
【漫画】最低限、子どもに持たせておきたい防災アイテムとは?『防災クエスト』Vol.5
「防災ってRPGに似ているんです!」防災のプロとして活躍する国際災害レスキューナース・辻直美さんと現役パパの漫画家・エイイチさんの最新刊『防災クエスト』(小学館クリエイティブ)より、家族みんなでできる防災をご紹介。家族というパーティで協力してアイテムをそろえ、レベルを上げる……。「防災クエスト」はじまりはじまり!
防災アイテムはほとんど100均でゲットできる!


子どもに持たせたい防災アイテムは?

地震が起こったとき、子どもと一緒にいるとは限りません。ひとりでいる時間帯に被災しても生き延びられるように、子どもに普段から防災アイテムを持たせておきましょう。
上の図であげたアイテムは、助けを求める、飲み水を手に入れる、体温を温存する、体がぬれないようにする、排泄をするために必要な最低限のものです。軽くてかさばらず、いろいろな用途に使える、というのがポイントです。
そして、実際に使ってみることが大切。使うことによってアイデアやイメージが広がるからです。これは本来、固定観念のない子どもが得意なこと。アイテムを備えるだけではなく、行動力も備えてほしいところです。
お金をかけて買うべき防災アイテムは?

防災アイテムは100均でほとんどそろえられますが、靴と腕時計にはお金をかけましょう!
被災時はいつもの道も状況がかなり変わります。歩きやすく、足にフィットし、ガレキや浸水、汚水にも耐久性のある素材の靴を買いましょう。普段私たちは靴をはいたままの生活をしませんが、非日常の環境でよりよい生活をするためには、よい靴が必要です。
避難所では、腕時計を身につけたまま生活します。取り外して紛失したり盗難にあったりする確率が減りますし、防水仕様なら、いろいろな場面で使えます。また被災時は時間感覚がマヒしがち。だからこそ、時間や曜日が正確にわかり、タイムを測れるというのも大事なポイントになります。
(文・漫画:『防災クエスト』(小学館クリエイティブ)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
書籍『防災クエスト』について

「防災」と聞くと、「大変そうだな」「ハードルが高いな」と感じがちですが、そんなことはありません。災害は怖いけど、防災はおもしろいんです。
本書は、子どものいる家庭に最低限知っていてほしい防災の知識を、RPG(ロールプレイングゲーム)風のマンガで紹介する本です。防災はRPGに似ています。だれもが最初はレベル1。そこから少しずつ経験値を積み、スキルを覚えて、パーティ(家族)で力を合わせて災害に立ち向かう。本書では、防災スキルを覚えるための13のミッションを紹介しています。知るだけでOKの簡単なものから、少し難易度が高いものまでさまざまですが、どれもゲーム感覚で取り組めるものばかり。防災に取り組んでいるのはママだけ、という家庭が多いかもしれませんが、パパも子どもも一緒になって、遊びながら防災に取り組めます。