
夏から秋まで! 見た目涼やかな長持ちグリーン3選と手軽なスワッグの作り方
夏は、暑いから花は飾らないという方も多いのではないでしょうか? 見た目爽やかな植物を選ぶことで、涼やかに心地よく過ごせるお部屋作りができますよ。今回は、夏の時期から使えるグリーンの取り入れ方についてお伝えします。
こんにちは、フラワーデザイナーでフォトスタイリストのはぎわらりえこです。
インテリアにグリーンを取り入れると、暑い時期も爽やかに過ごせます。
夏の時期から私がよく使うのが、枝物(えだもの)。
枝物とは、花屋さんが扱う切り花の種類のひとつで、その種類は、枝物、葉物、花物と3つに大きく分類されています。
今回は、暑い時期や夏から秋へと変化する時期のインテリアにオススメの、長持ちする枝物をご紹介します。
インテリアに! オススメの枝物3選
ドウダンツツジ

いちばんオススメの枝物は、ドウダンツツジです。
ドウダンツツジは、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。原産地は日本で、庭木として親しまれている植物です。
青々とした小さ目の葉が軽やかな印象です。
私は毎年3カ月くらい、このドウダンツツジを飾って楽しんでいます。花瓶に挿している間も新芽が出てくるので、植物の成長も楽しめるんです。
そして、このドウダンツツジはとても長持ちする植物! 環境にもよりますが、夏の始まりから秋まで楽しめます。涼しくなってくるとだんだん葉が紅く色づく、そんな葉色の変化も楽しめますよ。
リョウブ

リョウブは、リョウブ科リョウブ属の植物です。
こちらも原産地は日本です。こんな風に枝の先に白い穂のような花を付けます。小さな白い花と若草色の葉が、清涼感をもたらします。

ユーカリ
3つめは、ユーカリです。
ユーカリなら知ってる、という方も多いかもしれません。アロマでもおなじみですよね!
ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の植物で、とてもたくさん種類がある枝物です。ユーカリの種類は、なんと500種類もあるそう! 一口にユーカリと言っても500種類のその葉の色、大きさ、形などは、さまざまです。
年々その品種は増える傾向がありますが、今の所切り花市場で流通しているものは、そのうちわずか10数種程度とさほど多くないので、意外に種類が多い植物だということを知らない方も多いかもしれません。
ユーカリの原産地は、オーストラリア。日本で流通しているものも輸入ものが多いです。
主に日本で流通している品種には、こんな品種があります。銀世界・マルバユーカリ・グニユーカリ・ギンマルバユーカリ・バルブラ、ポポラス・テトラゴナ・グロブルスなどです。

photo Rieko Hagiwara

photo Rieko Hagiwara
そして、下の画像の2種類は、実が付いている品種です。
ユーカリポポラスは 明るいシルバーグリーンで小さな粒状の実がたくさんついています。ユーカリグロブルスは グレー色、触るとカチカチで硬い実が特徴です。
実、と表現していますが、正しくはつぼみが乾燥から身を守るためにガクでおおわれた状態なんだとか。
ユーカリも長持ちするので、暑い季節にはオススメのグリーンです。アロマでも有名なユーカリは、フレッシュな枝物のユーカリもほのかな良い香りがします。
そして、ユーカリはドライフラワーになるので、スワッグ(※)にして飾り変えることも可能な枝物です。
※広い意味で花を束ねて作る花飾りのこと

photo Rieko Hagiwara

photo Rieko Hagiwara
枝物を飾るときの枝の切り方のコツ
斜めにカットして、さらに逆からも斜めに切ります。最後に切り込みをいれるといいでしょう。
この切り方で枝をカットしたら、切り花延命剤を入れた水に活ければ、枝が長持ちします。こういった硬い枝をカットする場合、できれば写真のような枝物専用の切り花はさみを使っていただくと、切りやすくてオススメです。

花びんに対する枝物の長さはどのくらい?

こちらは、高さが30cmある器です。
この花びんにバランス良くさせる枝物の長さは、花びんの高さの2倍の60cm程度です。

ちなみに、こちらの商品は、ニトリのフラワーベースタンク Mサイズ。
背の高い花びんですが、安定感があるので枝物を飾るときにはオススメですよ。
ユーカリスワッグの作り方
スワッグとは、広い意味で花を束ねて作る花飾りのひとつ。ユーカリはドライフラワーとしても飾れる枝物です。
最後に、ユーカリで手軽に作れるスワッグの作り方もご紹介します。

【STEP1】
一番長いユーカリから作りはじめます。○印の1点で茎を交差させるようにお好きな本数を重ねます。
【STEP2】
ユーカリ以外の花も一緒に入れても可愛らしくなります。ステップ2、3の画像のように、白系の小花などを入れて作るのも、スワッグの印象が明るくなるのでオススメですよ。
【STEP3】
最後に1で重ねた部分を、しっかりとしたヒモなどできつめに縛ります。ドライフラワーになると茎が乾燥で細くなるので、抜け落ちないようにしっかりと縛りましょう。

まとめ
季節の移り変わりとともに、花の飾り方や飾る花そのものを変えてインテリアに取り入れると、便利にインテリアアイテムとして使えます。
まだまだ暑い日が続きます。気持ち良く部屋で過ごせるように、見た目も涼やかに季節にあわせたグリーンのある暮らしを楽しんでみてくださいね♪