【2022年】春のお祭り「イースター」はいつ? 由来と楽しみ方
「イースター」は、イエス・キリストの復活を祝う行事です。アメリカでは、多くの人が「イースターエッグ」を作って楽しみます。子どもたちといっしょに楽しめるイベントなので、ハロウィン同様、日本でも定着しそうですね。由来や「イースターエッグ」の作り方をご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
2022年の「イースター」はいつ?
イースターは、キリスト教に由来する春の行事です。イエス・キリストが磔(はりつけ)にされたあと、復活したことをお祝いする行事なので、「復活祭」とも呼ばれています。
春分の日のあとにくる
イースターの日は、春分の日のあとにくる、最初の満月の次の日曜日です。春分の日は、1年間の太陽の通り道(黄道)を分割して決められているので、毎年微妙に日付が変わります。そのため、イースターに毎年決まった日にちはありません。
2022年の春分の日は、3月21日の月曜日。月は、満月から少し欠けたばかり。次に満月になるのは、4月17日の日曜日です。よって、2022年のイースターも、4月17日の日曜日になります。
「イースター」の由来
イースターは、イエス・キリストの復活をお祝いする、キリスト教のお祭りです。多くのキリスト教徒は、イースターの時期に休暇をとり、家族や友人と過ごします。
イエス・キリストの復活をお祝いする日
イエス・キリストは、神の子として生まれ、神の声を人々に伝え、よい行ないをするよう説いていました。ところが、当時力を持っていたユダヤ教を批判したことが原因で、ローマの権力者によって磔(はりつけ)の刑に処され、死んでしまいました。
人々は嘆き悲しみましたが、キリストは埋葬されたあと、3日後に蘇ったとされています。
キリストが処刑された日は金曜日だったので、3日後の復活の日は日曜日。キリスト教では、日曜日を安息日として協会に行き、お祈りをします。イースターは、世界中のキリスト教徒がイエス・キリストの復活をお祝いできるよう、春分の日以降の最初の満月のあとの日曜日と決められているのです。
「イースター」に欠かせない たまごとうさぎ
イースターには、ふたつのシンボルがあります。ひとつは、カラフルなイースターエッグ。もうひとつが、イースターエッグを運ぶイースターバニーです。
たまごは命の象徴
イースターエッグとは、カラフルな絵具でペイントされた、鳥のたまごです。イースターの日、子どもたちは庭に隠されたイースターエッグを探す「エッグハント」という遊びを楽しみます。
たまごは、新しい命の象徴であり、キリストの復活を祝うのにふさわしいアイテムですね。たまごを運ぶイースターバニーは、かわいいうさぎです。うさぎは、春になるとたくさんの子どもを産む、多産の象徴で、子孫繁栄の祈りを気味しています。
うさぎは哺乳類ですが、「イースターエッグを産んだのはイースターバニー」という伝承もあるそうですよ。
イースターは、ちょうど新しい季節がはじまる春のお祭りなので、たまごやうさぎといった、生命力あふれるシンボルが使われているのですね。
「イースターエッグ」の作り方
イースターエッグは、にわとりのたまごを使って作ります。フォークなどで穴をあけ、お箸を差し込んで黄身をつぶし、穴から中身を取り出しましょう。中をお湯で洗い、よく乾かしたらアルコールスプレーを吹き付けて中を除菌します。あとは色をぬったり、飾りをつけたりして完成です。
「エッグハント」「スプーンレース」を楽しもう
イースターには、イースターエッグを使ったゲームもあるので、お子さんと一緒に楽しむのもおすすめです。ひとつは、「エッグハント」。お菓子やおもちゃを入れた卵型のカプセルを庭や家の中に隠し、宝探しのように子どもが見つけるゲームです。
もうひとつは、「スプーンレース」。スプーンやお玉、レンゲなどの上にイースターエッグをのせて、誰が一番にゴールできるかを競うゲームです。大人も一緒になって盛り上がれますよ。
「イースター」の絵本
日本では、まだ認知度の低いイースターですが、海外絵本の翻訳などで、お祭りの様子を知ることができます。お子さんといっしょに読んでみるのもよいでしょう。
大人も楽しめる美しい絵本
著名なイギリスの造園家であるターシャ・デューダー作の、「イースターのおはなし」もおすすめです。
イースターの風習を詳しく知りたいなら、女子パウロ会が出版している「イースターってなあに」がよいでしょう。イースターにたまごを使う理由がよくわかります。
くもん出版からも、「ハッピーイースター」という、女の子が主人公の絵本が出ています。
文溪堂の「イースターハッピーふっかつの日!」は、行事絵本シリーズのなかの1冊です。うさぎを主人公にして、イースターの行事をわかりやすく描いています。
童話館出版から出版されている、「きんのたまごのほん」は大人も楽しめる美しい大判の絵本です。
まとめ
イースターは、春分の日以降のはじめての満月のあとの日曜日です。春分の日は3月20日前後で、その時期の月の満ち欠けによって、毎年日付が変わります。だいたい3月の終わりから4月のなかごろになります。2022年は、4月17日です。キリスト教徒でなくても、春のはじまりは心がウキウキする時期です。異文化理解にもつながるイベントとして楽しんでみてはいかがでしょう。