共働き夫婦
2021年06月10日 19:45 更新
共働き夫婦の1日スケジュール スターバックス 松野さんの場合(後編)
共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。
目次
共働き夫婦の1日のタイムスケジュールとは?
共働き夫婦のリアルな1日のスケジュールを伺い、仕事・家事・育児に邁進するパパママのヒントを得るためのこの企画。第3回となる今回は、スターバックス コーヒー 大崎ブライトタワー店でストアマネージャー(店長)として働く松野あかねさんにインタビュー。前編では、朝と勤務中のタイムスケジュールをご紹介しました。
後編では、帰宅後から就寝までのタイムスケジュールや、松野さんが大切にしている育児ポリシー、自分時間の過ごし方などについて伺いました。
後編では、帰宅後から就寝までのタイムスケジュールや、松野さんが大切にしている育児ポリシー、自分時間の過ごし方などについて伺いました。
取材にご協力いただいた方
スターバックス コーヒー 大崎ブライトタワー店 ストアマネージャー 松野 あかねさん(30歳)
ストアマネージャー(店長)として、店舗マネジメント全般を担当。運営方針やビジョンの策定と実行、販売戦略の立案と実行、人材育成などに携わる。保育園に通う2歳男の子のママ。旦那さんは玩具メーカーの企画開発を担当していて、22時前後の帰宅。
夜のタイムスケジュール
イヤイヤ期でも無理やり言うことを聞かせず“仏の心”で待つ
──お子さんの保育園へのお迎えは、松野さんの担当ですか?
松野さん:基本的には私が担当で、どうしても間に合わないときで、夫が在宅勤務の場合は夫に代わりに行ってもらいます。夫もお迎えに行けないときは近くに住んでいる私の母に頼むこともあります。延長保育は今のところ利用していません。
──お子さんは2歳ということで、そろそろイヤイヤ期に差し掛かるころかな、と思います。お迎え時にぐずったりとか、ないですか?
松野さん:お迎えの後に公園で息子を少し遊ばせるのですが、なかなか家に帰りたがらないことがあって……。
──育児あるあるですね……(苦笑)。 そんなときはどうしていますか?
松野さん:基本的に「育児は待つ」を大切にしているので、息子が家に帰りたがらないときも“仏の心”で待ちます(笑)。あとは最初に「時計の針がここまでなら遊べるよ」と約束して、約束が守れたらしっかりほめる、をくり返しています。それでも帰ろうとしないときは、「お母さんおなか減っちゃったからそろそろ帰りたいな〜」という感じで、やんわり声をかけますね(笑)。
松野さん:基本的には私が担当で、どうしても間に合わないときで、夫が在宅勤務の場合は夫に代わりに行ってもらいます。夫もお迎えに行けないときは近くに住んでいる私の母に頼むこともあります。延長保育は今のところ利用していません。
──お子さんは2歳ということで、そろそろイヤイヤ期に差し掛かるころかな、と思います。お迎え時にぐずったりとか、ないですか?
松野さん:お迎えの後に公園で息子を少し遊ばせるのですが、なかなか家に帰りたがらないことがあって……。
──育児あるあるですね……(苦笑)。 そんなときはどうしていますか?
松野さん:基本的に「育児は待つ」を大切にしているので、息子が家に帰りたがらないときも“仏の心”で待ちます(笑)。あとは最初に「時計の針がここまでなら遊べるよ」と約束して、約束が守れたらしっかりほめる、をくり返しています。それでも帰ろうとしないときは、「お母さんおなか減っちゃったからそろそろ帰りたいな〜」という感じで、やんわり声をかけますね(笑)。
──すぐに叱ったりするのではなく、まず待って、できたらほめるようにして……と、お子さんが自分から動けるようにしているんですね! なかなか第一子からこのような考えでお子さんに接するのは難しいような気がしますが、そうした考え方はどこから取り入れたのでしょうか?
松野さん:私は自分でいいアイディアを思いつくのが得意ではないので、本や周りの方のアドバイスなどからアイディアを取り入れています。それから、自分に合うかたちに調整して、使えるようにして。
──悩んだら悩みっぱなしでなく、外の意見を柔軟に取り入れているんですね。ほかに育児で工夫していることは?
松野さん:息子を連れてスーパーに行くと自分でカゴを持って歩きたがったりして、どうしても注意しなければならないことが増えるので、そもそも息子を連れてスーパーに行かないようにしています。ネットスーパーを利用したり、冷蔵ものでなければ仕事の休憩中に買ったり。
──たしかに、そのほうが子どももママもストレスをためずに済みますね!
松野さん:私は自分でいいアイディアを思いつくのが得意ではないので、本や周りの方のアドバイスなどからアイディアを取り入れています。それから、自分に合うかたちに調整して、使えるようにして。
──悩んだら悩みっぱなしでなく、外の意見を柔軟に取り入れているんですね。ほかに育児で工夫していることは?
松野さん:息子を連れてスーパーに行くと自分でカゴを持って歩きたがったりして、どうしても注意しなければならないことが増えるので、そもそも息子を連れてスーパーに行かないようにしています。ネットスーパーを利用したり、冷蔵ものでなければ仕事の休憩中に買ったり。
──たしかに、そのほうが子どももママもストレスをためずに済みますね!
夜、子どもの就寝後に家事はしない。自由時間を確保してリフレッシュ
──帰宅後は家事・育児のコアタイムになると思いますが、お子さんの寝かしつけまでスムーズにこなすために工夫していることはありますか?
松野さん:我が家は帰宅したらすぐにお風呂に入ってから夕食、という流れなのですが、息子の食事は、あらかじめ冷凍したものを温めて出すだけにしています。2~3日に1度、息子用のごはんを作る際に1つのメニューを一気に6食分くらい作っています。それを1食ずつ小分けにしておき、毎日料理をせずに済むよう心がけていますね。
――まとめて作り置きをされているんですね。どんなメニューをよく作りますか?
松野さん:カレーやハヤシライス、シチューは定番としてよく作ります。簡単なメニューだとツナとブロッコリーの和え物やかぼちゃの煮物、カット済み野菜を使ったきんぴらなどです。あとは煮豆とか、お惣菜を買ってきて出すこともあります。
──どれも簡単でおいしそうです! 作り置きをなかなか続けられない働くママもいると思うのですが、続けるコツはありますか?
松野さん:「これだけは絶対作ろう!」と決めず、無理なく続けられる範囲で作るようにしていることでしょうか。料理も、なるべく息子が起きていて機嫌のいいときにやるようにして、息子のお昼寝タイムは自分の自由時間に充てています。
松野さん:我が家は帰宅したらすぐにお風呂に入ってから夕食、という流れなのですが、息子の食事は、あらかじめ冷凍したものを温めて出すだけにしています。2~3日に1度、息子用のごはんを作る際に1つのメニューを一気に6食分くらい作っています。それを1食ずつ小分けにしておき、毎日料理をせずに済むよう心がけていますね。
――まとめて作り置きをされているんですね。どんなメニューをよく作りますか?
松野さん:カレーやハヤシライス、シチューは定番としてよく作ります。簡単なメニューだとツナとブロッコリーの和え物やかぼちゃの煮物、カット済み野菜を使ったきんぴらなどです。あとは煮豆とか、お惣菜を買ってきて出すこともあります。
──どれも簡単でおいしそうです! 作り置きをなかなか続けられない働くママもいると思うのですが、続けるコツはありますか?
松野さん:「これだけは絶対作ろう!」と決めず、無理なく続けられる範囲で作るようにしていることでしょうか。料理も、なるべく息子が起きていて機嫌のいいときにやるようにして、息子のお昼寝タイムは自分の自由時間に充てています。
──子どもが寝ているときについ家事をしたくなっちゃいますが、ちゃんと自分の時間を確保しているんですね。 自由時間は何をして過ごしていますか?
松野さん:洋裁が趣味なので、息子の服を作っています。自分で作った服を息子に着せて「かわいいね〜」って言うのが楽しみで(笑)。
──それは楽しそう! 松野さんのお話を聞いていると、やるべきことは効率的にやりつつ自分のやりたいことをする時間もしっかり確保している印象です。
松野さん:復職後は無理をしすぎないために、いろんなことをやめました。ドラム式洗濯機やネットスーパーの活用で家事を効率化すること以外にも、自分のお弁当作りをやめたり、家計管理も細かくつけていた家計簿をやめてざっくりにしたり。裏返しの靴下もそのまましまっちゃいますし(笑)。
──やらなくていいことをやめるのも、無理をしすぎないためには大事ですね。
松野さん:洋裁が趣味なので、息子の服を作っています。自分で作った服を息子に着せて「かわいいね〜」って言うのが楽しみで(笑)。
──それは楽しそう! 松野さんのお話を聞いていると、やるべきことは効率的にやりつつ自分のやりたいことをする時間もしっかり確保している印象です。
松野さん:復職後は無理をしすぎないために、いろんなことをやめました。ドラム式洗濯機やネットスーパーの活用で家事を効率化すること以外にも、自分のお弁当作りをやめたり、家計管理も細かくつけていた家計簿をやめてざっくりにしたり。裏返しの靴下もそのまましまっちゃいますし(笑)。
──やらなくていいことをやめるのも、無理をしすぎないためには大事ですね。
「お互いさま精神」で、夫婦で助け合って家事分担
──帰宅後、ご夫婦の家事・育児の分担はどうしていますか?
松野さん:夫の帰宅が22時ごろなので、帰宅後のお風呂から寝かしつけまでは私が担当し、夫は帰宅後に風呂掃除と洗濯をしてくれています。でも、疲れているときは担当している家事ができないこともあるので、そこは「お互いさま精神」で助け合うようにしています。
──よきパートナーとして助け合って家事・育児をされているんですね。家事や育児のやり方などで、夫婦で意見が食い違うことはありますか?
松野さん:夫が基本的に私の考えに合わせてくれるので、言い合いになることはほぼありません。ただ、私が夫に「もう少しこうしてほしい」とイライラしてしまって、のちのち爆発しちゃうことがあるので、なるべくイライラが小さいうちに解決しなきゃいけないな、と思っています。
松野さん:夫の帰宅が22時ごろなので、帰宅後のお風呂から寝かしつけまでは私が担当し、夫は帰宅後に風呂掃除と洗濯をしてくれています。でも、疲れているときは担当している家事ができないこともあるので、そこは「お互いさま精神」で助け合うようにしています。
──よきパートナーとして助け合って家事・育児をされているんですね。家事や育児のやり方などで、夫婦で意見が食い違うことはありますか?
松野さん:夫が基本的に私の考えに合わせてくれるので、言い合いになることはほぼありません。ただ、私が夫に「もう少しこうしてほしい」とイライラしてしまって、のちのち爆発しちゃうことがあるので、なるべくイライラが小さいうちに解決しなきゃいけないな、と思っています。
──我慢すると不満が膨らんで一気に爆発してしまうの、わかります……。旦那さんに「こうしてほしい」と伝える際に気をつけていることは?
松野さん:怒りながら伝えても結局言い合いになるので、「できたらこうしてほしいな」という感じでおだやかに伝えるように意識しているつもりですが……実際にできているかどうかは、夫に聞いてみないと(笑)。
──結果としてご夫婦でうまくやれているのなら、ちゃんとできているんだと思います!(笑) 最後に、松野さんのように共働きで家事・育児をがんばるママや、職場復帰を控えているママに何か伝えたいことがあればお願いします。
松野さん:あまり無理をしすぎないで、肩の力を抜いてもいいところはほどほどでいいんじゃないかな、と思います。私自身、復職後にがんばりすぎて体調を崩した時期もありましたが、今では「今日は疲れたし、大人はカップラーメンでもいいよね」と気楽に考えられるようになれました(笑)。夫婦で大切にしたいねと常々話していることが「家族で笑って過ごす時間」。その実現のために、私たち夫婦は何もかもがんばることをやめて、自分の時間を大切にするようにしました。その結果、家族全員が心地よく過ごせていると感じます。
──「がんばれ」と言われることはよくあるけれど「がんばらなくてもいい」と言われることは少ないですもんね。がんばらないを心がけることが、結果として家族の笑顔につながるんですね。松野さん、今回はいろいろとお話してくださり、ありがとうございました!
松野さん:怒りながら伝えても結局言い合いになるので、「できたらこうしてほしいな」という感じでおだやかに伝えるように意識しているつもりですが……実際にできているかどうかは、夫に聞いてみないと(笑)。
──結果としてご夫婦でうまくやれているのなら、ちゃんとできているんだと思います!(笑) 最後に、松野さんのように共働きで家事・育児をがんばるママや、職場復帰を控えているママに何か伝えたいことがあればお願いします。
松野さん:あまり無理をしすぎないで、肩の力を抜いてもいいところはほどほどでいいんじゃないかな、と思います。私自身、復職後にがんばりすぎて体調を崩した時期もありましたが、今では「今日は疲れたし、大人はカップラーメンでもいいよね」と気楽に考えられるようになれました(笑)。夫婦で大切にしたいねと常々話していることが「家族で笑って過ごす時間」。その実現のために、私たち夫婦は何もかもがんばることをやめて、自分の時間を大切にするようにしました。その結果、家族全員が心地よく過ごせていると感じます。
──「がんばれ」と言われることはよくあるけれど「がんばらなくてもいい」と言われることは少ないですもんね。がんばらないを心がけることが、結果として家族の笑顔につながるんですね。松野さん、今回はいろいろとお話してくださり、ありがとうございました!
まとめ
今回取材した松野さんは、マネージャーの仕事で培った考え方を家事や育児にも反映している印象でした。「無理をしてなんとかする」のではなく、「そもそも無理をしないためにはどうすればいいのか?」という松野さんの考え方は、生活のさまざまな場面で活かせそうです。
家事も育児も仕事もすべてがんばろうとせず、やめられることは思い切ってやめてみる松野さん一家のスタイル、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(取材・文:木村真由美、撮影:佐藤登志雄、イラスト:まちこ @achiachiachico)