離乳食のしいたけはいつから?後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
今回の離乳食テーマは「しいたけ」。しいたけを使った離乳食レシピを紹介します。また「しいたけはいつからOK?」「干し椎茸もあげていい?」「しいたけは冷凍できる?」など、赤ちゃんにしいたけをあげる際の疑問も解決しますよ!
しいたけ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・中期の調理:あげる場合はこまかくきざむ
・後期の調理:こまかくきざむ
・完了期の調理:こまかくきざむ
しいたけの旬は? “春子”と“秋子”
しいたけの旬は3月~5月と9月〜11月です。冬を越した春のしいたけは春子と呼ばれ、身が締まってうまみがあります。秋のしいたけは秋子と呼ばれ、香りがよいのが特徴です。
しいたけに豊富な栄養は?
しいたけには赤ちゃんの発育に欠かすことのできないビタミンB群やミネラルが多く含まれています。また、エルゴステロールという日に当たると骨の形成に欠かせないビタミンDに変化する栄養素も豊富です。食べる前に生のしいたけを1~2時間干すだけでもビタミンDがアップします。
さらに、しいたけにはうま味成分であるグアニル酸も豊富なので、だしに使用することで香りとうま味がアップします。
離乳食のしいたけ、下処理・下ごしらえの方法
離乳食では軽く洗うと安心
きのこは水で洗うと風味が落ちるため基本的に洗いませんが、離乳食に使う場合は軽く洗って使用するほうが安心です。
軸は取り除き、かさだけを使う
離乳食では、軸の部分はかたいので取り除きかさの部分のみ使用します。食物繊維も多く噛み切りにくいので必ず細かくきざみましょう。そのままでは食べづらい場合は、片栗粉を使用するなどしてとろみをつけてあげることをおすすめします。
しいたけの離乳食、よくある疑問
離乳食にしいたけを使う際の疑問についてお答えします。
干ししいたけは与えてもよい?
干ししいたけは、生のしいたけと比べると弾力があります。さらに弾力があるものは離乳期にはかみ砕けないため、そのまま便に出てきてしまうこともありますので、おすすめとは言えません。味付けとしてはうま味がありますので、干ししいたけのだしは初期から使うことが可能です。
しいたけは1日どれくらい食べさせていい?
きのこ類は他の野菜にはないビタミンDが含まれているので摂りたい食材の1つとなっています。しかし、しいたけにはお腹の中で溶けにくい食物繊維(不溶性食物繊維)が多く含まれており、消化機能が未発達な赤ちゃんが食べすぎるとお腹が痛くなる可能性もあります。1日あたり、しいたけ(かさ部分)1本程度にとどめましょう。
しいたけは冷凍できる?
しいたけなどのきのこ類は冷凍保存が可能です。こまかくきざんだものを1回の使用分ずつ小分けにしてストックしておくと、離乳食づくりに便利です。また、きざんだしいたけとだしを一緒に製氷皿などに入れて冷凍し、解凍して使用することで、しいたけのうま味が溶け出します。
しいたけの離乳食レシピ! 後期・完了期
<離乳後期のレシピ>鯛の野菜あんかけ
材料(1回量)
・鯛 15g(刺身約1切れ)
・しいたけ 5g
・にんじん 10g
・キャベツ 15g
・だし汁 70ml
・醤油 少々
・水溶き片栗粉 少々(水:片栗粉=1:1)
作り方
① しいたけ、にんじん、キャベツはそれぞれみじん切りにする
② 鯛は茹でて、食べやすい大きさにほぐす
③ 鍋にだし汁、野菜を入れやわらかくなるまで煮る
④ 野菜がやわらかくなったら、醤油を回し入れ味をととのえ、片栗粉でとろみをつけ鯛にかける
<離乳完了期のレシピ>五目炊き込みご飯
材料(作りやすい分量)
・しいたけ 30g
・にんじん 20g
・さやえんどう 2枚
・鶏もも肉皮なし 40g
・しょうゆ 小さじ1/2
・米 2カップ
・水 2カップ強
作り方
① しいたけ、にんじん、さやえんどうをこまかくきざむ
② 鶏もも肉はこまかくきざみ、醤油で下味をつける
③ 炊飯器に研いだ米と水、①を入れ炊く
<離乳完了期のレシピ>たらのホイル焼き
材料(1回量)
・たら 15g
・しいたけ 15g
・にんじん 10g
・ブロッコリー 10g
<調味液>
・醤油 小さじ1/5
・水 大さじ1
作り方
① たらは骨と皮を取ってさっと熱湯をかけ、調味液につけておく
② しいたけはこまかくきざむ。にんじんはスティック状に切って茹でる。ブロッコリーは食べやすい大きさに切って茹でる
③ アルミホイルに①②を並べて包み、オーブントースターで10分ほど焼く
まとめ
しいたけには、赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンB群やビタミンDが豊富に含まれています。さらに食物繊維が多いので、便秘気味な赤ちゃんにもおすすめの食材です。また、しいたけは紫外線に当てるだけでビタミンDをふやすこともできるのでぜひお家でもやってみてください。
(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)
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