【医師監修】生後2ヶ月の赤ちゃん、ミルクの量と回数は? 目安と考え方
新生児のころよりも体つきがぷくぷくしてきた生後2ヶ月の赤ちゃん。この時期には育児用ミルク(以下ミルク)をどのぐらいの量、1日何回あげればいいのでしょうか? このころの赤ちゃんの様子とともに、ミルクの量について解説します。
生後2ヶ月ってこんな時期
生まれてから2ヶ月たった赤ちゃんの発育や発達について見てみましょう。
体の大きさは?
生後2ヶ月の赤ちゃんの身長・体重のおおよその目安は以下の通りです[*1]。
身長
男の子:54.5~63.2cm 女の子:53.3~61.72cm
体重
男の子:4.41~7.18kg女の子:4.19~6.67kg
(3~97パーセンタイル)
赤ちゃんそれぞれで個人差がありますが、1日平均25g程度の体重増加があれば問題ないでしょう。
うんちの様子は?
うんちの状態や回数は、栄養方法(母乳かミルクか)によって変わります。
母乳メインの赤ちゃんは、水っぽくやわらかいうんちで、回数も1日に7~8回ほどと多くなります。一方、ミルクメインの場合なら、やや硬めのうんちを1日に2~3回ほど。ただし回数には個人差があり、1日に1回や2~3日に1回の赤ちゃんもいます。普段の状態と比較して気になることがあれば小児科で相談するといいでしょう。
このころの赤ちゃんはこんなことができる!
生まれてから2ヶ月あまりしかたっていないものの、日に日に成長を重ねる赤ちゃん。2ヶ月ごろにはこんな様子が見られます。
そのほか生後2ヶ月の様子についてはこちらの記事をご覧ください。
生後2ヶ月、ミルクの量は?
赤ちゃんに育児用ミルク(以下ミルク)をあげる場合、生後2ヶ月ではどのくらいの量をあげればいいのでしょうか。
大前提として、赤ちゃん次第
授乳間隔やミルクの量について、こうしなければならないという厳密なルールはありません。基本的には赤ちゃんの飲みたいように飲ませて(自律哺乳)問題ないでしょう。
新生児期〜生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは、あげたらあげただけ飲んでしまうのですが、生後2ヶ月にもなると赤ちゃん自身が飲む量をある程度調整できるようになります。
なお、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」には以下のように書かれています。
《育児用ミルクの場合》
授乳量は、子どもによって授乳量は異なるので、回数よりも1日に飲む量を中 心に考えるようにする。そのため、育児用ミルクの授乳では、1日の目安量に 達しなくても子どもが元気で、体重が増えているならば心配はない。
2ヶ月の赤ちゃん、ミルクの量・回数の目安って?
実際、各メーカーが設定しているミルクの量には幅があります。これらを目安として赤ちゃんに合った量を考えるといいでしょう。
生後2ヶ月の標準調乳量(cc)と1日の授乳回数
まとめ
予防接種も始まり、何かと慌ただしい生後2ヶ月。ミルクの量はその子に合わせて調整しますが、160cc前後を1日に6回など、ミルクのパッケージなどに表示されている目安量を参考にしてください。赤ちゃんの体重の増えなど気になることがあれば、小児科医に相談しましょう。
(文:マイナビ子育て編集部/監修:梁尚弘 先生)
※画像はイメージです
[*2]明治HP「赤ちゃんに必要なミルクの量を知ろう 標準調乳量」
[*3]森永はぐくみ製品パッケージ「標準使用量」
※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました
※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます