します。そのため、妊活を始めて1年が経過した時点は、不妊治療を検討するひとつの目安とされています。

ただし、年齢とともに妊娠率は低下するため、受診を先延ばしにしすぎないことも大切です。米国生殖医学会は、女性が35歳以上の場合、不妊期間が6カ月を過ぎた時点で検査を始めてもよいと提唱しています。

また、不妊の原因は女性側だけにあるとは限らず、男性側に原因がある場合や、双方に原因がある場合、検査をしても原因が特定できない場合もあります。そのため、「授かりにくいかも」と感じたら、どちらか一方ではなく、夫婦で一緒に検査を受けることが大切です。

日本でも晩婚化が進み、初婚年齢は夫婦ともに30歳前後となっていますが、35歳を過ぎると体外受精による妊娠率も徐々に低下することが知られています。「結婚後しばらくしてから子どもを」と考えている場合でも、妊活開始から6カ月ほどをひとつの区切りとし、その時点で産婦人科に相談してみるのもよいでしょう。まずは検査を受けて現状を知ることが、今後の選択肢を考える第一歩になります。

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