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離乳食おからは食べられる?いつから?完了期レシピ【管理栄養士監修】
体にいいイメージのおからですが、実は赤ちゃんには向かない食材だとご存知でしょうか。今回はおからの開始時期の目安や、離乳食で食べさせる際の注意点などについて解説します。
おから、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
![おからの離乳食開始時期目安](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364467/%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E9%9B%A2%E4%B9%B3%E9%A3%9F%E9%96%8B%E5%A7%8B%E6%99%82%E6%9C%9F.jpg)
おからはどんな食べ物?
おからは大豆から豆乳を絞ったあとの残りかすです。パウダータイプと生おからがあります。一般的には煮物やお菓子などに使います。
おからの栄養
おからにはたんぱく質、食物繊維、ビタミンB1・Kなどが豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える際に必要な成分ですので、ごはんなどの糖質を食べた時に効率よく代謝する役割をします。
また、おからの食物繊維は不溶性食物繊維ですので、便のカサを増します。しかし、不溶性食物繊維はとりすぎるとお腹の中でふくれるため、消化不良の原因となる場合があります。おからばかり食べるなどの多量摂取には注意しましょう。
離乳食のおから、調理の工夫
![ご飯を食べる赤ちゃん](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364503/gettyimages-881745408-612x612.jpg)
食べるならいつから?
高たんぱく、低カロリー、食物繊維が豊富、などおからは大人にとってはヘルシー食材ですが、低月齢の場合は食物繊維が多すぎてしまうことも。形状は一見やわらかそうに見えますがパサついたり、お口の中でダマになって赤ちゃんには食べにくい可能性もあります。そのままおからだけより、何かを混ぜて食べる方が食べやすいでしょう。
バリエーションの1つとして使いましょう
離乳食では、穀類や野菜とともに、なんらかの「たんぱく質」が必要です。この3つをバランスよくとっていくことが大切です。たんぱく質は、肉・魚・豆腐・卵などがあげられます。そこにバリエーションの1つとして「おから」を加えてみましょう。
例えば、たんぱく質はしっかりとりたいなという時があれば、ひき肉を練ったつなぎにおからを入れてみてもいいかもしれません。また、「たんぱく質が用意できない!」というときには、おかゆにさっとおからパウダーをかけて、たんぱく質としてカウントするのも賢い使い方の1つです。
おからの離乳食、よくある疑問
次に、離乳食におからを使いたい場合のよくある疑問について解説します。
![大豆とおから](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364501/1517189_s.jpg)
おからでもアレルギーは出る?
大豆は食品表示法で「特定原材料に準ずるもの」とされています。おからは大豆から豆乳を絞ったあとの残りです。大豆製品を試すなら、最初は豆腐から試してみるといいでしょう。豆腐が大丈夫であれば、おからもいいでしょう。
大豆アレルギーは加熱などでは変わりにくいので、おからを加熱してもアレルギーを起こす力が低くなることはありません。しかしながら、大豆アレルギーがあるかわからない段階から必要以上におそれすぎて除去する必要はありませんので、心配であれば少しからはじめましょう。
パウダーと、生のおからどちらが使いやすい?
![おからパウダー](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364504/2593919_s.jpg)
生おからは豆腐の専門店やスーパーなどで購入できます。すでに水分が含まれているのですぐに調理することができますが、しっかり加熱して他の食材と一緒に使いましょう。
パウダータイプは商品によって水分の吸収率に多少ちがいがありますが、一般的なものでは4~5倍に増えます。ぱさつくことも多いので、しっかり水分で戻して加熱し、形状を確認してください。
大人からの取り分けなどの際には、味付けが濃くなっている場合があるので、必ず薄めて煮なおすなどの工夫をしましょう。
おからの消費期限、賞味期限は?あかちゃんにとっての安全性
生おからは消費期限として表示されていることが多く、お豆腐やさんで作られているものは概ね1~2日程度です。スーパーなどで販売されている生おからは長い賞味期限として販売しているものもありますが、添加物などが入っている可能性もあります。気になる方は裏面表示を見てくださいね。
赤ちゃんの身体はまだまだ未熟なため、腐敗しやすい水分の多い生おからなどは早めに使い、しっかり加熱するなど注意しましょう。
粉末状のおからは6~8カ月程度の賞味期限が多く、保存も常温なので管理しやすいでしょう。
おからの離乳食レシピ! 完了期
最後に、1歳から少しずつ試せるおからを使ったレシピをご紹介します。
<離乳完了期のレシピ>手づかみ食べもできるおからのおやき
![生地をボウルで混ぜる](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364502/3712399_s.jpg)
材料(作りやすい分量)
・パウダータイプのおからを規定量で出汁や水で戻したもの 小さじ1/2+出汁or水を大さじ1程度
∟出汁or牛乳 大さじ1程度(パサついていたら足す用の水分調整分)
・ツナ水煮缶 大さじ1
・ほうれん草(ゆでて細かく切った状態) 大さじ1程度
・片栗粉 大さじ3
・小麦粉 大さじ1
作り方
① 食材をすべて混ぜ合わせる
② 小さなハンバーグのような形に整える(3~4cmくらいの大きさ)
③ トースターで15分、またはフライパンで焼きかため(火加減に注意)、火が通ったらできあがり
まとめ
![離乳食を赤ちゃんに食べさせる母親](https://cdn.kosodate.mynavi.jp/uploads/content/image/364505/1726305_s.jpg)
おからは、低月齢のあかちゃんにとっては不向きです。
いろいろな料理のバリエーションがあり、古くより健康食品と言われているおから。大人にとって、よいと思う食材も、低月齢のあかちゃんにとっては消化が難しいこともあります。同じ食材を食べたいという気持ちはとても大切ですが、月齢を考慮して代替品などで楽しんでくださいね。
(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)
※画像はイメージです