離乳食の鮭はいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
今回は離乳食での鮭について、開始時期の目安や調理法などを解説します。魚はたくさんの種類があり、赤ちゃんにはどれをいつから食べさせていいか迷うものですよね。いくつかのポイントを押さえて、楽しくおいしく家族みんなで鮭を食べてくださいね。
鮭、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・中期の調理:しっかり加熱して骨や皮は取り除き、ほぐしてとろみをつける
・後期の調理:しっかり加熱して骨や皮は取り除き、ほぐす
・完了期の調理:しっかり加熱して骨や皮には注意する
気をつけたい鮭の進め方
塩鮭やサーモンなど種類の多い鮭ですが、塩分や脂質はなるべく少ないほうがいいので、慣れるまでは生鮭を選びましょう。
また、鮭はアレルギー表示推奨品目に指定されていますので、淡白な白身魚に慣れたあとに、ごく少量から様子を見て始めていきましょう。
鮭はどんな魚?
鮭は白い身ではありませんが、白身魚に分類されます。アスタキサンチンという抗酸化作用のある栄養素が赤く見えるヒミツです。
しかし、淡白な他の白身魚と比べて脂質が多いこともあり、鮭は初期には勧められません。
離乳食の鮭、下処理・下ごしらえの方法
加熱のコツ
中までちゃんと火が通っているか確認をしましょう。
鮭には、アニサキスという寄生虫がひそんでいることもあり、体内に入ると食中毒を起こすこともあります。しっかり加熱をすることでその心配はなくなります。
鮭の離乳食、よくある疑問
お刺身のサーモンでも大丈夫?
お刺身は骨や皮がなく便利ではありますが、サーモンは脂質が多いため、生鮭を選ぶのがおすすめです。サーモンなどの脂質が多そうな種類は後期以降にしましょう。
鮭のフレークは使ってもいい?
鮭だけのフレークであれば安心ですが、塩や調味料、添加物か含まれているものもあります。原材料表示を確認してから使いましょう。
塩などが気になる場合には、茹でこぼし(茹でて水を捨てる)をしてから使ってもいいですが、離乳後期以降くらいが目安と言えます。
大人の鮭の塩焼きを取り分けしても大丈夫?
塩焼きのような塩分が多く含まれるものをそのまま離乳食にするのは心配ですが、例えば、塩焼きの一部をさっと湯通ししたり、生鮭であれば表面の塩のついていない部分を選んだり、工夫して取り分け調理で一緒に食べられるとより楽しくなりそうですね。
鮭の離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
<離乳中期のレシピ>鮭と白菜のおかゆ
材料
作り方
① 鮭は茹でて骨や皮を取り除き、ほぐしておく
② 白菜はみじん切りにする
③ 鍋に水と②を入れて白菜がやわらかくなるまで煮る
④ ③にごはんを加え、10分ほど煮て、①を加えて混ぜ合わせる
<離乳後期のレシピ>鮭とかぼちゃのミルク煮
材料
作り方
① 鮭は茹でて、骨や皮を取り除く
② かぼちゃは皮と種をとり1㎝くらいに切り、キャベツは粗みじん切りにする
③ かつおだしに②を入れ、やわらかくなるまで煮る
④ ③に①と牛乳、水溶き片栗粉を加え、ひと煮立ちさせる
<離乳完了期のレシピ>鮭のトマトチーズ焼き
材料
作り方
① 鮭は骨と皮を取り除き、小麦粉をまぶし、油をひいたフライパンで焼く
② ミニトマトはみじん切りにして、①の横で軽く炒める
③ 耐熱容器に鮭を入れ、①②とモッツァレラチーズをのせて、トースターなどでチーズがとろけるまで焼く
まとめ
鮭は、スーパーでも買い求めやすく、身近で調理のバリエーションも豊かにしやすい食材のひとつ。たんぱく質の補給源としても早くから使いやすいです。種類選びとアレルギーには注意が必要ですが、少量から様子を見て、進めていきましょう。
(文:木下麗子 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです